「ライカSL2」と「ライカSL」の違い


ライカ(Leica)

ライカ「LEICA SL2 (ライカ・エスエル・ツー)」と「Leica SL」の違いを比較しました。

「ライカSL2」は2019年11月7日に発表されたライカのフルサイズミラーレスカメラです。「ライカSL」(2015年11月28日発売)の後継モデルなので、外観・スペックを比較してみました。「ライカSL2」はパナソニックの「LUMIX S1R」がベースになっているかもしれません。

※2020年6月19日に公開された「ライカSL2」のファームウェアVer.2.0で「マルチショット撮影」が追加されました。
※2023年6月16日に「ライカSL2」にシルバーカラーが追加して7月から発売されることが発表されました。価格は100万円台で、トップカバーとベースプレートにシルバーのアルマイト処理、「ライカM11」のブラックレザー外装になっています。

「ライカSL2」と「ライカSL」 1
「ライカSL2」と「ライカSL」の正面比較

「ライカSL2」と「ライカSL」 2
「ライカSL2」と「ライカSL」の背面比較

「ライカSL2」と「ライカSL」 3
「ライカSL2」と「ライカSL」の上部比較

外観・デザイン
  • 【ディスプレイ】
    「ライカSL」は電子ビューファインダー(EVF)が「約404万ドット」でしたが、「ライカSL2」は「約576万ドット」に高解像度化しました。背面モニターも「2.95インチ(104万ドット)」から「3.2インチ(210万ドット)」に向上しています。
  • 【接続端子】
    「ライカSL」は「マイクロUSB」を採用していましたが、「ライカSL2」は「USB Type-C」になりました。「ライカSL2」はUSB充電・給電に対応しています。
  • 【その他】
    「ライカSL2」は、背面モニターの左側にボタンが追加され、グリップが内向きから外向きに変更、ストラップ取り付け部が外側に出た形状、などの変更が加えられています。

機能・特徴
  • 【手ブレ補正】
    「ライカSL2」は5軸ボディ内手ブレ補正機構が搭載されました。約5.5段分の補正効果を実現し、レンズ内手ブレ補正がないレンズ装着時でも強力にブレを補正することが可能です。
  • 【イメージセンサー】
    「ライカSL」は2420万画素のフルサイズセンサーと画像処理エンジン「LEICA MAESTRO II」を搭載していましたが、「ライカSL2」は4730万画素センサーと「LEICA MAESTRO III」になりました。「ライカSL2」は画質全般が向上しています。
  • 【連続撮影機能】
    「ライカSL」はAF/AE固定時で「最大約11コマ/秒」の連写が可能でしたが、「ライカSL2」は「最大約20コマ/秒」に向上しました。AF/AE追従時は「約7コマ/秒」から「約6コマ/秒」に減少したようです。バッファメモリーは「2GB」から「4GB」に強化され、「ライカSL2」はより連続した撮影が可能です。
  • 【動画機能】
    「ライカSL」は「4K 30p」までの動画性能でしたが、「ライカSL2」は「5K 30p」や「C4K/4K 60p」の撮影に対応しました。スローモーション動画はフルHDで「120fps」から「180fps」に向上しています。
  • 【ネットワーク】
    「ライカSL」は「Wi-Fi」と「GPS」に対応していましたが、「ライカSL2」は「Wi-Fi」と「Bluetooth」に変更されました。「ライカSL2」はアプリ「Leica FOTOS」を介して、カメラとスマートデバイスを接続することで、位置情報を取得できると思われます。
  • 【その他】
    「ライカSL2」は、1/2画素ずつずらして撮影した8枚の写真を合成して1億8700万画素の画像を生成する「マルチショットモード」(三脚推奨)が追加され、電子シャッターが「最大1/16000秒」から「最大1/40000秒」に向上、デュアルスロットのSDカードがどちらも「UHS-II」に対応、などの変更が加えられています。



「LEICA SL2 (ライカ・エスエル・ツー)」と「Leica SL」のスペック違いを比較
製品名ライカ LEICA SL2ライカ LEICA SL
発売日2019年11月23日2015年11月28日
予想価格80万円前後
シリーズライカSL
マウントライカL系マウント
イメージセンサーフルサイズ(CMOS)フルサイズ(CMOS 36×24mm)
ローパスフィルターレス仕様
ダスト除去機能未確認
画像処理エンジンLEICA MAESTRO III(ライカ・マエストロ・スリー)LEICA MAESTRO II(ライカ・マエストロ・ツー)
画素数4730万有効画素2420万有効画素
最大記憶画素数8368x5584px6000x4000px
ISO50-50000
連写AF・AE・WB固定・電子シャッター: 約20コマ/秒、AF・AE・WB固定: 約10コマ/秒、約6コマ/秒AF・AE・WB固定: 約11コマ/秒、約7コマ/秒
連続撮影可能コマ数RAW: 78枚、JPEG: 100枚以上、バッファメモリーは4GBRAW: 33枚、RAW+JPEG: 30枚、バッファメモリーは2GB
オートフォーカス方式コントラストAF
測距点/AFエリア225点49点(529点の測距点に基づく)
ファインダーEyeResファインダー (約576万ドット/視野率100%/倍率0.78倍/フレームレート120fps/アイポイント21mm/アイセンサー)EyeResファインダー SXAG 0.66型 (約404万ドット/視野率100%/倍率0.8倍)
モニター3.2インチ (210万ドット)2.95インチ (104万ドット)
可動式モニター固定式
タッチパネル
サブモニター(情報表示パネル)1.28型(128x128ドット)
シャッタースピード(メカ/機械式)1/8000-30分1/8000-60秒
フラッシュ同調1/250秒
電子シャッター1/40000-1秒1/16000秒
サイレントシャッター○(予想)
フリッカー対策未確認
バルブ撮影30分まで対応
セルフタイマー2、12秒
顔認識
瞳AF
撮影枚数約370コマ約400コマ
RAWDNG: 14bit
JPEG○(8bit)
RAW+JPEG
マルチショット8枚の画像から2枚のDNG画像(4700万画素と1億8700万画素)を生成
カメラ内RAW現像未確認
動画5K 30p、C4K 60p、4K 60p、フルHD 60p4K(4096x2160) 24p、4K(3840x2160) 30p、フルHD(1920x1080) 60p
ハイフレームレート180/150/120fps(1920x1080)120fps(1920x1080)
ファイル形式MOV: MPEG-4 AVC/H.264 AC-3、MP4: MPEG-4 AVC/H.264 AACMOV、MP4 (MPEG-4 AVC/H.264)
撮影時間29分
動画機能L-Log、Rec.709、HLG Rec.2020L-Log、4:2:2/10bit(HDMIのみ)
ボディ内手ブレ補正5軸、5.5段分
内蔵フラッシュ
防塵防滴仕様○(IP54相当)
pictbridge
水準器未確認
英語対応
その他Leica FOTOS 2.0タイムラプス、Leica Image Shuttle SL、Leica SL App
Wi-Fi
NFC
GPS
Bluetooth○(4.2)
USB充電○(電源ON時のUSB給電にも対応)
メモリーカードデュアルSDスロット(スロット1&2: SDXC UHS-II対応)デュアルSDスロット(スロット1: SDXC UHS-I対応、スロット2:SDXC UHS-II対応)
作り本体: アルミニウムおよびマグネシウムのフルメタル製、外装: 合成皮革アルミ
146mm147mm
高さ107mm104mm
奥行き42mm39mm
重さ835g771g、847g(総重量)
バッテリーBP-SCL4
バッテリーグリップマルチファンクションハンドグリップマルチファンクションハンドグリップ HG-SCL4
マイク端子3.5mmステレオジャック、入力用と出力用3.5mmステレオミニジャック
インターフェイスUSB Type-C 3.1 Gen 1、HDMI(タイプA)マイクロUSB 3.0、HDMI(タイプA)
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