「AQUOS R3」と「AQUOS R2」の違い

「AQUOS R3」は2019年5月8日に発表されたシャープのスマートフォンです。フラッグシップモデル「AQUOS R2」(2018年6月8日発売)の後継モデルなので外観・スペックを比較してみました。
※2019年5月10日にソフトバンク、5月13日にau、5月16日にドコモから「AQUOS R3」が発表されました。

• 【ディスプレイ形状】
  「AQUOS R2」は6.0インチ(3040x1440)のディスプレイを搭載していましたが、「AQUOS R3」は6.2インチ(3120x1440)になりました。「AQUOS R3」は、「AQUOS R2」に採用されていた半円形の水滴型ノッチ(切り欠き)に追加して、指紋センサー部分もノッチ化した「ダブルノッチ」形状によりディスプレイの画面占有率が向上しています。
• 【ディスプレイ性能】
  「AQUOS R2」は「第3世代のIGZO」が搭載されていましたが、「AQUOS R3」は「第5世代のIGZO」になりました。「AQUOS R3」の「Pro IGZOディスプレイ」は、最大表示色が約1677万色から約10億色になったことで滑らかな階調でグラデーションの色表現ができ、明るさ(最大輝度)が約2倍になりHDRコンテンツをより忠実に再現・屋外での視野性、電子移動度が約2.5倍など、AQUOSスマートフォン史上最高の画質と性能を実現しています。

• 【プロセッサ】
  「AQUOS R2」は一世代前のクアルコム製ハイエンドSoC「Snapdragon 845」を搭載していましたが、「AQUOS R3」は最新の「Snapdragon 855」になりました。「Snapdragon 855」は、CPU性能が約30％、GPU(グラフィック)性能が約20％、AI性能が約3倍(または約200％)の向上を実現しています。
• 【発熱処理】
  「AQUOS R3」は熱処理性能が向上し、表面温度を約5度下げることを実現しています。ゲームプレイや動画再生時にも快適な動作ができる放熱設計になっています。
• 【バッテリー】
  「AQUOS R2」はバッテリー容量が3130mAhでしたが、「AQUOS R3」は3200mAhにアップしました。「AQUOS R3」は最新のCPUで休止駆動を制御することでバッテリーの持ちが約30％向上し、ディスプレイの透過率が約18％上がったことで電力効率(省エネ性)も約10％向上しています。
• 【カメラ】
  「AQUOS R3」と「AQUOS R2」の背面カメラはどちらも「静止画用カメラ」と「動画用カメラ(ドラマティックワイドカメラ)」の構成ですが、「AQUOS R3」はイメージセンサーや画像処理エンジンが刷新されています。「AQUOS R3」の「静止画用カメラ」は画素数が2260万画素から1220万画素に減少しましたが、受光量が約2.4倍に大きくなったことで高感度性能(ノイズ低減)が向上しています。「AQUOS R3」はAI機能を中心にカメラ機能が追加されました。

製品名	シャープ AQUOS R3	シャープ AQUOS R2
発売日	SB:2019年5月24日、au:5月25日、ドコモ:6月1日	2018年06月08日
キャリア	ソフトバンク、au、ドコモ
予想価格	10万円前後	9万円前後
シリーズ	アクオスフォン(AQUOS PHONE)
発売時のOS	Android 9.0、2回のバージョンアップ保証	Android 8.0、2年間のバージョンアップ保証
CPU(プロセッサー)	Snapdragon 855 SDM855 オクタコア (1ｘ2.8GHz＋3ｘ2.4GHz＋4ｘ1.7GHz)	Snapdragon 845 SDM845 オクタコア (4ｘ2.6GHz＋4ｘ1.7GHz)
メモリーカード	microSDXC(512GB)
ストレージ	128GB UFS	64GB UFS
RAM	6GB(LPDDR4X)	4GB(LPDDR4X)
放熱設計	○(より進化、アドバンスドサーモマネジメント)	○
バッテリー容量	3200mAh	3130mAh
連続通話時間	4G:約1920分、3G:約1800分、GSM:約870分(SB)	4G:約1830分、3G:約1710分、GSM:約870分(SB)
連続待受時間	4G LTE:約605時間、3G:約685時間、GSM:約580時間(SB)	4G LTE:約585時間、3G:約685時間、GSM:約580時間(SB)
インテリジェントチャージ	○(電池劣化を抑えた充電)
液晶アイドリングストップ	○(静止画表示時のバッテリー消費を抑える)
防水・防塵機能	IPX5/IPX8、IP6X(IP68)
セキュリティ(生体認証)	指紋認証センサー(正面に設置)、顔認証	指紋認証センサー(正面に設置)
急速充電	Quick Charge 3.0、USB PD、ワイヤレス充電(Qi、EPP[Extended Power Profile] 11W)	Quick Charge 3.0、USB PD
モニター／画面解像度	6.2インチ、クアッドHD+／Quad HD+(3120x1440ドット)、比率19.5:9	6.0インチ、ワイドクアッドHD+／WQHD+(3040x1440ドット)、比率19:9
パネル	第5世代IGZO液晶、ハイスピードIGZO 120Hz駆動、Pro IGZOディスプレイ	第3世代IGZO液晶、ハイスピードIGZO 100Hz駆動
リッチカラーテクノロジーモバイル	○(より進化)	○(高い色再現性により色鮮やかな映像が可能)
アウトドアビュー	○(環境に合わせてコントラスト・明るさを自動調整)
デジタルシネマ標準規格DCI	未確認	○
HDR動画再生対応	○(Dolby Vision、HDR10、VP9、YouTube HDR、TrueHDR 10億色)	○(Dolby Vision、HDR10、VP9、YouTube HDR)
バーチャルHDR	未確認	○(HDRではない動画をHDRのように明るく鮮やかに表示)
Wi-Fi	IEEE 802.11 a/b/g/n/ac
受信時最大	988Mbps(SB)	988Mbps(ドコモ)、958Mbps(au)、774Mbps(SB)
送信時最大	37.5Mbps(SB)	75Mbps(ドコモ)、112.5Mbps(au)、37.5Mbps(SB)
NFC(FeliCa／おサイフケータイ)	○
Bluetooth	○(5.0、apt-X HD)
GPS	○(みちびき対応)
テレビ	ワンセグ・フルセグ
ロボティクス	エモパーVer 10.0、ロボクル	エモパーVer 8.0、ロボクル
背面の標準カメラ	1220万画素 78° 26mm相当 F1.7	2260万画素 90° 22mm相当 F1.9
背面の動画専用カメラ	2010万画素 超広角 125° 18mm相当 F2.4	1630万画素 超広角 135° 19mm相当 F2.4
手ブレ補正	静止画用は光学式、動画用は電子式手ブレ補正
動画	4K(3840ｘ2160)	4K(3840ｘ2160)、スロービデオ
H.265対応	○
背面カメラ機能	静止画用:Dual PD高速AFセンサー、ハイスピードAF(全面位相差)、ポートレート(背景ぼかし)、動画用:ディープフォーカス、Quad Bayer構造(約4倍の光量を取り込み)	静止画用:ハイスピードAF、動画用:ディープフォーカス
画像エンジン	ProPix2(AIが被写体の動き検知することで、シャッタースピードや露光を調整して被写体ブレを抑える「被写体ブレ検出エンジン／被写体ブレ補正」)	ProPix
AI機能	AIオート(9つのシーンを自動選択)
AIライブストーリー	動画専用カメラ(撮影した動画からAIが自動的に15秒のダイジェストムービーを作成)
AIライブシャッター	動画専用カメラ(動画撮影時にAIが写真を自動撮影)
正面／インカメラの画素数	1630万画素 80° 25mm相当 F2.0	1630万画素 90° 23mm相当 F2.0
正面カメラの機能	美肌補正・背景ぼかし、アイキャッチセルフィー、セルフィーフラッシュ
カメラセンサーの種類	CMOS裏面照射積層型(背面と正面カメラ)
コネクター	USB Type-C
ヘッドホンジャック	○
オーディオ	ステレオスピーカー、Dolby Atmos	モノラルスピーカー、Dolby Atmos、Dolby AC-4
ハイレゾ	○
デザイン	EDGEST fit(狭額縁デザイン)、アルミフレーム、Emotional edge(手にフィットするサイドのフレーム形状)
ガラス	前面＆背面:Gorilla Glass 5(3D強化ガラス)	前面:Gorilla Glass 3(2.5D強化ガラス)、背面:Gorilla Glass 5(3D強化ガラス)
その他	のぞき見ブロック、側面にGoogleアシスタントキー、ハイダイナミックレンジマイク、AQUOS beauty	のぞき見ブロック
幅	74mm
高さ	156mm
奥行き	8.9mm	9mm
重さ	185g	181g
カラー	プレミアムブラック、プラチナホワイト、エレガントグリーン(SB)、ラグジュアリーレッド(ドコモ)、ピンクアメジスト(au)	プレミアムブラック、プラチナホワイト、ローズレッド(SB)、アクアマリン(au)、コーラルピンク(ドコモ)