「TG-5 Tough」と「TG-4 Tough」の違い


オリンパス(Olympus)

オリンパス「OLYMPUS TG-5 Tough」と「OLYMPUS STYLUS TG-4 Tough」の違いを比較しました。

「OLYMPUS TG-5 Tough」は2017年5月17日に海外で発表(日本国内では6月9日に発表)されたオリンパスのレンズ一体型タフネスカメラです。2015年5月22日に発売された「OLYMPUS STYLUS TG-4 Tough」の後継機種なので、外観・スペックを比較してみました。

「OLYMPUS TG-5 Tough」と「OLYMPUS TG-4 Tough」 1
「OLYMPUS TG-5 Tough」と「OLYMPUS TG-4 Tough」の正面比較

「OLYMPUS TG-5 Tough」と「OLYMPUS TG-4 Tough」 2
「OLYMPUS TG-5 Tough」と「OLYMPUS TG-4 Tough」の背面比較

「OLYMPUS TG-5 Tough」と「OLYMPUS TG-4 Tough」 3
「OLYMPUS TG-5 Tough」と「OLYMPUS TG-4 Tough」の上部比較

「OLYMPUS TG-5 Tough」と「OLYMPUS TG-4 Tough」 4
「OLYMPUS TG-5 Tough」と「OLYMPUS TG-4 Tough」の左側比較

「OLYMPUS TG-5 Tough」と「OLYMPUS TG-4 Tough」 5
正面と背面を重ねた比較画像。「OLYMPUS TG-4 Tough」が赤色です。

「OLYMPUS TG-5 Tough」と「OLYMPUS TG-4 Tough」 6
上部を重ねた比較画像。「OLYMPUS TG-4 Tough」が赤色です。

「OLYMPUS TG-5 Tough」と「OLYMPUS TG-4 Tough」 7
左側を重ねた比較画像。「OLYMPUS TG-4 Tough」が赤色です。

共通の特徴
  • 「TG-5」と「TG-4」はどちらも過酷な状況下で使用できる防水・耐衝撃のカメラです。オリンパスのタフネス仕様のレンズ一体型カメラでフラッグシップモデルになっています。水深15mの防水・砂やホコリを防ぐ防塵機構・高さ2.1mの落下テストをクリアした耐衝撃性能・100kgfの荷重に耐えられる構造・-10℃環境での動作保証を実現しています。レンズは屈曲光学系を採用したズームレンズなので、ズーム時にもレンズが繰り出さずに使用できます。「TG-5」は「TG-4」のデザインをベースにした、ほとんど変わらない外観になっています。

外観・デザイン
  • 【保護ガラスの二重化】
    「TG-5」はレンズ前面の保護ガラスが2重化されたことで、結露の耐性(耐結露)が高くなっています。温度差が大きい環境でも結露がしにくくなりました。
  • 【ログ記録のボタン】
    「TG-5」は上部左側にログ記録をON/OFFできる「LOGレバー」が追加されています。
  • 【動画ポジションの追加】
    「TG-5」は背面右側の「モードダイヤル」に「動画ポジション」が追加されています。
  • 【コントロールダイヤルの新設】
    「TG-5」は上部右側に「コントロールダイヤル」が新設されています。露出補正など撮影設定を変更可能です。ズームレバーはシャッターボタンと同じ場所に移動されました。グローブを装着したままでも操作し易い操作性になっています。
  • 【アクセサリーロックボタンの新設】
    「TG-5」はカメラ前面にシステムアクセサリーの脱落を防止できる「アクセサリーロックボタン」が新設されています。
  • 【少しだけ大型化】
    「TG-5」は「TG-4」より、幅が1.5mm、高さが0.1mm、奥行きが0.7mm、重さが3gの大型化をしています。

追加した機能
  • 【プロキャプチャーモード】
    「TG-5」はミラーレスカメラのフラッグシップ機「OM-D E-M1 Mark II」に初搭載された、「プロキャプチャーモード」が搭載されています。タイムラグを取り除いた決定的瞬間を容易に撮影できるようになります。レリーズボタンを押した0.5秒前から5コマを遡って撮影することができます。「OM-D E-M1 Mark II」は14コマまで遡って撮影できます。
  • 【フィールドセンサーシステム】
    「TG-5」はカメラ内にGPSセンサー、温度計センサー、気圧センサー、方位センサー(コンパス)のフィールドセンサーを内蔵しています。取得したトラッキング情報をスマートフォンアプリ「OLYMPUS Image Track(OI.Track)」に取り込んで映像とトラッキング情報を同時に表示したり、カメラの液晶モニターに表示させることが可能です。電源OFF時でもカメラの「INFO」ボタンを押すと、現在の取得データが表示できます。特にカメラ設定を変更することなく、気圧センサーが得た標高データをExif情報に自動記録することもできます。
  • 【MFアシスト機能の追加】
    「TG-5」はマニュアルフォーカス時に便利な「フォーカスピーキング」と「MFアシスト」機能が追加されています。

向上した機能
  • 【画像処理エンジンの向上】
    「TG-4」は画像処理エンジン「TruePic VII」が搭載されていましたが、「TG-5」はフラッグシップモデル「OM-D E-M1 Mark II」にも採用された「TruePic VIII」が搭載されています。
  • 【高感度性能の向上】
    「TG-4」は1600万画素(1/2.3型)でしたが、「TG-5」は1200万画素(1/2.33型)に下がっています。しかし、画素数が少なくなったことにより1画素辺りのサイズが大きくなり、より光を取り込めるようになったことでノイズ耐性が上がって高感度性能が向上しています。「TG-5」のイメージセンサーは新開発された「High-speed 裏面照射型 CMOSイメージセンサー」です。「TG-4」はISO 6400まででしたが、「TG-5」はISO 12800に対応し、ISO感度が1段分改善しています。低感度時にコントラストが低い部分の解像感が向上し、水中撮影時の画質も改善しています。
  • 【連写性能の向上】
    「TG-4」はフル画素出力の連写が最高5コマ/秒まででしたが、「TG-5」は最高20コマ/秒に向上しています。「TG-4」は3M(約300万画素)出力の場合は、約60コマ/秒の連写が可能です。
  • 【動画機能の向上】
    「TG-4」はフルHDまでの動画機能でしたが、「TG-5」は4K動画(3840x2160) 30pに対応しています。HDMI接続により、4Kの観察映像(スルー画映像)を大画面に出力することも可能です。
  • 【ハイスピード動画機能の向上】
    「TG-4」は120fps(640x480)、240fps(320x240)のスローモーション動画が撮影できましたが、「TG-5」は120fps(1920x1080)、240fps(1280x720)、480fps(640x360)が撮影可能です。フルHDで120fpsの高品質なハイスピード動画が撮影できるようになりました。
  • 【深度合成時の出力】
    「TG-4」は被写界深度を合成する「深度合成」時に出力される画素数が800万画素でしたが、「TG-5」は1200万画素のフル画素が出力できるようになりました。より解像力があるマクロ写真などを撮影することが可能です。また、「フラッシュディフューザー FD-1」を装着して「深度合成」を行った際に、リモートフラッシュをスレーブモードに設定することなくフラッシュ撮影が可能になりました。



製品名オリンパス Tough TG-5オリンパス OLYMPUS STYLUS TG-4 Tough
発売日2017年06月23日2015年05月22日
価格5万円前後4万6000円前後
シリーズTGシリーズ
センサー1/2.33型(CMOS 裏面照射型)1/2.3型(CMOS 裏面照射型)
ローパスフィルター○(予想)
画像処理エンジンTruePic VIIITruePic VII
総画素数1271万画素1676万画素
有効画素数1200万画素1600万画素
最大記憶画素数4000x3000px4608x3456px
焦点距離(35mm判換算)25~100mm
焦点距離4.5~18mm
最短撮影距離1cm
最大撮影倍率7倍未確認
マクロモード顕微鏡モード、顕微鏡コントロールモード、深度合成モード、フォーカスブラケットモード
絞り値F/2(広角端)~4.9(望遠端)
光学ズーム4倍
デジタルズーム4倍
ISO100-1600100-6400
拡張ISO100-12800
連写20コマ/秒(フル画素、電子シャッター使用)、5コマ/秒60コマ/秒(3M)、15コマ/秒(3M)、5コマ/秒(16M)
AF方式コントラストAF
測距点25点
ファインダー-
モニター3インチ (46万ドット)
シャッタースピード1/2000-1/2秒
サイレントシャッター
バルブ撮影
セルフタイマー2、12秒
撮影枚数340枚380枚
RAW12bit
JPEG
TIFF
RAW+JPEG
動画4K(3840x2160) 30p、フルHD(1920x1080) 60pフルHD(1920x1080)
ハイフレームレート120fps(1920x1080)、240fps(1280x720)、480fps(640x360)fps120fps(640x480)、240fps(320x240)fps
ファイル形式MOVMOV、AVI
映像圧縮方式MPEG-4AVC / H.264H.264、AVI Motion JPEG
音声記録方式ステレオリニアPCM
手ぶれ補正2.5段分センサーシフト方式
内蔵フラッシュ
防塵防滴仕様耐結露、防水15m、耐落下2.1m、耐衝撃100kgf、耐低温-10度、防塵性能防水15m、耐落下2.1m、耐衝撃100kgf、耐低温-10度、防塵性能
可動式モニター固定式
pictbridge
水準器
タッチパネル-
顔認識
英語対応○(予想)
Wi-Fi
NFC
GPS
Bluetooth
USB給電(充電)
プロキャプチャーモード-
メモリーカードSDXC UHS-I
113mm111.5mm
高さ66mm65.9mm
奥行き31.9mm31.2mm
総重量250g247g
バッテリーLI-92B
インターフェイスUSB2.0、マイクロHDMI(タイプD)
※スペックを修正しました。コメントありがとうございます。

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コメント
wingさん (2018年02月18日20:58)
こちらのサイトの仕様にはTG-5にもデジタルズームが記載されていますが、TG-5はデジタルズームが廃止されていますね。残念。
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