α7・α9シリーズ(α7/II/III、α7R/II/III、α7S/II、α9)の違い


ソニー(Sony)

α7・α9シリーズ(α7、α7R、α7S、α7 II、α7R II、α7S II、α9、α7R III、α7 III)の違いを比較しました。

α7・α9シリーズはソニーが発売するフルサイズミラーレスカメラのシリーズです。2013年11月15日に世界初のフルサイズミラーレス機「α7」と「α7R」が発売され、2014年6月20日に「α7S」、2014年12月5日に「α7 II」、2015年8月7日に「α7R II」、2015年10月16日に「α7S II」、2017年5月26日に「α9」、2017年11月25日に「α7R III」、2018年3月23日に最新の「α7 III」が発売され、計9台のカメラがラインナップされています。

α7・α9シリーズの比較 1
α7・α9シリーズの正面比較

α7・α9シリーズの比較 2
α7・α9シリーズの背面比較

α7・α9シリーズの比較 3
α7・α9シリーズの上部比較

α7・α9シリーズの比較 4
α7・α9シリーズの側面比較

カメラの違い
  • 2013年11月15日に初代の「α7」と「α7R」が同時に発売されます。世界初のフルサイズミラーレス機で、「α7」は通常モデル(2430万画素)、「α7R」は解像力を重視した高画素モデル(3640万画素)です。
  • 2014年6月20日には「α7S」が発売されました。「α7S」は画素数を1220万画素に抑えることで高感度性能を高めた機種です。動画機能にも非常に優れており、全画素読み出しの4K動画やハイスピード動画が撮影できます。
  • 2014年12月5日に「α7 II」が発売されます。「α7」の実質的な後継機ですが、上位機として位置付けられることで「α7」も並行して発売されます。「α7 II」は5軸ボディ内手ブレ補正が搭載され、レンズ内手ブレ補正がないオールドレンズなどでもマウントアダプターを装着してブレを抑えた撮影ができるようになりました。
  • 2015年8月7日には「α7R II」が発売されました。「α7R」の実質的な後継機で、上位機種です。「α7 II」と同様にボディ内手ブレ補正が搭載されています。センサーは世界初の裏面照射型構造の35mmフルサイズ(4240万画素)センサーが搭載され、価格は一気に跳ね上がって42万円前後になりました。
  • 2015年10月16日に「α7S II」が発売されます。「α7S」の実質的な後継機に当たる、上位モデルです。「α7R II」と同じようにボディ内手ブレ補正が搭載されました。画素加算のない全画素読み出しの4K動画が本体内で記録できるようになり、価格は「α7R II」と同様に40万円台に跳ね上がっています。
  • 2017年5月26日には「α9」が発売されました。「9」はミノルタ時代から現在のソニーに至るまで最上位機に使用される数字です。「α9」はプロ仕様のカメラになっており、スポーツ撮影に対応する超高速電子シャッターと大容量のバッファーメモリーが搭載されています。SDスロットは2枚装着が可能な初のデュアルSDスロットになりました。タッチパネル対応の液晶モニターや、大容量バッテリー、AFエリアを移動できるジョイスティック状の「マルチセレクター」も追加されています。価格は50万円台で実質的にソニーのミラーレスカメラで最上位機になっていますが、「α7・α9シリーズ」はそれぞれ異なった優位点を持っているシリーズなのでフラッグシップモデルとしては位置付けられていません。
  • 2017年11月25日に「α7R III」が発売されます。「α7R II」の実質的な後継機で、上位機種です。「α7R II」と同じ高画素の4240万画素センサーに、大きく向上した連写性能やオートフォーカス性能が追加されたことで、風景からスポーツ撮影まで幅広く活用できるカメラにアップグレードされています。マルチセレクターにデュアルSDスロット、タッチパネル対応の液晶モニターや、大容量なバッファーメモリーとバッテリーなど「α9」と同じ特徴も持っています。
  • 2018年3月23日には最新の「α7 III」が発売予定です。「α7 II」の実質的な後継機で、上位機種です。「α7 III」は「α7R III」の連写性能と「α9」に近いオートフォーカス性能を持ったカメラで、ベーシックモデルとは思えないほどのハイスペックを実現しています。基本的な仕様は「α7R III」「α9」と同じですが、センサーやファインダー、液晶モニターなどのスペックが抑えられています。

シリーズの違い
  • 【無印】
    無印の「α7シリーズ」は、エントリーモデルや中級機種の一眼カメラ・コンパクトデジタルカメラからのステップアップとして登場した「α7・α9シリーズ」の入門向けシリーズです。画素数は多すぎず少なすぎずの中間で、価格帯は最も安い、身近に楽しめるフルサイズのミラーレスカメラです。
  • 【α7Rシリーズ】
    「α7Rシリーズ」は、プロフェッショナルやハイアマチュア向けに解像度の高さを追求した、無印の「α7シリーズ」の上位機種にあたるシリーズです。「α7・α9シリーズ」の中で最も画素数が高く、ローパスフィルターレス仕様になっています。「α7R」の「R」は「Resolution(高解像度)」の略です。
  • 【α7Sシリーズ】
    「α7Sシリーズ」は、ハイアマチュアやビデオグラファーなどを含めた幅広い写真家向けの、高感度性能やダイナミックレンジの広さを追求したシリーズです。「α7・α9シリーズ」の中で最も画素数が少なく、動画機能が充実しています。「α7S」の「S」は「Sensitivity(高感度)」の略です。
  • 【α9シリーズ】
    「α9シリーズ」は、スポーツ撮影をするプロフェッショナル向けのシリーズです。「α7・α9シリーズ」の中で最も連写性能やオートフォーカス性能が優れた高速撮影向けカメラです。事実上の最上位機ですが、フラッグシップ機としては位置付けられていません。










製品名ソニー α7 III ILCE-7M3ソニー α7R III ILCE-7RM3ソニー α9 ILCE-9
発売日2018年03月23日2017年11月25日2017年05月26日
価格23万円前後37万円前後45万円前後
シリーズα(アルファ)シリーズ
マウントソニーE系マウント
センサーフルサイズ(35.6×23.8mm Exmor R CMOS 裏面照射型)フルサイズ(35.9×24mm Exmor R CMOS 裏面照射型)フルサイズ(35.6×23.8mm Exmor RS CMOS 積層型)
ローパスフィルター○(予想)レス仕様○(予想)
画像処理エンジンBIONZ X、フロントエンドLSI
画素数総画素:2530万画素、有効画素:2420万画素総画素:4360万画素、有効画素:4240万画素総画素:2830万画素、有効画素:2420万画素
ISO100-51200100-32000メカシャッター:100-51200、電子シャッター:100-25600、動画:100-51200
拡張ISO50-20480050-102400メカシャッター:50-204800、電子シャッター:下限ISO 50、動画:上限ISO 102400
連写電子シャッター:10コマ/秒、メカニカルシャッター:10コマ/秒電子シャッター:20コマ/秒、メカニカルシャッター:5コマ/秒
連続撮影可能コマ数RAW:89枚、JPEG(スタンダードL):177枚、RAW+JPG:79枚RAW:79枚、JPEG(スタンダードL):76枚、RAW+JPEG:76枚RAW:241枚、JPEG(スタンダードL):362枚、RAW+JPEG:222枚
AF方式ファストハイブリッドAF(像面位相差AF、コントラストAF)、4Dフォーカス
測距点位相差検出方式:693点、コントラスト検出方式:425点位相差検出方式:399点、コントラスト検出方式:425点位相差検出方式:693点、コントラスト検出方式:25点
測距輝度範囲EV -3~20
ファインダー電子式ビューファインダー XGA OLED 0.5型 (235万ドット/視野率100%/倍率0.78倍)電子式ビューファインダー Quad-VGA OLED Tru-Finder (368万ドット/視野率100%/倍率0.78倍)
液晶モニター3インチ (92.16万ドット)、チルト3インチ (144万ドット)、チルト
タッチパネル○(タッチパッドAF対応)
シャッタースピード1/8000-30秒、電子先幕・電子・サイレントシャッター対応、バルブ撮影、セルフタイマー
撮影枚数ファインダー時:610枚 115分、ライブビュー時:710枚 125分ファインダー時:約530枚 約100分、液晶モニター時:約650枚 約115分ファインダー時:約480枚 約105分、液晶モニター時:約650枚 約120分
非圧縮RAW○(ARW:14bit)
カメラ内RAW現像
動画/ハイフレームレート4K(3840x2160) 30p、4K HDR(HLG)、フルHD(1920x1080) 60p、120fps(1920x1080)4K(3840x2160) 30p、フルHD(1920x1080) 60p、120fps(1920x1080)
ファイル形式XAVC S、AVCHD、S-Log2・S-Log3対応XAVC S、AVCHD、MP4
映像圧縮方式MPEG-4 AVC/H.264
音声記録方式XAVC S:LPCM 2ch、AVCHD:Dolby Digital (AC-3) 2ch、ドルビーデジタルステレオクリエーター搭載XAVC S:LPCM 2ch、AVCHD:Dolby Digital (AC-3) 2ch、ドルビーデジタルステレオクリエーター搭載、MP4:MPEG-4 AAC-LC 2ch
アンチディストーションシャッター/ブラックアウトフリー撮影-
フリッカーレス撮影-
手ぶれ補正5.0段分5.5段分5.0段分
内蔵フラッシュ-
防塵防滴仕様配慮した設計
水準器
顔認識○(瞳認識も可、Aマウントレンズ装着時も瞳AFに対応)
ネットワークWi-Fi、NFC、Bluetooth
USB給電
マルチセレクター/AF-ONボタン
メモリーカードデュアルSDスロット(スロット1:SDXC UHS-II対応、スロット2:SDXC UHS-I・メモリースティック対応)
幅×高さ×奥行き126.9×95.6×62.7mm126.9×95.6×63mm
重さ565g(本体のみ)、650g(総重量)572g(本体のみ)、657g(総重量)588g(本体のみ)、673g(総重量)
バッテリーNP-FZ100
インターフェイスマルチ/マイクロUSB、USB Type-C、HDMI(マイクロ/タイプD)、ヘッドホン端子マルチ/マイクロUSB、USB Type-C、HDMI(マイクロ/タイプD)、ヘッドホン端子、シンクロターミナルマルチ/マイクロUSB、HDMI(マイクロ/タイプD)、ヘッドホン端子、シンクロターミナル、有線LAN

カメラ名α7 IIα7R IIα7S II
発売日2014年12月05日2015年08月07日2015年10月16日
価格16万円前後40万円前後
センサーフルサイズ(35.8×23.9mm Exmor CMOS)フルサイズ(35.9×24mm Exmor R CMOS 裏面照射型センサー)フルサイズ(35.6×23.8mm Exmor CMOS)
ローパスフィルターありなしあり
画素数2470万総画素(総画素)、2430万有効画素(有効画素)4360万総画素(総画素)、4240万有効画素(有効画素)1240万総画素(総画素)、1220万有効画素(有効画素)
ISO感度100~25600(標準)、50~25600(拡張)100~25600(標準)、50~102400(拡張)100~102400(標準)、50~409600(拡張)
連写5コマ/秒
ファインダー視野率100%、倍率0.71倍視野率100%、倍率0.78倍
液晶モニター3インチ(122.88万ドット)、チルト方式、タッチパネル非対応
オートフォーカスファストハイブリッドAF(位相差/コントラスト)コントラストのみ
測距点像面位相差AF:117点、コントラストAF:25点像面位相差AF:339点、コントラストAF:25点コントラストAF:169点
シャッター方式フォーカルプレーン、電子先幕シャッター
サイレント撮影-
シャッタースピード30~1/8000秒、バルブ撮影
撮影枚数モニター:350枚、ファインダー:270枚モニター:340枚、ファインダー:290枚モニター:370枚、ファインダー:310枚
動画フルHD4K(Super 35mm・APS-Cで全画素読み出し)、フルHD4K(全画素読み出し)、フルHD
手ぶれ補正機構
非圧縮RAW※ファームアップで対応
内蔵フラッシュ-
防塵・防滴構造配慮した設計
水準器
ネットワークWi-Fi、NFC
記録メディアSDXCカード、メモリースティックも使用可(いずれもスロットは1つだけ)
幅×高さ×奥行き126.9×95.7×59.7mm126.9×95.7×60.3mm
重さ556g(本体のみ)、599g(総重量)582g(本体のみ)、625g(総重量)584g(本体のみ)、627g(総重量)
バッテリーNP-FW50
インターフェースマイクロUSB端子、HDMIマイクロ端子(タイプD)

カメラ名α7α7Rα7S
発売日2013年11月15日2014年06月20日
価格12万円前後19万円前後20万円前後
センサーフルサイズ(35.8×23.9mm Exmor CMOS)フルサイズ(35.9×24mm Exmor CMOS)フルサイズ(35.6×23.8mm Exmor CMOS)
ローパスフィルターありなしあり
画素数2470万総画素(総画素)、2430万有効画素(有効画素)3680万総画素(総画素)、3640万有効画素(有効画素)1240万総画素(総画素)、1220万有効画素(有効画素)
ISO感度100~25600(標準)、50~51200(拡張)100~102400(標準)、50~409600(拡張)
連写5コマ/秒4コマ/秒5コマ/秒
ファインダー視野率100%、倍率0.71倍
モニター3インチ (92.16万ドット)
オートフォーカスファストハイブリッドAF(位相差/コントラスト)コントラストのみ
シャッター方式フォーカルプレーン、電子先幕シャッターフォーカルプレーンフォーカルプレーン、電子先幕シャッター
サイレント撮影-
シャッタースピード30~1/8000秒、バルブ撮影
撮影枚数340枚380枚
動画フルHD4K(外部レコーダー要、全画素読み出し)、フルHD
手ぶれ補正機構-
非圧縮RAW-
内蔵フラッシュ-
防塵・防滴構造配慮した設計
液晶モニターチルト方式、タッチパネルに非対応
水準器
ネットワークWi-Fi、NFC
記録メディアSDXCカード、メモリースティック使用可(いずれもスロットは1つだけ)
幅×高さ×奥行き126.9×94.4×48.2mm
重さ416g(本体のみ)、474g(総重量)407g(本体のみ)、465g(総重量)446g(本体のみ)、489g(総重量)
バッテリーNP-FW50
インターフェースマイクロUSB端子、HDMIマイクロコネクタマイクロUSB端子、HDMIマイクロ端子(タイプD)

過去に使用した画像
α7・α9シリーズの比較 5
α7・α9シリーズの右側比較
α7・α9シリーズの比較 6
α7・α9シリーズの正面横並び比較

α7・α9シリーズの比較 7
α7・α9シリーズの背面横並び比較
α7・α9シリーズの比較 8
α7・α9シリーズの上面横並び比較

α7・α9シリーズの比較 9
α7・α9シリーズの左側横並び比較
α7・α9シリーズの比較 10
α7・α9シリーズの右側横並び比較
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