- 「EOS-1D X Mark II」と「D5」は、どちらもプロフェッショナル向けのデジタル一眼レフカメラです。「EOS-1D X Mark II」は2月2日にキヤノンから、「D5」は1月6日にニコンから発表されました。どちらも最上位のモデルとして、あらゆる過酷な撮影シーンに対応するプロ機として最上級のスペックや機能が搭載されています。
「EOS-1D X Mark II」の特徴
キヤノン 2016-04-30
- 【主な特徴】
「EOS-1D X Mark II」の「D5」にはない主な特徴は、最高14コマ/秒の超高速連続撮影、全点F8対応測距のAF性能、4Kなどの動画機能、デュアルピクセルCMOS AF対応、GPS内蔵などです。 - 【超高速連続撮影】
「EOS-1D X Mark II」は、AF/AE追従で約14コマ/秒という驚異的な高速連写が可能です。また、ライブビュー撮影時には最高約16コマ/秒で連写可能です。 - 【全点F8対応測距】
「EOS-1D X Mark II」は、全61点AFポイントがF8に対応しています。エクステンダー装着時など撮影の幅が広がります。 - 【動画機能】
「EOS-1D X Mark II」は、4K動画(4096×2160)を60pで29分59秒まで撮影することができます。フルHDでは120pのスローモーション動画撮影も可能です。4K動画の1フレームを約880万画素(4096×2160)の静止画として切り出してJPEG保存するフレーム切り出し機能を使用できます。 - 【デュアルピクセルCMOS AF】
「EOS-1D X Mark II」は、ライブビュー時に「デュアルピクセルCMOS AF」により高速オートフォーカスが可能です。 - 【GPS内蔵】
「EOS-1D X Mark II」にはGPSが内蔵されています。これにより必要な位置情報を取得してExif情報に付加できます。
「D5」の特徴
- 【主な特徴】
「D5」の「EOS-1D X Mark II」にはない主な特徴は、153点AFシステム、高感度性能、236万ドット高解像度画像モニター、選べる記憶メディア、低消費電力設計などです。 - 【AFシステム】
「D5」には、153点もの高密度な測距点が搭載されています。選択可能ポイントは55点ですが、その他の測距ポイントはアシストフレームとしてより細かく被写体を捉えることができます。中央のフォーカスポイントは-4EVの低輝度時でもオートフォーカスに対応しています。 - 【高感度性能】
「D5」は、ニコン史上最高の常用感度ISO 102400という驚くような高感度性能を実現しています。拡張ISOでは、ISO 3280000という打ち間違いのような驚異的な感度設定も可能です。静止画だけでなく、動画時にもISO 3280000は上限で設定可能です。 - 【高解像度画像モニター】
「D5」の液晶モニターは、236万ドットもの高解像度を達成しています。 - 【選べる記憶メディア】
「D5」は、購入時にCFカードx2かXQDカードx2で選択可能です。購入後には有料ですが、スロットを変更することもできます。「Lexar Professional 2933x XQD 2.0」を使用した場合は、14ビット記録のロスレス圧縮RAWで最大200コマの連続撮影が可能です。 - 【低消費電力設計】
「D5」は、撮影可能枚数が多いデジタル一眼レフの中でも群を抜いた約3780コマ(CIPA規格準拠)もの低消費電力性能を実現しています。
「EOS-1D X Mark II」と「D5」のスペック比較
カメラ名 | EOS-1D X Mark II | D5 |
---|---|---|
発売日 | 2016年5月 | 2016年4月 |
タイプ | デジタル一眼レフ | |
マウント | キヤノンEFマウント系 | ニコンFマウント系 |
センサー | フルサイズ(35.9×23.9mm CMOS) | |
画像処理エンジン | デュアルDIGIC 6+ | EXPEED 5 |
ローパスフィルター | ○ | |
測光センサー | 36万画素RGB+IR測光センサー | 18万画素RGBセンサー |
画素数 | 2150万総画素 2020万有効画素 | 2133万総画素 2082万有効画素 |
最大記憶画素数 | 5472×3648px | 5568×3712px |
ISO感度 | 100~51200(標準) 50~409600(拡張) | 100~102400(標準) 50~3280000(拡張) |
ISO感度(動画時上限) | 100~204800 | 100~3280000 |
連写 | 16コマ/秒(ライブビュー時) 14コマ/秒(ファインダー時) | 14コマ/秒(ライブビュー時) 12コマ/秒(ファインダー時) |
静音撮影(ソフト撮影) | 5コマ/秒 | 3コマ/秒 |
連続撮影可能枚数:JPEG | CFカード:標準 約140枚/高速 無制限 CFastカード:無制限 | CFカード:FINE 約200枚 XQDカード:FINE 約200枚 |
連続撮影可能枚数:RAW(ニコンはロスレス圧縮RAW/14ビット記録) | CFカード:標準 約59枚/高速 約73枚 CFastカード:約170枚 | CFカード:約82枚 XQDカード:約200枚 |
連続撮影可能枚数:JPEG+RAW | CFカード:標準 約48枚/高速 約54枚 CFastカード:約81枚 | |
測距点 | 最大61点(クロス測距点:最大41点) | 最大153点 選択可能ポイント55点(クロス測距点:最大99点 選択可能ポイント:35点) |
測距輝度範囲 | EV -3~18 | EV -4~20 |
開放F8測距 | 全測距点対応 61点(クロス測距点:21点) | 最大15点 選択可能ポイント:9点 |
フリッカー低減 | ○ | |
ライブビュー時AF | デュアルピクセル CMOS AF方式(像面位相差AF方式) | コントラストAF方式 |
ファインダー | ペンタプリズム (100%/0.76倍) | ペンタプリズム (100%/0.72倍) |
フォーカシングスクリーン | 交換可能 | 固定式 |
モニター | 3.2インチ (162万ドット) | 3.2インチ (236万ドット) |
タッチパネル | ○ | |
シャッタースピード | 30~1/8000秒 | |
電子先幕シャッター | ○ | |
バルブ撮影 | ○ | |
セルフタイマー | 2、10秒 | 2、5、10、20秒 |
撮影枚数 | ファインダー撮影:1210枚、ライブビュー撮影:260枚 | ファインダー撮影:3780枚 |
静止画フォーマット | RAW:14bit JPEG:○ RAW+JPEG同時撮影:○ | RAW:14bit、12bit(ロスレス圧縮、圧縮、非圧縮) JPEG:○ TIFF:○ RAW+JPEG同時撮影:○ |
RAW | RAW(約2000万画素)、M-RAW(約1120万画素)、S-RAW(約500万画素) | RAW、M RAW、S RAW |
JPEG | L(約2000万画素)、M1(約1270万画素)、M2(約890万画素)、S(約500万画素) | FINE、NORMAL、BASIC(サイズ優先または画質優先が選択可能) |
動画 | 4K (4096×2160) 60p 29分59秒まで、 フルHD (1920×1080) 60p | 4K (3840×2160) 30p 3分まで、 フルHD (1920×1080) 60p、 HD (1280×720) 60p |
スローモーション動画 | フルHD (1920×1080) 120p | - |
ファイル形式 | MOV、MP4 | MOV |
映像圧縮方式 | 4K:Motion JPEG、フルHD:MPEG-4 AVC/H.264 可変(平均) ビットレート方式 | H.264/MPEG-4 AVC |
音声圧縮方式 | MOV:リニアPCM、MP4:AAC | リニアPCM |
4K動画フレーム切り出し | ○ | |
手ぶれ補正機構 | - | |
内蔵フラッシュ | - | |
防塵・防滴構造 | ○ | |
ゴミ取り機能 | ○ | |
可動式モニター | - | |
水準器 | ○ | |
顔認識 | ○ | |
英語対応 | ○ | |
ネットワーク | GPS:○ | |
記録メディア | CFカード:○ CFastカード:○ | CFカードx2か、XQDカードx2を選択 |
幅×高さ×奥行き | 158×167.6×82.6mm | 160×158.5×92mm |
重さ | 1340g (本体のみ) 1530g (総重量) | 1235g (本体のみ) 1405g (総重量) |
バッテリー | LP-E19、LP-E4N、LP-E4 | EN-EL18a |
インターフェース | USB3.0、HDMIミニ出力端子(タイプC) | USB3.0、HDMI端子(タイプC)、10ピンターミナル |