「α7 III」と「FUJIFILM X-H1」の違い


ソニー(Sony)

ソニー「α7 III (a7 iii、a7m3、ILCE-7M3)」と富士フイルム「FUJIFILM X-H1 (x-h1)」の違いを比較しました。

「α7 III」はフルサイズセンサーを搭載したソニーのミラーレスカメラです。APS-Cセンサーを搭載した富士フイルムのミラーレスカメラ「FUJIFILM X-H1」と外観・スペックを比較してみました。「α7 III」はソニーのフルサイズミラーレスカメラでベーシックモデル、「FUJIFILM X-H1」は最上位のフラッグシップモデルに位置付けられています。

「α7 III」と「FUJIFILM X-H1」 1
「α7 III」と「FUJIFILM X-H1」の正面比較

「α7 III」と「FUJIFILM X-H1」 2
「α7 III」と「FUJIFILM X-H1」の背面比較

「α7 III」と「FUJIFILM X-H1」 3
「α7 III」と「FUJIFILM X-H1」の上部比較

「α7 III」と「FUJIFILM X-H1」 4
正面と背面と上部を重ねた比較画像。「α7 III」が赤色です。

外観・デザイン
  • 【電子ビューファインダー】
    「α7 III」は約236万ドット・倍率0.78倍のEVFを搭載しているのに対し、「X-H1」は約369万ドット・35mm換算で倍率0.75倍・最大約100フレーム/秒のEVFを搭載しています。「α7 III」はより大きく被写体を確認することができ、「X-H1」はより高解像度で動体の残像が少なく滑らかな表示が可能です。
  • 【サブ液晶モニター】
    「X-H1」は上部の右肩に1.28インチのステータスLCDが搭載されています。ミドルクラス以上のデジタル一眼レフカメラに搭載されることが多い情報表示パネルで、現在の設定をすぐに確認することができます。
  • 【可動式モニター】
    「α7 III」は上下のみ可動する「チルト式モニター」を搭載しているのに対し、「X-H1」は横位置時に上下チルト・縦位置時に上方向チルトすることができる「3方向チルト式モニター」を搭載しています。
  • 【グリップ形状とレリーズボタン】
    「X-H1」は「α7 III」よりも大型のグリップを採用しているので、カメラをしっかりとホールドして構えることができます。また、「X-H1」は繊細なレリーズ動作に対応する「フェザータッチシャッターボタン」を搭載しているので高いレリーズ性能を実現しています。
  • 【タフネス性能】
    「α7 III」は防塵防滴に配慮した設計なのに対し、「X-H1」は防塵防滴・耐低温-10℃に対応するボディ構造です。「X-H1」は表面硬度8H相当の対擦り傷性も持った高剛性・高耐久ボディなので、過酷な環境下でも安心して撮影ができます。
  • 【接続端子】
    「α7 III」は「マルチ/マイクロUSB端子」に加えて「USB Type-C端子」が搭載されています。どちらものUSBでもUSB充電が可能です。
  • 【サイズ】
    「α7 III」は「X-H1」より、幅が12.9mm、高さが1.7mm、奥行きが22.8mm、質量が58g、小さく軽くなっています。「α7 III」は「X-H1」よりも大型のセンサーを搭載しながらも優れた小型軽量化を実現しています。

機能・特徴
  • 【イメージセンサーサイズ】
    「α7 III」はフルサイズセンサー(35.6×23.8mm)を搭載しているのに対し、「X-H1」はAPS-Cセンサー(23.6×15.6mm)を搭載しています。「α7 III」は「X-H1」より約2.3倍も大型のセンサーを搭載することで、高感度性能や階調表現、ボケ表現など画質面で優れた描写が可能です。
  • 【連写性能】
    「α7 III」は電子・メカシャッター時どちらも約10コマ/秒の連写性能なのに対し、「X-H1」は電子シャッター時に約14コマ/秒・メカニカルシャッター時に約8コマ/秒の連写性能です。「X-H1」は専用の縦位置パワーブースターグリップ「VPB-XH1」を装着するとパフォーマンスが向上する「BOOSTモード」が利用でき、メカニカルシャッター時の連写が約11コマ/秒に向上します。
  • 【連続撮影可能コマ数】
    「α7 III」は約10コマ/秒時に、RAWで89枚、非圧縮RAWで40枚、JPEG(スタンダード)で177枚の連続記録枚数です。それに対し、「X-H1」は約11コマ/秒時(VPB-XH1装着時)に、RAWで28枚、非圧縮RAWで24枚、JPEGで70枚です。連写速度が違うので単純比較はできませんが、「α7 III」のほうが優れたバッファメモリーを搭載していると思われます。
  • 【動画性能】
    「α7 III」はHLG(Hybrid Log-Gamma)方式による4K HDR(ハイダイナミックレンジ)の動画撮影に対応し、「X-H1」は「シネマ4K(4096x2160) 24p」の撮影に対応しています。最大ビットレートは「α7 III」が100Mbpsなのに対し、「X-H1」は200Mbpsに対応しています。「X-H1」は映画用撮影フィルムをシミュレートしたフィルムシミュレーション「ETERNA(エテルナ)」で動画撮影することが可能です。
  • 【バッテリーライフ】
    「α7 III」はモニター時に約710枚・ファインダー時に約610枚の撮影枚数ですが、「X-H1」は310枚です。「α7 III」は「X-H1」の2倍以上のバッテリーライフを実現しています。
  • 【通信機能】
    「α7 III」は「NFC」機能を搭載することで、スマートフォンとワンタッチでWi-Fi接続が可能です。「α7 III」と「X-H1」はどちらも「Wi-Fi」「Bluetooth」機能が搭載され、「X-H1」はカメラで撮影した写真をスマホに自動転送することができます(α7 IIIが自動転送に対応しているかは未確認です)。



製品名ソニー α7 III富士フイルム FUJIFILM X-H1
発売日2018年03月23日2018年03月01日
価格23万円前後24万円前後
シリーズα(アルファ)シリーズFUJIFILM Xシリーズ
マウントソニーE系マウントフジフイルムX系マウント
センサーフルサイズ(Exmor R CMOS 裏面照射型 35.6×23.8mm)APS-C(X-Trans CMOS III 23.5×15.6mm)
ローパスフィルター○(予想)レス仕様
ダスト除去機能
画像処理エンジンBIONZ X、フロントエンドLSIX-Processor Pro
画素数総画素:2530万画素、有効画素:2420万画素有効画素:2430万画素
最大記憶画素数6000x4000px
ISO常用:100-51200、拡張:50-204800常用:200-12800、拡張:100-51200
連写メカ&電子:10コマ/秒電子:14コマ/秒、VPB-XH1装着時:11コマ/秒、メカ:8コマ/秒、電子先幕:6コマ/秒
連続撮影可能コマ数RAW:89枚、JPEG:177枚、RAW+JPEG:79枚14コマ/秒時に非圧縮RAW:23枚、可逆圧縮RAW:27枚、JPEG:40枚
AF方式コントラストAF+像面位相差AF(ファストハイブリッドAF)コントラストAF+像面位相差AF(インテリジェントハイブリッドAF)
測距点/AFエリア位相差検出方式:693点、APS-C時の位相差検出方式:299点/コントラスト検出方式:425点91点(最大325点)
測距輝度範囲EV-3~20EV-1(像面位相差AF)
ファインダー電子式ビューファインダー XGA OLED 0.5型 (235万ドット/視野率100%/倍率0.78倍)0.5型有機ELファインダー (369万ドット/視野率100%/35mm換算の倍率0.75倍) 100fps
モニター3インチ (92.16万ドット)3インチ (104万ドット)
シャッタースピード(メカ/機械式)1/8000-30秒
電子先幕シャッター1/8000-30秒
電子シャッター1/32000-30秒
サイレントシャッター
フリッカー対策フリッカーレス撮影フリッカー低減機能
バルブ撮影○(最長60分)
セルフタイマー2、5、10秒2、10秒
顔認識○(瞳AFも可、Aマウントレンズ装着時も対応)○(瞳AFも可)
撮影枚数モニター時:約710枚 約125分、ファインダー時:約610枚 約115分310枚
RAWARW:14bit(非圧縮可)RAF:14bit
JPEG
TIFF
RAW+JPEG
カメラ内RAW現像未確認
動画4K(3840x2160) 30p、4K HDR(HLG)、フルHD(1920x1080) 60pDCI 4K(4096x2160) 24p、4K(3840x2160) 30p、フルHD(1920x1080) 60p
ハイフレームレート120fps(1920x1080)120fps(1920x1080) 約6分まで
高ビットレート記録100Mbps200Mbps
ファイル形式XAVC S、AVCHDMOV
映像圧縮方式MPEG-4 AVC/H.264
音声記録方式XAVC S:LPCM 2ch、AVCHD:Dolby Digital (AC-3) 2ch、ドルビーデジタルステレオクリエーター搭載リニアPCM ステレオ(24bit/48KHzサンプリング)
撮影時間約29分4Kは約15分(ブーストモード時は30分)、フルHDは約20分、HDは約30分
LogS-Log2、S-Log3F-log
ボディ内手ぶれ補正5.0段分5.5段分
内蔵フラッシュ(クリップオンフラッシュEF-X8が付属)
防塵防滴仕様配慮した設計○(-10℃耐低温性能にも対応)
可動式モニターチルト(上方向:107度、下方向:41度)3方向チルト
タッチパネル○(タッチパッドAF対応)
pictbridge
水準器○(予想)
ジョイスティック(AFエリア移動用ボタン)
AF-ONボタン
英語対応未確認
Wi-Fi
NFC
GPS
Bluetooth○(4.1)○(4.0)
USB充電/給電○(予想)
メモリーカードデュアルSD(SDXC スロット1:SDXC UHS-II対応、スロット2:SDXC UHS-I・メモリースティック対応)デュアルSD(SDXC UHS-II対応)
サブモニター(情報表示パネル)
マグネシウム合金
バッテリーグリップVG-C3EMVPB-XH1(ヘッドホン端子あり、ブーストモード対応)
126.9mm139.8mm
高さ95.6mm97.3mm
奥行き62.7mm85.5mm
重さ565g623g
総重量650g673g
バッテリーNP-FZ100NP-W126S
マイク端子3.5mmステレオミニジャック
インターフェイスマルチ/マイクロUSB、USB Type-C、マイクロHDMI(タイプD)USB3.0(マイクロB)、マイクロHDMI(タイプD)、シンクロターミナル
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