共通の特徴
- 「TG-5」と「TG-4」はどちらも過酷な状況下で使用できる防水・耐衝撃のカメラです。オリンパスのタフネス仕様のレンズ一体型カメラでフラッグシップモデルになっています。水深15mの防水・砂やホコリを防ぐ防塵機構・高さ2.1mの落下テストをクリアした耐衝撃性能・100kgfの荷重に耐えられる構造・-10℃環境での動作保証を実現しています。レンズは屈曲光学系を採用したズームレンズなので、ズーム時にもレンズが繰り出さずに使用できます。「TG-5」は「TG-4」のデザインをベースにした、ほとんど変わらない外観になっています。
外観・デザイン
- 【保護ガラスの二重化】
「TG-5」はレンズ前面の保護ガラスが2重化されたことで、結露の耐性(耐結露)が高くなっています。温度差が大きい環境でも結露がしにくくなりました。 - 【ログ記録のボタン】
「TG-5」は上部左側にログ記録をON/OFFできる「LOGレバー」が追加されています。 - 【動画ポジションの追加】
「TG-5」は背面右側の「モードダイヤル」に「動画ポジション」が追加されています。 - 【コントロールダイヤルの新設】
「TG-5」は上部右側に「コントロールダイヤル」が新設されています。露出補正など撮影設定を変更可能です。ズームレバーはシャッターボタンと同じ場所に移動されました。グローブを装着したままでも操作し易い操作性になっています。 - 【アクセサリーロックボタンの新設】
「TG-5」はカメラ前面にシステムアクセサリーの脱落を防止できる「アクセサリーロックボタン」が新設されています。 - 【少しだけ大型化】
「TG-5」は「TG-4」より、幅が1.5mm、高さが0.1mm、奥行きが0.7mm、重さが3gの大型化をしています。
追加した機能
- 【プロキャプチャーモード】
「TG-5」はミラーレスカメラのフラッグシップ機「OM-D E-M1 Mark II」に初搭載された、「プロキャプチャーモード」が搭載されています。タイムラグを取り除いた決定的瞬間を容易に撮影できるようになります。レリーズボタンを押した0.5秒前から5コマを遡って撮影することができます。「OM-D E-M1 Mark II」は14コマまで遡って撮影できます。 - 【フィールドセンサーシステム】
「TG-5」はカメラ内にGPSセンサー、温度計センサー、気圧センサー、方位センサー(コンパス)のフィールドセンサーを内蔵しています。取得したトラッキング情報をスマートフォンアプリ「OLYMPUS Image Track(OI.Track)」に取り込んで映像とトラッキング情報を同時に表示したり、カメラの液晶モニターに表示させることが可能です。電源OFF時でもカメラの「INFO」ボタンを押すと、現在の取得データが表示できます。特にカメラ設定を変更することなく、気圧センサーが得た標高データをExif情報に自動記録することもできます。 - 【MFアシスト機能の追加】
「TG-5」はマニュアルフォーカス時に便利な「フォーカスピーキング」と「MFアシスト」機能が追加されています。
向上した機能
- 【画像処理エンジンの向上】
「TG-4」は画像処理エンジン「TruePic VII」が搭載されていましたが、「TG-5」はフラッグシップモデル「OM-D E-M1 Mark II」にも採用された「TruePic VIII」が搭載されています。 - 【高感度性能の向上】
「TG-4」は1600万画素(1/2.3型)でしたが、「TG-5」は1200万画素(1/2.33型)に下がっています。しかし、画素数が少なくなったことにより1画素辺りのサイズが大きくなり、より光を取り込めるようになったことでノイズ耐性が上がって高感度性能が向上しています。「TG-5」のイメージセンサーは新開発された「High-speed 裏面照射型 CMOSイメージセンサー」です。「TG-4」はISO 6400まででしたが、「TG-5」はISO 12800に対応し、ISO感度が1段分改善しています。低感度時にコントラストが低い部分の解像感が向上し、水中撮影時の画質も改善しています。 - 【連写性能の向上】
「TG-4」はフル画素出力の連写が最高5コマ/秒まででしたが、「TG-5」は最高20コマ/秒に向上しています。「TG-4」は3M(約300万画素)出力の場合は、約60コマ/秒の連写が可能です。 - 【動画機能の向上】
「TG-4」はフルHDまでの動画機能でしたが、「TG-5」は4K動画(3840x2160) 30pに対応しています。HDMI接続により、4Kの観察映像(スルー画映像)を大画面に出力することも可能です。 - 【ハイスピード動画機能の向上】
「TG-4」は120fps(640x480)、240fps(320x240)のスローモーション動画が撮影できましたが、「TG-5」は120fps(1920x1080)、240fps(1280x720)、480fps(640x360)が撮影可能です。フルHDで120fpsの高品質なハイスピード動画が撮影できるようになりました。 - 【深度合成時の出力】
「TG-4」は被写界深度を合成する「深度合成」時に出力される画素数が800万画素でしたが、「TG-5」は1200万画素のフル画素が出力できるようになりました。より解像力があるマクロ写真などを撮影することが可能です。また、「フラッシュディフューザー FD-1」を装着して「深度合成」を行った際に、リモートフラッシュをスレーブモードに設定することなくフラッシュ撮影が可能になりました。
製品名 | オリンパス Tough TG-5 | オリンパス OLYMPUS STYLUS TG-4 Tough |
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発売日 | 2017年06月23日 | 2015年05月22日 |
価格 | 5万円前後 | 4万6000円前後 |
シリーズ | TGシリーズ | |
センサー | 1/2.33型(CMOS 裏面照射型) | 1/2.3型(CMOS 裏面照射型) |
ローパスフィルター | ○(予想) | |
画像処理エンジン | TruePic VIII | TruePic VII |
総画素数 | 1271万画素 | 1676万画素 |
有効画素数 | 1200万画素 | 1600万画素 |
最大記憶画素数 | 4000x3000px | 4608x3456px |
焦点距離(35mm判換算) | 25~100mm | |
焦点距離 | 4.5~18mm | |
最短撮影距離 | 1cm | |
最大撮影倍率 | 7倍 | 未確認 |
マクロモード | 顕微鏡モード、顕微鏡コントロールモード、深度合成モード、フォーカスブラケットモード | |
絞り値 | F/2(広角端)~4.9(望遠端) | |
光学ズーム | 4倍 | |
デジタルズーム | 4倍 | |
ISO | 100-1600 | 100-6400 |
拡張ISO | 100-12800 | |
連写 | 20コマ/秒(フル画素、電子シャッター使用)、5コマ/秒 | 60コマ/秒(3M)、15コマ/秒(3M)、5コマ/秒(16M) |
AF方式 | コントラストAF | |
測距点 | 25点 | |
ファインダー | - | |
モニター | 3インチ (46万ドット) | |
シャッタースピード | 1/2000-1/2秒 | |
サイレントシャッター | ||
バルブ撮影 | ||
セルフタイマー | 2、12秒 | |
撮影枚数 | 340枚 | 380枚 |
RAW | 12bit | ○ |
JPEG | ○ | |
TIFF | ||
RAW+JPEG | ○ | |
動画 | 4K(3840x2160) 30p、フルHD(1920x1080) 60p | フルHD(1920x1080) |
ハイフレームレート | 120fps(1920x1080)、240fps(1280x720)、480fps(640x360)fps | 120fps(640x480)、240fps(320x240)fps |
ファイル形式 | MOV | MOV、AVI |
映像圧縮方式 | MPEG-4AVC / H.264 | H.264、AVI Motion JPEG |
音声記録方式 | ステレオリニアPCM | |
手ぶれ補正 | 2.5段分 | センサーシフト方式 |
内蔵フラッシュ | ○ | |
防塵防滴仕様 | 耐結露、防水15m、耐落下2.1m、耐衝撃100kgf、耐低温-10度、防塵性能 | 防水15m、耐落下2.1m、耐衝撃100kgf、耐低温-10度、防塵性能 |
可動式モニター | 固定式 | |
pictbridge | ○ | |
水準器 | ○ | |
タッチパネル | - | |
顔認識 | ○ | |
英語対応 | ○(予想) | |
Wi-Fi | ○ | |
NFC | ||
GPS | ○ | |
Bluetooth | ||
USB給電(充電) | ○ | |
プロキャプチャーモード | ○ | - |
メモリーカード | SDXC UHS-I | |
幅 | 113mm | 111.5mm |
高さ | 66mm | 65.9mm |
奥行き | 31.9mm | 31.2mm |
総重量 | 250g | 247g |
バッテリー | LI-92B | |
インターフェイス | USB2.0、マイクロHDMI(タイプD) |