「PowerShot G1 X Mark III」と「PowerShot G1 X Mark II」の違い


キヤノン(Canon)

キヤノン「PowerShot G1 X Mark III」と「PowerShot G1 X Mark II」の違いを比較しました。

「PowerShot G1 X Mark III」は2017年10月16日に発表されたキヤノンのレンズ一体型カメラのフラッグシップモデルです。前モデル「PowerShot G1 X Mark II」(2014年3月発売)から大幅にスペックアップした後継機種なので、外観・スペックを比較してみました。

「PowerShot G1 X Mark III」と「PowerShot G1 X Mark II」 1
「PowerShot G1 X Mark III」と「PowerShot G1 X Mark II」の正面比較

「PowerShot G1 X Mark III」と「PowerShot G1 X Mark II」 2
「PowerShot G1 X Mark III」と「PowerShot G1 X Mark II」の背面比較

「PowerShot G1 X Mark III」と「PowerShot G1 X Mark II」 3
「PowerShot G1 X Mark III」と「PowerShot G1 X Mark II」の上部比較

「PowerShot G1 X Mark III」と「PowerShot G1 X Mark II」 4
「PowerShot G1 X Mark III」と「PowerShot G1 X Mark II」の上部ズーム時比較

「PowerShot G1 X Mark III」と「PowerShot G1 X Mark II」 5
「PowerShot G1 X Mark III」と「PowerShot G1 X Mark II」の正面と背面を重ねた比較画像。「PowerShot G1 X Mark II」が赤色です。

「PowerShot G1 X Mark III」と「PowerShot G1 X Mark II」 6
「PowerShot G1 X Mark III」と「PowerShot G1 X Mark II」の上部とズーム時を重ねた比較画像。「PowerShot G1 X Mark II」が赤色です。

共通の特徴
  • 「PowerShot G1 X Mark III」と「PowerShot G1 X Mark II」はどちらも、キヤノンの高級コンパクトデジタルカメラシリーズ「PowerShot G Xシリーズ」の最上位機です。「PowerShot G3 Xシリーズ」「PowerShot G5 Xシリーズ」「PowerShot G7 Xシリーズ」「PowerShot G9 Xシリーズ」はいずれも1.0型センサーを搭載しているのに対し、「PowerShot G1 Xシリーズ」はより大型の1.5型センサーやAPS-Cセンサーを搭載しています。一眼レフやミラーレスのサブ機として、画質や小型軽量化を重視したユーザー向けのカメラです。

外観・デザイン
  • 【電子ビューファインダー】
    「PowerShot G1 X Mark II」はEVF(電子ビューファインダー)が搭載されておらず、外付けの電子ビューファインダー「EVF-DC1」が用意されていました。それに対し、「PowerShot G1 X Mark III」は高性能な有機ELの電子ビューファインダー(0.39型/約236万ドット/視野率100%)が搭載されています。
  • 【可動式モニター】
    「PowerShot G1 X Mark II」は上側180°/下側45°に可動できる「チルト液晶」が搭載されていましたが、「PowerShot G1 X Mark III」はより自由度が高い「バリアングル液晶」が搭載されています。EVF(ファインダー)を見ながらタッチパネル操作することでAFポイントを移動できる「タッチ&ドラッグAF」にも対応しています。
  • 【レンズフィルターとレンズバリア】
    「PowerShot G1 X Mark II」は「フィルターアダプター FA-DC58E」を装着することで58mm径のフィルターを装着することができましたが、「PowerShot G1 X Mark III」にはフィルターの記載がないので装着できないと思われます。レンズバリアも同様に、「PowerShot G1 X Mark II」には搭載されていましたが、「PowerShot G1 X Mark III」には搭載されていない可能性があります。
    ※「PowerShot G1 X Mark III」は37mm径のレンズフィルターが直接装着でき、専用レンズフード「LH-DC110」を取り付ければ49mm径のフィルターが装着できるようです。
  • 【レリーズボタン】
    「PowerShot G1 X Mark III」はレリーズボタンに新設計が採用されており、位置や高さが最適化され、連続撮影時でも疲れにくく、しっかりホールドできる構造になっています。
  • 【レンズ性能】
    「PowerShot G1 X Mark II」は24~120mm相当(光学5倍ズーム) F/2~3.9のレンズが搭載されていましたが、「PowerShot G1 X Mark III」は24~72mm相当(光学3倍ズーム) F/2.8~5.6のレンズが搭載されています。より大型のセンサーを搭載しながら小型軽量化を実現するため、レンズのスペックは前モデルよりも抑えられています。
  • 【小型軽量化】
    「PowerShot G1 X Mark III」は「PowerShot G1 X Mark II」より、幅が1.3mm、奥行きが14.8mm、重さが141g、小さく軽くなっています。「PowerShot G1 X Mark III」は、より大型のセンサーを搭載してEVFを内蔵しているのにも関わらず、体積約16%・質量約27%の小型軽量化を実現する快挙を成し遂げています。

追加した機能
  • 【防塵防滴仕様】
    「PowerShot G1 X Mark III」はシーリング部材や高精度合わせ構造により、砂塵や水滴などの侵入を抑制する防塵防滴仕様の構造になっています。
  • 【Bluetooth】
    「PowerShot G1 X Mark III」はBluetooth機能に対応したことで、スマートフォンと常時接続することが可能です。スマートフォンからカメラをリモートコントロールしたり、カメラで撮影した画像をスマートフォンに転送することができます。
  • 【USB充電/給電】
    「PowerShot G1 X Mark III」はUSBから充電できる「USB充電」に対応しています。

向上した機能
  • 【センサーサイズ】
    「PowerShot G1 X Mark II」は1.5型サイズ(18.7x12.5mm)のイメージセンサーを搭載していましたが、「PowerShot G1 X Mark III」はより大型のAPS-Cサイズ(22.3x14.9mm)のイメージセンサーをキヤノンのレンズ一体型カメラで初めて搭載しています。「PowerShot G1 X Mark III」はセンサーサイズが約1.42倍になったことで、高感度性能や階調表現、ボケの大きさなど画質面で優れた表現が可能です。
  • 【イメージセンサーと画像処理エンジン】
    「PowerShot G1 X Mark III」は大型イメージセンサーと画像処理エンジン「DIGIC 7」が搭載されたことで、画素数は1310万画素から2420万画素に向上し、高感度性能は常用ISO 100-12800からISO 100-25600になりました。小絞り時に解像感の向上や、被写体の検出性能の進化、撮影間隔の短縮化など、全体的なパフォーマンス性能も向上しています。
  • 【オートフォーカス性能】
    「PowerShot G1 X Mark III」は像面位相差AFにより高速オートフォーカスが可能な「デュアルピクセルCMOS AF」をキヤノンのレンズ一体型カメラとして初めて搭載しています。静止画でも動画でもより快適なオートフォーカスが可能です。
  • 【連写性能】
    「PowerShot G1 X Mark II」は約5.2コマ/秒の連続撮影性能でしたが、「PowerShot G1 X Mark III」はワンショットAF時に約9コマ/秒(約24枚まで)、サーボAF時に約7コマ/秒(約29枚まで)に向上しています。
  • 【手ブレ補正性能】
    「PowerShot G1 X Mark II」は3.5段分(テレ端)の光学手ブレ補正ISを搭載していましたが、「PowerShot G1 X Mark III」は4.0段分(テレ端)に向上しています。
  • 【動画性能】
    「PowerShot G1 X Mark II」はフルHD(1920×1080) 30fpsまでの動画性能でしたが、「PowerShot G1 X Mark III」はフルHD(1920×1080) 60fpsに向上しています。4K動画には対応していません。
  • 【NDフィルター】
    「PowerShot G1 X Mark II」はNDフィルター挿入機構を利用することで光量を減光できましたが、「PowerShot G1 X Mark III」は搭載されている「オートNDフィルター機能」により自動で適正な明るさに設定することができます。



製品名キヤノン PowerShot G1 X Mark IIIキヤノン PowerShot G1 X Mark II
発売日2017年11月30日2014年03月14日
価格15万円前後7万円前後
シリーズGシリーズ
センサーAPS-C(22.3x14.9mm CMOS)1.5型(18.7x12.5mm CMOS)
ローパスフィルター○(予想)
画像処理エンジンDIGIC 7DIGIC 6
総画素数2580万画素1500万画素
有効画素数2420万画素1310万画素
最大記憶画素数6000x4000px4352x2448px
焦点距離(35mm判換算)24~72mm24~120mm
焦点距離15~45mm13~63mm
非球面レンズ両面非球面レンズ3枚、片面非球面レンズ1枚UAレンズを含む非球面レンズ3枚
最短撮影距離10cm5cm
絞り値F/2.8~5.6F/2~3.9
光学ズーム3倍5倍
デジタルズーム4倍
プログレッシブファインズーム6倍10倍
デジタルテレコン1.6倍、2.0倍
MF拡大機能5倍、10倍2倍、4倍
MFピーキング
ISO100-25600100-12800
連写ワンショットAF時:約9コマ/秒、サーボAF時:約7コマ/秒5.2コマ/秒
連続撮影可能コマ数約24枚(ワンショットAF時:約9コマ/秒)、約29枚(サーボAF時:約7コマ/秒)
AF方式デュアルピクセルCMOS AFコントラストAF(予想)
オートフォーカス時間約0.09秒約0.22秒
撮影タイムラグ約0.17秒約0.25秒
ファインダー電子式ビューファインダー (236万ドット/視野率100%/アイポイント約22mm)-
モニター3インチ (236万ドット)3インチ (104万ドット)
シャッタースピード1/2000-30秒1/4000-60秒
電子先幕シャッター
電子シャッター
サイレントシャッター
バルブ撮影
セルフタイマー2、10秒
撮影枚数200枚、45分240枚、50分
RAW14bit、CR2
JPEG
TIFF
RAW+JPEG
動画フルHD(1920x1080) 60pフルHD(1920x1080) 30p
ハイフレームレート
ファイル形式MP4
映像圧縮方式MPEG-4 AVC/H.264
音声記録方式MPEG-4 AAC-LC(ステレオ)
手ぶれ補正4.0段分(デュアルセンシングIS)3.5段分
動画時の手ブレ補正5軸手ブレ補正
自動水平補正
内蔵フラッシュ
防塵防滴仕様
可動式モニターバリアングルチルト
pictbridge
水準器○(2軸、水平とあおり方向に対応)
タッチパネル
タッチ&ドラッグAF-
流し撮り流し撮りモード、流し撮りIS流し撮りIS
スムーズゾーンAF-
顔認識
英語対応
星空モード
タイムラプス○(星空タイムラプス動画も対応)
パノラマショット
カメラ内RAW現像
NDフィルターオートNDフィルターNDフィルター挿入機構
Wi-Fi
NFC
GPS
Bluetooth
USB給電
メモリーカードSDXC UHS-I
115mm116.3mm
高さ77.9mm74mm
奥行き51.4mm66.2mm
重さ375g516g
総重量399g553g
バッテリーNB-13LNB-12L
インターフェイスマイクロUSB、HDMI(タイプD)USB2.0、HDMI(タイプD)
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