※2020年6月19日に公開された「ライカSL2」のファームウェアVer.2.0で「マルチショット撮影」が追加されました。
※2023年6月16日に「ライカSL2」にシルバーカラーが追加して7月から発売されることが発表されました。価格は100万円台で、トップカバーとベースプレートにシルバーのアルマイト処理、「ライカM11」のブラックレザー外装になっています。
外観・デザイン
- 【ディスプレイ】
「ライカSL」は電子ビューファインダー(EVF)が「約404万ドット」でしたが、「ライカSL2」は「約576万ドット」に高解像度化しました。背面モニターも「2.95インチ(104万ドット)」から「3.2インチ(210万ドット)」に向上しています。 - 【接続端子】
「ライカSL」は「マイクロUSB」を採用していましたが、「ライカSL2」は「USB Type-C」になりました。「ライカSL2」はUSB充電・給電に対応しています。 - 【その他】
「ライカSL2」は、背面モニターの左側にボタンが追加され、グリップが内向きから外向きに変更、ストラップ取り付け部が外側に出た形状、などの変更が加えられています。
機能・特徴
- 【手ブレ補正】
「ライカSL2」は5軸ボディ内手ブレ補正機構が搭載されました。約5.5段分の補正効果を実現し、レンズ内手ブレ補正がないレンズ装着時でも強力にブレを補正することが可能です。 - 【イメージセンサー】
「ライカSL」は2420万画素のフルサイズセンサーと画像処理エンジン「LEICA MAESTRO II」を搭載していましたが、「ライカSL2」は4730万画素センサーと「LEICA MAESTRO III」になりました。「ライカSL2」は画質全般が向上しています。 - 【連続撮影機能】
「ライカSL」はAF/AE固定時で「最大約11コマ/秒」の連写が可能でしたが、「ライカSL2」は「最大約20コマ/秒」に向上しました。AF/AE追従時は「約7コマ/秒」から「約6コマ/秒」に減少したようです。バッファメモリーは「2GB」から「4GB」に強化され、「ライカSL2」はより連続した撮影が可能です。 - 【動画機能】
「ライカSL」は「4K 30p」までの動画性能でしたが、「ライカSL2」は「5K 30p」や「C4K/4K 60p」の撮影に対応しました。スローモーション動画はフルHDで「120fps」から「180fps」に向上しています。 - 【ネットワーク】
「ライカSL」は「Wi-Fi」と「GPS」に対応していましたが、「ライカSL2」は「Wi-Fi」と「Bluetooth」に変更されました。「ライカSL2」はアプリ「Leica FOTOS」を介して、カメラとスマートデバイスを接続することで、位置情報を取得できると思われます。 - 【その他】
「ライカSL2」は、1/2画素ずつずらして撮影した8枚の写真を合成して1億8700万画素の画像を生成する「マルチショットモード」(三脚推奨)が追加され、電子シャッターが「最大1/16000秒」から「最大1/40000秒」に向上、デュアルスロットのSDカードがどちらも「UHS-II」に対応、などの変更が加えられています。
「LEICA SL2 (ライカ・エスエル・ツー)」と「Leica SL」のスペック違いを比較
製品名 | ライカ LEICA SL2 | ライカ LEICA SL |
---|---|---|
発売日 | 2019年11月23日 | 2015年11月28日 |
予想価格 | 80万円前後 | |
シリーズ | ライカSL | |
マウント | ライカL系マウント | |
イメージセンサー | フルサイズ(CMOS) | フルサイズ(CMOS 36×24mm) |
ローパスフィルター | レス仕様 | |
ダスト除去機能 | 未確認 | ○ |
画像処理エンジン | LEICA MAESTRO III(ライカ・マエストロ・スリー) | LEICA MAESTRO II(ライカ・マエストロ・ツー) |
画素数 | 4730万有効画素 | 2420万有効画素 |
最大記憶画素数 | 8368x5584px | 6000x4000px |
ISO | 50-50000 | |
連写 | AF・AE・WB固定・電子シャッター: 約20コマ/秒、AF・AE・WB固定: 約10コマ/秒、約6コマ/秒 | AF・AE・WB固定: 約11コマ/秒、約7コマ/秒 |
連続撮影可能コマ数 | RAW: 78枚、JPEG: 100枚以上、バッファメモリーは4GB | RAW: 33枚、RAW+JPEG: 30枚、バッファメモリーは2GB |
オートフォーカス方式 | コントラストAF | |
測距点/AFエリア | 225点 | 49点(529点の測距点に基づく) |
ファインダー | EyeResファインダー (約576万ドット/視野率100%/倍率0.78倍/フレームレート120fps/アイポイント21mm/アイセンサー) | EyeResファインダー SXAG 0.66型 (約404万ドット/視野率100%/倍率0.8倍) |
モニター | 3.2インチ (210万ドット) | 2.95インチ (104万ドット) |
可動式モニター | 固定式 | |
タッチパネル | ○ | |
サブモニター(情報表示パネル) | 1.28型(128x128ドット) | ○ |
シャッタースピード(メカ/機械式) | 1/8000-30分 | 1/8000-60秒 |
フラッシュ同調 | 1/250秒 | |
電子シャッター | 1/40000-1秒 | 1/16000秒 |
サイレントシャッター | ○(予想) | |
フリッカー対策 | 未確認 | |
バルブ撮影 | 30分まで対応 | |
セルフタイマー | 2、12秒 | |
顔認識 | ○ | |
瞳AF | ||
撮影枚数 | 約370コマ | 約400コマ |
RAW | DNG: 14bit | |
JPEG | ○(8bit) | ○ |
RAW+JPEG | ○ | |
マルチショット | 8枚の画像から2枚のDNG画像(4700万画素と1億8700万画素)を生成 | |
カメラ内RAW現像 | 未確認 | |
動画 | 5K 30p、C4K 60p、4K 60p、フルHD 60p | 4K(4096x2160) 24p、4K(3840x2160) 30p、フルHD(1920x1080) 60p |
ハイフレームレート | 180/150/120fps(1920x1080) | 120fps(1920x1080) |
ファイル形式 | MOV: MPEG-4 AVC/H.264 AC-3、MP4: MPEG-4 AVC/H.264 AAC | MOV、MP4 (MPEG-4 AVC/H.264) |
撮影時間 | 29分 | |
動画機能 | L-Log、Rec.709、HLG Rec.2020 | L-Log、4:2:2/10bit(HDMIのみ) |
ボディ内手ブレ補正 | 5軸、5.5段分 | |
内蔵フラッシュ | ||
防塵防滴仕様 | ○(IP54相当) | ○ |
pictbridge | ||
水準器 | 未確認 | ○ |
英語対応 | ○ | |
その他 | Leica FOTOS 2.0 | タイムラプス、Leica Image Shuttle SL、Leica SL App |
Wi-Fi | ○ | |
NFC | ||
GPS | ○ | |
Bluetooth | ○(4.2) | |
USB充電 | ○(電源ON時のUSB給電にも対応) | |
メモリーカード | デュアルSDスロット(スロット1&2: SDXC UHS-II対応) | デュアルSDスロット(スロット1: SDXC UHS-I対応、スロット2:SDXC UHS-II対応) |
作り | 本体: アルミニウムおよびマグネシウムのフルメタル製、外装: 合成皮革 | アルミ |
幅 | 146mm | 147mm |
高さ | 107mm | 104mm |
奥行き | 42mm | 39mm |
重さ | 835g | 771g、847g(総重量) |
バッテリー | BP-SCL4 | |
バッテリーグリップ | マルチファンクションハンドグリップ | マルチファンクションハンドグリップ HG-SCL4 |
マイク端子 | 3.5mmステレオジャック、入力用と出力用 | 3.5mmステレオミニジャック |
インターフェイス | USB Type-C 3.1 Gen 1、HDMI(タイプA) | マイクロUSB 3.0、HDMI(タイプA) |