「EOS R6」と「EOS R」の違い


キヤノン(Canon)

キヤノン「EOS R6 (イオス・アール・シックス)」と「EOS R (イオス・アール)」の違いを比較しました。

「EOS R6」と「EOS R5」は2020年7月9日に発表されたキヤノンのレンズ交換式カメラです。「EOS R6」と、キヤノン初代のフルサイズミラーレスカメラ「EOS R」の外観・スペックを比較してみました。「EOS R5/6」はどちらも「EOS R」の後継モデルではないと思われます。

【EOS Rシリーズ】
EOS R5 - ハイアマチュアモデル(EOS 5Dシリーズと同クラス)
EOS R6 - スタンダードモデル(EOS 6Dシリーズと同クラス)
EOS RP - 普及型モデル
EOS R - 初代モデル

「EOS R6」と「EOS R」 1
「EOS R6」と「EOS R」の正面比較

「EOS R6」と「EOS R」 2
「EOS R6」と「EOS R」の背面比較

「EOS R6」と「EOS R」 3
「EOS R6」と「EOS R」の上部比較

外観・デザイン
  • 【ボディ】
    「EOS R6」は「EOS R」よりも、幅が2.6mm広く、高さが0.8mm小さく、奥行きが4mm厚く、質量が18g重くなっています。「EOS R6」は背面にAFエリアを移動できる「マルチコントローラー」が設置され、「EOS R」は右肩に情報表示パネルが搭載されています。背面モニターは「EOS R」のほうが少し大きめです。
  • 【その他】
    「EOS R6」は「SDXC UHS-II」2枚のデュアルスロットですが、「EOS R」は「SDXC UHS-II」1枚のシングルスロットです。「EOS R6」は、なめらかさ優先時にEVFのフレームレートで119.8fpsが選択できます。

機能・特徴
  • 【イメージセンサー】
    「EOS R6」は2010万画素のフルサイズセンサーを搭載していますが、「EOS R」は3030万画素です。「EOS R6」は、「EOS R6」用にカスタマイズされたプロフェッショナルモデル「EOS-1D X Mark II」のセンサーを搭載し、より優れた高感度性能を実現しています。「EOS R6」の画像処理エンジンは最新の「DIGIC X」です。
  • 【手ブレ補正】
    「EOS R6」はボディ内5軸手ブレ補正機構(EOS初)を搭載していますが、「EOS R」は非搭載です。「EOS R6」は「ボディ内の手ブレ補正」と「レンズ内の手ブレ補正」を組み合わせた協調制御により、世界最高となる最大8.0段分の補正効果を実現しています。
  • 【動画性能】
    「EOS R6」は「4K 60p」の撮影が可能ですが、「EOS R」は「4K 30p」までです。スローモーション動画は、「EOS R6」が「フルHD 120fps」に対し、「EOS R」は「HD 120fps」です。「EOS R6」は、「H.265/HEVC」のコーデックや「ITU-R BT.2100」に準拠するなど、より上位の動画仕様になっています。
  • 【連写性能】
    「EOS R6」は動体追従で電子シャッター時に約20コマ/秒・メカ&電子先幕シャッター時に約12コマ/秒の連写が可能ですが、「EOS R」はワンショットAF時に約8コマ/秒・サーボAF時に約5コマ/秒です。「EOS R6」はより連続撮影可能コマ数に優れていますが、撮影可能コマ数が多いのは「EOS R」です。
  • 【オートフォーカス性能】
    「EOS R6」は、「EOS R」の「デュアルピクセルCMOS AF」よりも広範囲で、精度が高く、高速なオートフォーカスができる「デュアルピクセルCMOS AF II」に対応しています。また、「EOS R6」は暗い場所でも正確なオートフォーカスが可能な「EV-6.5」のAF低輝度限界に対応し、人物の「瞳」「顔」「頭部」が検出ができます。



「EOS R6 (イオス・アール・シックス)」と「EOS R (イオス・アール)」のスペック違いを比較
製品名キヤノン EOS R6キヤノン EOS R
発売日2020年08月27日2018年10月25日
予想価格30万円台21万円台
シリーズEOS(イオス) Rシリーズ
マウントキヤノンRF系マウント
センサーキヤノン開発・生産、フルサイズ(35.9x23.9mm CMOS)、EOS-1D X Mark IIIのセンサーをカスタマイズキヤノン開発・生産、フルサイズ(36x24mm CMOS)
ローパスフィルター未確認
ダスト除去機能
画像処理エンジンDIGIC XDIGIC 8
画素数2010万有効画素3030万有効画素
最大記憶画素数5472x3648px6720x4480px
ISO常用: 100-102400、拡張: 50-204800常用: 100-40000、拡張: 50-102400
連写メカ/電子先幕: 約12コマ/秒、電子: 約20コマ/秒ワンショットAF時: 約8コマ/秒、サーボAF時: 約5コマ/秒
連続撮影可能コマ数RAW: 約110枚、RAW+JPEG: 約91枚、JPEG: 約1000枚以上RAW: 約34枚、RAW+JPEG: 約34コマ、JPEG: 約100枚
オートフォーカス方式デュアルピクセルCMOS AF II(コントラストAF+像面位相差AF)、EOS iTR AF X(ディープラーニング活用のアルゴリズム)デュアルピクセルCMOS AF(コントラストAF+像面位相差AF)
AFスピード最速約0.05秒
選択可能測距点/AFエリア最大6072ポジション(横92x縦66)最大5655ポジション(横87x縦65)
測距エリア自動選択: 約100%(横)x約100%(縦)、選択可能: 約90%(横)x約100%(縦)約88%(横)x約100%(縦)
測距輝度範囲EV-6.5~20EV-6~18
検出人物: 瞳/顔/頭部、動物(犬・猫・鳥): 瞳/顔/全身顔、瞳(「ONE SHOT」+「顔+追尾優先AF」時、瞳AFのサーボAFはファームアップで対応)
電子ビューファインダーOLED(有機EL)カラー 0.5型 (約369万ドット/視野率100%/倍率0.76倍)
EVFフレームレート119.8fpsの表示レート(なめらかさ優先)59.9fps
アイポイント23mm(接眼レンズ最後尾から)
モニター3.0インチ (TFT式カラー/162万ドット)3.15インチ (TFT式カラー/210万ドット)
可動式モニターバリアングル
タッチパネル○(タッチ&ドラッグAFに対応)
サブモニター○(情報表示パネル、ドットマトリクス表示パネル)
シャッタースピードメカ/電子先幕: 1/8000-30秒・バルブ、電子: 1/8000-0.5秒1/8000-30秒・バルブ
フラッシュ同調メカ: 1/200秒、電子先幕: 1/250秒1/200秒
電子シャッター
サイレントシャッター○(予想)○(ファームウェア更新でサイレント撮影時の連続撮影機能が追加)
フリッカー対策フリッカーレス撮影(静止画撮影時)フリッカー低減(静止画撮影時)
セルフタイマー2、10秒
撮影可能コマ数約250コマ(なめらか優先: 360枚、省電力優先: 510枚)、動画: 合計約1時間20分約370コマ、動画: 合計約2時間20分
RAWJPEG、RAW(14bit、.CR3)、RAW+JPEG、C-RAW
HEIF○(10bit、HDR PQ)
DPRAW○(ポートレートリライティングと背景明瞭度が追加)
カメラ内RAW現像
動画機能4K UHD(3840x2160) 60/50/30/25/24p、4Kは5.1Kからオーバーサンプリング処理、4Kのクロップ: する/しない、フルHD(1920x1080) 60p4K UHD(3840x2160) 30/25/24p、フルHD(1920x1080) 60p
ハイフレームレートフルHD(1920x1080) 120fpsHD(1280x720) 120fps
ファイル形式MP4
映像圧縮方式H.264/MPEG-4 AVC、H.265/HEVCH.264/MPEG-4 AVC
撮影時間29分59秒、スローモーション動画時は7分29秒まで
温度上昇にともなう撮影時間4K 60p クロップなし 5.1Kオーバーサンプリング: 最大約30分、4K 60p クロップあり: 最大約35分、4K 30p クロップなし 5.5Kオーバーサンプリング: 最大約40分
高ビットレート記録4K UHD 30p ALL-I: 約470Mbps、フルHD 60p IPB: 約60Mbps4K UHD 30p ALL-I: 約480Mbps、フルHD 60p ALL-I: 約180Mbps
タイムコード
動画機能ITU-R BT.2100、Canon-Log 10bitITU-R BT.709、Canon-Log(カメラ内は4:2:0 8bit、HDMI出力で4:2:2 10bit)
ボディ内手ぶれ補正5軸手ブレ補正、レンズ内光学式手ブレ補正と協調制御で最大8.0段分、動画電子ISデュアルセンシングIS(レンズ内の光学ISと組み合わせ)、コンビネーションIS(動画電子ISとレンズISの協調制御)、動画電子IS
内蔵フラッシュ
防塵防滴仕様
シャッター耐久回数約30万回約20万回
作り内部: マグネシウム合金、外装: ポリカーボネート樹脂マグネシウム合金
共通機能水準器、Fvモード(フレキシブルAE)、ラージゾーンAF、HDR動画、Camera Connect、回折補正、多重露出撮影、デジタルレンズオプティマイザ、ホワイトバランス(雰囲気優先、ホワイト優先)、4Kタイムラプス、4K(約830万画素)動画のフレーム切り出し
異なる機能フォーカスブラケット、スポット1点AF、流し撮り、インターバルタイマー、電源OFF時のシャッター幕の開閉状態を設定可能マルチファンクションバー(スライドやタップ操作で撮影設定や画像送り・ショートカット設定などが可能)、電源OFF時にシャッター幕が閉じる仕様
Wi-FiIEEE 802.11 b/g/n
NFC
GPS
Bluetooth4.24.1
USB充電充電/給電(USB電源アダプター PD-E1使用)○(電源ON時に充電するUSB給電は非対応)
メモリーカードSDXC UHS-IIx2のダブルスロットSDXC UHS-IIのシングルスロット
AFセレクター○(マルチコントローラー)
AF-ONボタン
138.4mm135.8mm
高さ97.5mm98.3mm
奥行き/厚み88.4mm84.4mm
質量/重さ598g、680g(総重量)580g、660g(総重量)
バッテリーLP-E6NH/LP-E6N/LP-E6LP-E6N/LP-E6、新発売のLP-E6NHも対応
バッテリーグリップBG-R10(EOS R5/R6用)BG-E22(シンクロ接点あり)
内蔵マイクステレオ
外部マイク入力端子3.5mmステレオミニプラグ3.5mmステレオミニジャック
インターフェイスUSB Type-C 3.1 Gen 2、HDMIマイクロ(タイプD)USB Type-C 3.1 Gen 1、HDMIミニ(タイプC)
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コメント
あんさん (2020年09月22日06:37)
R5やR6が必要になる人はいるかと思いますが、スナップ中心だとIBISも連写コマ数もさして必要ではないな、と思った次第です。

また、こちらの記事の冒頭部分に

>「EOS R5/6」はどちらも「EOS R」の後継モデルではないと思われます。

というのは、私もそう思っています。
近々、というわけには流石にR5やR6の購入者に良くない印象を与えてしまうので、来年もしくは再来年前半迄ににはEOS Rの後継機種も出るのではないかなと思っていたりもします。

確実な根拠はありませんが、R5とR6の中間がなんだかすっぽり抜けているような印象がするからです。
つまり、空き席があるのでは? と思えますし、Rも併売されていくということですと、近い将来にEOS R MarkⅡが出ても何ら不思議ではないような気がするのです。
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