※2018年8月30日に日本国内で「COOLPIX P1000」が発表されました。フレーミングが快適になる「ドットサイト DF-M1」(2万円前後)も同時に発表されています。
外観・デザインの違い
- 【レンズ】
「P900」は24-2000mm相当 F2.8-6.5の光学83倍ズームレンズを搭載していましたが、「P1000」は24-3000mm相当 F2.8-8の光学125倍ズームレンズになりました。「P900」でも圧倒的な高倍率ズームが可能でしたが、「P1000」はそれをさらに超える驚異的な高倍率望遠ズームを実現し、遥か遠くから野鳥を拡大して撮影したり、月をアップで撮影することなどが可能です。 - 【サイズ】
「P1000」は「P900」より、幅が6.8mm、高さが15.6mm、奥行きが43.9mm、重量が516g、大きく重くなっています。ネオ一眼と呼ばれる大型の「P900」よりもさらに大きなサイズで、「P1000」はフルサイズ一眼レフに標準ズームレンズを装着した状態よりも大きなサイズです。 - 【リング】
「P1000」はレンズ部分にリングコントローラー(コントロールリング)が新しく取り付けられています。各種の機能を設定したり、マニュアルフォーカスでの操作も可能です。 - 【親指AF】
「P1000」は背面の右中央上部に「AE-L」「AF-L」「MF・AF」ボタンが設置された「フォーカスモードセレクター」が追加されています。親指でオートフォーカスできる「親指AF」が使用可能だと思われます。 - 【電子ビューファインダー】
「P900」は0.2型で92万ドットのEVF(電子ビューファインダー)が搭載されていましたが、「P1000」は0.39型で235.9万ドットに向上しました。より大きく高解像度なファインダーを見ながら撮影ができます。 - 【ホットシュー】
「P1000」はホットシュー(アクセサリーシュー)が新しく追加されています。外付けフラッシュや、外部マイク、照準器などアクセサリーを装着することが可能です。
機能の違い
- 【画質】
「P900」は画像処理エンジン「EXPEED C2」を搭載していましたが、「P1000」は「EXPEED 4」(国内仕様では「EXPEED」としか確認できません)に向上しました。イメージセンサーに関しては新型に更新されていると思いますが、詳しいスペック内容は未確認です。 - 【RAWフォーマット】
「P900」はRAW形式の保存に非対応でしたが、「P1000」はRAWに対応しました。より情報量が多い画像形式で保存して後から編集することができます。 - 【4K動画】
「P900」はフルHD(1920×1080) 60pまでの動画性能でしたが、「P1000」は4K (3840×2160) 30pに対応しました。「P1000」は光学125倍ズームレンズでより高品質な動画を撮影できます。 - 【Bluetooth】
「P1000」は「Bluetooth」機能に新しく対応しています。Bluetoothリモコン「ML-L7」によるリモート撮影や、「SnapBridge」機能で撮影した画像をスマートフォンに自動転送することができます。「P1000」は「P900」に搭載されていた「GPS」機能が非対応になりましたが、スマートデバイスから位置情報を取得することが可能です。
「COOLPIX P1000」と「COOLPIX P900」のスペック違いを比較
製品名 | ニコン COOLPIX P1000 | ニコン COOLPIX P900 |
---|---|---|
発売日 | 2018年09月14日 | 2015年03月19日 |
価格 | 12万4000円前後 | 5万5000円前後 |
シリーズ | COOLPIX(クールピクス) Pシリーズ | |
センサー | 1/2.3型(6.17x4.55mm 裏面照射型CMOS) | 1/2.3型(原色 裏面照射型CMOS) |
ローパスフィルター | ○(予想) | |
画像処理エンジン | EXPEED 4 | EXPEED C2 |
画素数 | 1679万総画素、1605万有効画素 | 1676万総画素、1605万有効画素 |
最大記憶画素数 | 4608×3456px | |
レンズ | 24~3000mm(4.3~539mm) F2.8~8 | 24~2000mm(4.3~357mm) F2.8~6.5 |
レンズ構成 | 12群17枚(EDレンズ5枚、スーパーEDレンズ1枚) | 12群16枚(EDレンズ5枚、スーパーEDレンズ1枚) |
絞り | 電磁駆動による7枚羽根虹彩絞り | 電磁駆動による6枚羽根虹彩絞り |
最短撮影距離 | 1cm(マクロモード)、30cm(広角)、7m(望遠) | 1cm(マクロモード)、50cm(広角)、5m(望遠) |
ズーム | 光学ズーム:約125倍、デジタルズーム:4倍、ダイナミックファインズーム:250倍(6000mm相当) | 光学ズーム:約83倍、デジタルズーム:4倍、ダイナミックファインズーム:166倍(4000mm相当)、光学&電子併用:332倍(8000mm相当) |
ISO | 標準:100~6400 | 標準:100~6400、拡張:12800 |
連写 | 約7コマ/秒 | |
バッファメモリー | 約120コマ/秒で60コマの連続撮影 | |
マニュアルフォーカス | ○ | |
オートフォーカス方式 | コントラストAF | |
ファインダー | 電子ビューファインダー0.39型 有機EL (235.9万ドット) | アイセンサー付き電子ビューファインダー0.2型 (92万ドット/視野率100%) |
シャッタースピード | 1/4000~30秒(メカと電子併用) | 1/4000~15秒(メカと電子併用) |
サイレントシャッター | 未確認 | |
バルブ撮影/タイム撮影 | ○ | |
セルフタイマー | 3、10秒 | 2、10秒 |
撮影枚数 | 約250枚、約1時間20分 | 約360枚、約1時間20分 |
RAW | ○(NRW) | |
JPEG | ○ | |
TIFF | ||
RAW+JPEG | ○(予想) | |
動画 | 4K UHD (3840×2160) 30/25p、フルHD(1920×1080) 60p | フルHD(1920×1080) 60p |
ハイフレームレート/ハイスピード動画 | ||
ファイル形式 | MP4(H.264/MPEG-4 AVC) | MOV(H.264/MPEG-4 AVC) |
音声記録方式 | AACステレオ | LPCMステレオ |
動画の連続撮影可能時間 | 最長29分 | |
手ぶれ補正(デュアル検知光学VR) | 5.0段分(ACTIVEモードあり)、動画時はレンズシフトと電子を併用 | |
手ブレ補正モード | NORMAL(構図優先)、ACTIVE(構図優先) いずれも露光前センタリングを改善 | ACTIVEモード |
内蔵フラッシュ | ○ | |
防塵防滴仕様 | ||
モニター | 3.2インチ (92万ドット) | 3インチ (92万ドット) |
可動式モニター | バリアングル | |
タッチパネル | ||
水準器 | 未確認 | |
顔認識 | ○ | |
英語対応 | ○ | |
Wi-Fi | ○ | |
NFC | ○ | |
GPS | ○(ログ機能も対応) | |
Bluetooth | ○(Bluetoothリモコン「ML-L7」対応) | |
SnapBridge | ○ | |
共通の特徴 | インターバル撮影、HDMI出力、タイムラプス動画、サイドズームレバー、COOLPIXピクチャーコントロール、クイックバックズームボタン、月・鳥モード、ピーキング、AEブラケティング、起動ポジション設定、ズームメモリー、先取り撮影、ターゲット追尾 | |
異なる特徴 | HDMIクリーンアウト、スーパーラプス動画、フォーカスモードセレクター、クリエイティブモード | |
タイムラグ | 約0.1秒 | 約0.12秒 |
USB充電/給電 | ○(充電しながら写真の再生が可能) | |
記録メディア | SDXCカード | |
ホットシュー | ○ | |
レンズフィルター | 77mm | 67mm |
レンズフード取付 | 可能 | 不可(予想) |
幅 | 146.3mm | 139.5mm |
高さ | 118.8mm | 103.2mm |
奥行き | 181.3mm | 137.4mm |
重さ | 1415g(総重量) | 899g(総重量) |
バッテリー | EN-EL20a | EN-EL23 |
外部マイク入力 | 3.5mmステレオミニジャック | |
インターフェイス | マイクロUSB2.0、マイクロHDMI(タイプD) |