「E-M1X」と「E-M1 Mark II」の違い


オリンパス(Olympus)

オリンパス「OLYMPUS OM-D E-M1X (オーエムディー・イーエムワン・エックス)」と「OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II (イーエムワン・マークツー)」の違いを比較しました。

「OM-D E-M1X」は2019年1月24日に発表されたオリンパスのミラーレスカメラです。「OM-D E-M1 Mark II」(2016年12月22日発売)と同じプロフェッショナルモデルになり、後継機種ではありません。両機種の外観・スペックを比較してみました。

【オリンパスのOM-Dシリーズ】
OM-D E-M1X ・・・ プロフェッショナルモデル。操作性を重視した大型機
OM-D E-M1 Mark II ・・・ プロフェッショナルモデル。携帯性を重視した小型機
OM-D E-M5 Mark II ・・・ ミドルクラスモデル
OM-D E-M10 Mark III ・・・ エントリーモデル

「OM-D E-M1X」と「OM-D E-M1 Mark II」 1
「OM-D E-M1X」と「OM-D E-M1 Mark II」の正面比較

「OM-D E-M1X」と「OM-D E-M1 Mark II」 2
「OM-D E-M1X」と「OM-D E-M1 Mark II」の背面比較

「OM-D E-M1X」と「OM-D E-M1 Mark II」 3
「OM-D E-M1X」と「OM-D E-M1 Mark II」の上部比較

「OM-D E-M1X」と「OM-D E-M1 Mark II」 4
「OM-D E-M1X」と「OM-D E-M1 Mark II」の側面(左側・右側)比較

「OM-D E-M1X」と「OM-D E-M1 Mark II」 5
「OM-D E-M1X」と「OM-D E-M1 Mark II」を重ねた比較画像。「OM-D E-M1 Mark II」が赤色です。

外観・デザイン
  • 【操作性】
    「E-M1X」はバッテリーグリップが一体型になった「縦位置グリップ一体型形状」になりました。縦・横位置に設置されたAFマルチセレクターや、埋め込み型コントロールダイヤル、カスタマイズ可能なLOCKレバー「C-LOCK」などで操作性が向上し、ホールディング性やバッテリーライフも向上しています。
  • 【ファインダー】
    「E-M1 Mark II」の電子ビューファインダーは35mm判換算で倍率0.74倍でしたが、「E-M1X」は高倍率の0.83倍表示も可能になりました。
  • 【サイズ】
    「E-M1X」は「E-M1 Mark II」より、幅が10.3mm、高さが55.9mm、奥行きが6.5mm、質量が351g、大きく重くなっています。

追加した機能
  • 【オートフォーカス】
    「E-M1X」はディープラーニング技術(AI機能)を活用して開発した「インテリジェント被写体認識AF」を新しく搭載することで、被写体の自動検出性能が向上しています。オートフォーカス性能のカスタマイズ性能も向上しています。
  • 【ライブND】
    「E-M1X」はスローシャッター効果(NDフィルター効果)が得られる「ライブND」機能が新しく搭載されています。ND2(1段分)からND32(5段分)の5段階から効果を選択でき、撮影前にファインダーで効果を確認することができます。
  • 【ハイレゾショット】
    「E-M1 Mark II」は複数の撮影画像をもとに高解像度写真を生成する「ハイレゾショット」撮影時に三脚が必要でしたが、「E-M1X」は三脚が必要ない「手持ちハイレゾショット」が可能になりました。「三脚ハイレゾショット」は8回撮影し、「手持ちハイレゾショット」は16回撮影します。「手持ちハイレゾショット」は「三脚ハイレゾショット」より処理時間が長くなるようです。
  • 【フィールドセンサー】
    「E-M1X」はネイチャー撮影などで便利なフィールドセンサーシステムとして、GPS、気圧、コンパス、温度計の各種センサーが搭載されています。

向上した機能
  • 【画像処理エンジン】
    「E-M1 Mark II」は画像処理エンジン「TruePic VIII」が1基のみ搭載されていましたが、「E-M1X」は2基になりました。処理時間の短縮やレスポンス、オートフォーカス性能、高画質化、新機能搭載(インテリジェント被写体認識AFや手持ちハイレゾショット)など全体的なパフォーマンスが向上しています。
  • 【イメージセンサー】
    「E-M1X」と「E-M1 Mark II」は同じ画素数のセンサーを搭載していますが、「E-M1X」は読み出し速度が向上したことでより動体歪み(ローリングシャッター現象の歪み)が少なくなり、4K撮影時の省電力化も実現しています。恐らく同じセンサーを搭載していると思うので、読み出し速度の向上や省電力化は「TruePic VIII 2基」によるものだと思います。
  • 【ダストリダクションシステム】
    「E-M1X」はダスト除去システム「スーパーソニックウェーブフィルター(SSWF)」に新コーティングを採用したことで、ゴミが映り込む可能性を従来から1/10まで低減しました。
  • 【手ブレ補正】
    「E-M1 Mark II」は5.5段分の手ぶれ補正効果でしたが、「E-M1X」は手ぶれ補正検出精度が5倍に向上したジャイロセンサーを搭載したことで7.0段分になりました。「E-M1X」は「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO」と組み合わせた「5軸シンクロ手ぶれ補正」時には世界最高の7.5段分を実現しています。
  • 【ユーザーインターフェース】
    「E-M1X」は新しくなったユーザーインターフェースが採用されています。マイメニューの登録やクイック画像選択などよりフォトグラファーの要望に応える操作性になっています。



「OLYMPUS OM-D E-M1X (オーエムディー・イーエムワン・エックス)」と「OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II (イーエムワン・マークツー)」のスペック違いを比較
製品名オリンパス OLYMPUS OM-D E-M1Xオリンパス OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II
発売日2019年02月22日2016年12月22日
価格34万円前後16万円前後
シリーズOLYMPUS OM-Dシリーズ
マウントマイクロフォーサーズ系マウント
センサーフォーサーズ(4/3型Live MOS 17.4x13mm)
画像処理エンジンTruePic VIII 2基TruePic VIII
ローパスフィルター未確認レス仕様
ダスト除去機能○(より進化)
画素数2177万総画素、2037万有効画素、反射防止膜(ARコート)
最大記憶画素数5184×3888px
ISO常用:200~6400、拡張:64~25600
連写約60コマ/秒(AF/AE固定で電子シャッター使用時)、約18コマ/秒(電子シャッター使用時 AF/AE追従連写)、約15コマ/秒(AF固定でメカシャッター使用時)、約10コマ/秒(メカシャッター使用時)
連続撮影可能枚数電子シャッター時:RAWで約74コマ JPEGで約89コマ、メカシャッター時:RAWで約287コマ JPEGでメモリーいっぱいまで電子シャッター時:RAWで約77コマ JPEGで約105コマ、メカシャッター時:RAWで約148コマ JPEGでメモリーいっぱいまで
測距点121点コントラストAF、121点オールクロス像面位相差AF
測距輝度範囲EV -3.5~20、AF低輝度限界-6EVEV -2~20
オートフォーカス方式ハイスピードイメージャAF(像面位相差AF、コントラストAF)
静音(サイレント)撮影
フリッカーフリッカースキャン、フリッカーレス撮影フリッカースキャン(ファームウェアver.2.0)
ハイレゾショット三脚ハイレゾショット、手持ちハイレゾショット三脚ハイレゾショット
追加機能ライブND、LVブーストにLV表示速度優先モード、グループターゲット25点、カスタムAFターゲットモード
撮影機能フォーカスブラケット、深度合成、プロキャプチャーモード、インターバル撮影、ライブコンポジット/ライブバルブ/ライブタイム、ライブデジタルシフト、フィッシュアイ補正撮影、ピーキング、AFスキャン、プリセットMF、電池残量のパーセント(%)表示
OVFシミュレーション
ファインダー電子式ビューファインダー (236万ドット/視野率100%/倍率0.83/0.74倍)電子式ビューファインダー (236万ドット/視野率100%/倍率0.74倍)
ファインダー性能最短表示タイムラグ0.005秒、最高フレームレート120fps
モニター3インチ(約104万ドット)、タッチパネル・AFターゲットパッド対応
可動式モニターバリアングル
シャッタースピード(メカニカル)1/8000~60秒
電子先幕シャッター1/320~60秒
電子シャッター1/32000~60秒
フラッシュ同調速度1/250秒以下、電子シャッター時:1/50秒(~ISO6400)、1/20秒(ISO8000~)
顔認識/瞳AF
バルブ撮影
セルフタイマー2、12秒
撮影枚数約870枚、低消費電力撮影モード:約2580枚約440枚、低消費電力撮影モード:約950枚
画像形式RAW(12bitロスレス圧縮)、JPEG、RAW+JPEG
動画C4K(4096×2160) 24p 237Mbps、4K(3840x2160) 30p 102Mbps、フルHD(1920x1080) 60p ALL-Intra 202Mbps・SuperFine 52Mbps
ファイル形式MOV(MPEG-4 AVC/H.264)MOV(MPEG-4 AVC/H.264)、AVI(Motion JPEG)
Log動画専用ピクチャーモード「Flat」、OM-Log400動画専用ピクチャーモード「Flat」
ハイスピード動画120fps(1920x1080 MOV)
動画最大撮影時間約29分MOV:約29分、AVI:約7分
HDMIモニタリングスルー○(4:2:2出力対応)、モニターモード・記録モード
手ぶれ補正7.0段分、レンズと組み合わせて最大7.5段分5.5段分
内蔵フラッシュ
防塵・防滴・耐低温仕様○(より進化)
pictbridge
水準器
英語対応
Wi-Fi
NFC
GPS(スマートフォンから位置情報付加が可能)
フィールドセンサー気圧、コンパス、温度計
Bluetooth4.2
メモリーカードダブルスロット(スロット1&2:SDXC UHS-II対応)ダブルスロット(スロット1:SDXC UHS-II対応、スロット2:SDXC UHS-I対応)
144.4mm134.1mm
高さ146.8mm90.9mm
奥行き(厚み)75.4mm68.9mm
重さ849g、総重量:997g498g、総重量:574g
バッテリーBLH-1x2つBLH-1
USB充電/給電最大100WのUSB PD規格で給電可能
インターフェイスUSB3.0(タイプC)、HDMI(タイプD)
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