「28-75mm F2.8 Di III RXD」と「FE 24-70mm F2.8 GM」の違い


タムロン(Tamron)

タムロン「28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036)」とソニー「FE 24-70mm F2.8 GM (SEL2470GM)」の違いを比較しました。

「28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036)」は2018年2月22日に開発発表されたタムロンの35mmフルサイズに対応するソニーEマウント(FEレンズ)用の交換レンズです。2018年4月27日に正式発表されました。サードパーティ製のタムロン「28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036)」とソニー純正「FE 24-70mm F2.8 GM (SEL2470GM)」の外観・スペックを比較してみました。

「28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036)」と「FE 24-70mm F2.8 GM」 1
「28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036)」と「FE 24-70mm F2.8 GM」の比較。※サイズ感は異なる場合があります。

「28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036)」と「FE 24-70mm F2.8 GM」 2
「28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036)」と「FE 24-70mm F2.8 GM」を「α7 III」に装着したイメージ画像。※実際に装着した画像ではありません。サイズ感は異なる場合があります。

共通の特徴
  • 「28-75mm F2.8 Di III RXD」と「FE 24-70mm F2.8 GM」はズーム全域でF2.8の一定絞り値を実現した「大三元レンズ」などの愛称で呼ばれるレンズです。高い描写性能を持ちながら単焦点レンズのようなF2.8の明るさで優れた表現力を持ち、汎用性に優れたプロおよびハイアマチュア層向けのプロユースに応えることができる標準ズームレンズです。

特徴の違い
  • 【価格】
    「28-75mm F2.8 Di III RXD」は10万円以下の販売価格なのに対し、「FE 24-70mm F2.8 GM」は20万円台です。「28-75mm F2.8 Di III RXD」は純正レンズの半額以下となる抜群のコストパフォーマンスを実現しています。
  • 【焦点距離】
    「28-75mm F2.8 Di III RXD」は標準域の焦点距離をカバーするF2.8通しの大口径ズームレンズよりも、広角域が抑えられて望遠域が長くなっています。「28-75mm F2.8 Di III RXD」は28mmスタートにすることでレンズの小型軽量化を実現していると思われます。
  • 【シリーズ】
    「28-75mm F2.8 Di III RXD」はミラーレス用の「Di IIIシリーズ」のレンズです。タムロンの高性能レンズを意味する「SPシリーズ」のレンズではありません。「FE 24-70mm F2.8 GM」は「GMシリーズ(Gマスター/G Masterの略)」で、ソニーブランドの交換レンズで最上位のプロの厳しい要求に応えることができる超高性能レンズのシリーズです。
  • 【クローズアップ撮影能力】
    「28-75mm F2.8 Di III RXD」はワイド端で0.19m・テレ端で0.39mの最短撮影距離ですが、「FE 24-70mm F2.8 GM」は(恐らくズーム全域で)0.38mです。「28-75mm F2.8 Di III RXD」の最大撮影倍率はワイド端で0.34倍・テレ端で0.25倍なのに対し、「FE 24-70mm F2.8 GM」は0.24倍です。「28-75mm F2.8 Di III RXD」のほうがより被写体を大きく写すことができます。
  • 【レンズ構成】
    「28-75mm F2.8 Di III RXD」はガラスモールド非球面レンズ1枚と複合非球面レンズ2枚が搭載されています。「FE 24-70mm F2.8 GM」は0.01ミクロン単位で管理された「超高度非球面XAレンズ」が搭載されており、通常の非球面レンズで発生しやすい輪線ボケ(ボケに跡が付く現象)を低減して美しいボケ味や高い解像感を実現しています。色収差を抑える「スーパーEDガラス」も効果的に配置されているので、徹底的に画質に拘った最高クラスのレンズ構成です。
  • 【スイッチ】
    「FE 24-70mm F2.8 GM」はレンズ鏡胴に、ボタンを押している間はピント位置を固定してフォーカスロック撮影に対応できる「フォーカスホールドボタン」と、レンズには誤作動を防ぐ「ズームロックスイッチ」が設置されています。
  • 【サイズ】
    「28-75mm F2.8 Di III RXD」は「FE 24-70mm F2.8 GM」より、最大径が14.6mm、長さが18.2mm、質量は336g、小さく軽くなっています。「28-75mm F2.8 Di III RXD」の広角域は抑えられていますが、F2.8通しの標準ズームレンズとしては驚くほど小型軽量化されています。
  • 【サードパーティ製レンズ】
    「28-75mm F2.8 Di III RXD」はソニー純正ではないサードパーティ製レンズですが、「ファストハイブリッドAF」「瞳AF」「ダイレクトマニュアルフォーカス(DMF)」「周辺光量、倍率色収差、歪曲収差のカメラ内レンズ補正」など各種の機能に対応しています。カメラによるレンズ本体のファームウェアアップデートも可能です。ピント調節などができる「TAP-in Console」に対応するかは分かりません。



製品名タムロン 28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036)ソニー FE 24-70mm F2.8 GM (SEL2470GM)
発売日2018年05月24日2016年04月28日
価格9万円前後23万円前後
マウントソニーE
シリーズDiシリーズGマスターシリーズ
タイプズーム
センサーフルサイズ
レンズタイプミラーレス
焦点距離28~75mm24~70mm
APS-C機での焦点距離(1.5倍換算)42~112.5mm36~105mm
オートフォーカス
AFモーターステッピングモーターRXD(Rapid eXtra-silent stepping Drive)ダイレクトドライブSSM(DDSSM)
マニュアルフォーカス○(ダイレクトマニュアルフォーカスDMF対応)
絞りF2.8~22
絞り羽根枚数9枚
レンズ構成12群15枚13群18枚
特殊レンズGM(ガラスモールド非球面)レンズ1枚、複合非球面レンズ2枚、LD(異常低分散)レンズ1枚、XLDレンズ1枚超高度非球面XA(extreme aspherical)レンズ1枚、非球面レンズ2枚、ED(特殊低分散)ガラス1枚、スーパーEDガラス1枚
コーティングBBARコーティングナノARコーティング
最短撮影距離ワイド端:0.19m、テレ端:0.39m0.38m
最大撮影倍率ワイド端:0.34倍、テレ端:0.25倍0.24倍
画角75.23-32.11°84-34°
フィルターサイズ67mm82mm
フード付き花形フード花形バヨネット式 ALC-SH141
手ブレ補正機能
テレコンバーター
レンズボタンフォーカスホールドボタン、フォーカスモードスイッチ(AF/MF切換スイッチ)、ズームロックスイッチ
防塵・防滴構造簡易防滴構造配慮した設計
フッ素コーティング-(防汚コートあり)
最大径73mm87.6mm
長さ117.8mm136mm
重さ550g886g
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