「GR III」と「FUJIFILM XF10」の違い


リコー(Ricoh)

リコー「RICOH GR III」と富士フイルム「FUJIFILM XF10」の違いを比較しました。

「GR III」は2018年9月25日に開発発表されたリコーのコンパクトデジタルカメラです。同じAPS-Cサイズのイメージセンサーを搭載した富士フイルムの「FUJIFILM XF10」(2018年8月23日発売)と外観・スペックを比較してみました。どちらもスナップシューター向けのカメラです。

※2019年2月22日に「GR III」が正式発表されました。
※2020年6月11日に「RICOH GR III Street Edition Special Limited Kit」が7月17日に発売されることが発表されました。特別な塗装の「RICOH GR III」、外付けファインダー「GV-2 SE」、本革ストラップ「GS-2 SE」がセットされ、世界3500台限定で14万5800円前後です。
※2020年10月22日に「RICOH GR III Street Edition」のカメラ単体が2020年11月13日から2021年3月31日までの期間限定で発売されることが発表されました。価格は12万3800円前後です。
※2021年10月1日に「GR III」の機能拡張ファームウェア1.50が公開されました。
※2023年1月10日に「RICOH GR III Diary Edition Special Limited Kit」(特別塗装のGR IIIと専用アクセサリーのセット)が限定2000台で1月20日から発売されることが発表されました。
※2023年4月6日に「RICOH GR III Diary Edition」(12万円前後)が21日から発売されることが発表されました。

「GR III」と「FUJIFILM XF10」 1
「GR III」と「FUJIFILM XF10」の正面比較

「GR III」と「FUJIFILM XF10」 2
「GR III」と「FUJIFILM XF10」の背面比較

「GR III」と「FUJIFILM XF10」 3
「GR III」と「FUJIFILM XF10」の上部比較

「GR III」と「FUJIFILM XF10」 4
「GR III」と「FUJIFILM XF10」の側面(左側・右側)比較

「GR III」と「FUJIFILM XF10」 5
「GR III」と「FUJIFILM XF10」を重ねた比較画像。「FUJIFILM XF10」が赤色です

外観・デザイン
  • 【サイズ】
    「GR III」は「FUJIFILM XF10」より、幅が3.1mm、高さが2.5mm、奥行きが7.8mm、質量が14.2g、小さく軽くなっています。どちらも撮影時にはレンズが繰り出しますが、繰り出し量は「FUJIFILM XF10」のほうが少ないです。「GR III」は電源OFFでレンズバリアが閉じるのに対し、「FUJIFILM XF10」はレンズキャップをする必要があります。
  • 【ホットシュー】
    「GR III」はアクセサリーシューが搭載されていますが、「FUJIFILM XF10」は非搭載です。「GR III」は外付けフラッシュや外部ファインダーなど各種のアクセサリーが使用可能です。
  • 【コネクター】
    「GR III」は接続端子に「USB Type-C」を採用しているのに対し、「FUJIFILM XF10」は「マイクロUSB」と「HDMI」を採用しています。「GR III」は「USB Type-C」から外部映像出力が可能です。
  • 【その他】
    「GR III」は内蔵フラッシュが非搭載ですが、「FUJIFILM XF10」は搭載しています。また、「GR III」は「ハンドストラップ取り付け部」が両側とグリップ部の下に設置されていますが、「FUJIFILM XF10」は背面から見て右側面のみに設置されています。

機能・特徴
  • 【イメージセンサー】
    「GR III」と「FUJIFILM XF10」はどちらも2424万画素のAPS-Cセンサーを搭載していますが、「GR III」はローパスフィルターの効果を選択できる「ローパスセレクター機能」や超音波振動によるダスト除去機能「DR II」が搭載されています。
  • 【オートフォーカス】
    「GR III」と「FUJIFILM XF10」はどちらも顔検出機能に対応していますが、「FUJIFILM XF10」はさらに瞳検出機能にも対応しています。
  • 【クローズアップ撮影】
    「GR III」はマクロ時に約6cmの最短撮影距離なのに対し、「FUJIFILM XF10」は約10cmです。「GR III」はより近づいて撮影ができ、最大撮影倍率0.35倍を実現しています。
  • 【手ブレ補正】
    「GR III」はセンサーシフト方式のボディ内手ブレ補正機能「Shake Reduction」が搭載されています。3軸を補正して4段分の補正効果を実現します。
  • 【電子シャッター】
    「FUJIFILM XF10」は電子シャッターで1/16000秒の高速シャッターが使用できます。
  • 【動画機能】
    「GR III」はフルHD(1920×1080) 60pまでの動画性能なのに対し、「FUJIFILM XF10」は4K(3840x2160) 15pとフルHD(1920×1080) 60pに対応しています。「FUJIFILM XF10」の4K 15pは、1秒間に15枚の連写ができる「4K連写」機能や広範囲にピントが合った写真を自動合成する「マルチフォーカス」機能で活用ができます。「FUJIFILM XF10」はHD(1280x720)で約4倍までのスローモーション動画も撮影可能です。
  • 【その他】
    「GR III」は内蔵メモリーに約2GBの記録容量が搭載されています。「FUJIFILM XF10」は「Bluetooth」機能によりカメラとスマートフォンを常時接続し、カメラで撮影した画像をスマートフォンに自動転送することができます。



「GR III」と「FUJIFILM XF10」のスペック違いを比較
カメラ名リコー GR III富士フイルム FUJIFILM XF10
発売日2019年03月15日2018年08月23日
価格12万円台6万円台
センサーAPS-C(23.5×15.6mm 原色フィルターCMOS)APS-C(23.5×15.7mm 原色フィルターCMOS)
ローパスフィルターレス仕様、ローパスセレクター機能未確認
ダスト除去機能超音波振動クリーニング DR II
画素数2424万有効画素
最大記憶画素数6000x4000
画像処理エンジンGR ENGINE 6、アクセラレーターユニット未確認
ISO感度標準:100~102400標準:200~12800、拡張:100~51200
レンズGRレンズフジノン単焦点レンズ
焦点距離とF値28mm相当(18.3mm) F2.8~1628mm相当(18.5mm) F2.8~16
デジタルテレコンバーター35mm、50mmのクロップモード35mm、50mmに対応
レンズ構成4群6枚(非球面レンズ2枚)、9枚虹彩絞り羽根5群7枚(非球面レンズ2枚)、9枚絞り羽根
最短撮影距離マクロ時:約6cm、標準時:約10cm約10cm
ワイドコンバージョンレンズ○(GW-4:21mm相当)未確認
レンズフィルター不可(レンズアダプターで49mmフィルター装着は可)
NDフィルター2段(オート、オン、オフ)
連写6コマ/秒
連続記録枚数JPEGで999コマ、RAW/RAW+で10枚6コマ/秒時:JPEGで約13コマ
シャッタースピード(メカニカル)1/4000~30秒
電子シャッター1/16000~30秒
メカ+電子シャッター1/16000~30秒
サイレントシャッター○(予想)
バルブ撮影○(最長60分)
セルフタイマー2、10秒
オートフォーカス方式ハイブリッド方式(コントラストAF+像面位相差AF)インテリジェントハイブリッドAF(コントラストAF/像面位相差AF)
オートフォーカスエリア未確認91点(7x13)
オートフォーカスモードオートエリア/セレクト/ピンポイント/追尾/コンティニュアスAF、MF、スナップワイド/トラッキングAF、AF-S/AF-C
顔認識
瞳AF
撮影枚数約200枚約330枚
静止画フォーマットRAW:○(DNG 14bit)、JPEG:○、RAW+JPEG同時撮影:未確認RAW:○(RAF 14bit)、JPEG:○、RAW+JPEG同時撮影:○
カメラ内RAW現像
動画フルHD(1920×1080) 60fps4K(3840x2160) 15p、フルHD(1920×1080) 60fps
動画撮影時間最大25分または最大4GB4K、フルHD:約30分
ファイル形式/圧縮方式/音声記録方式MPEG4 AVC/H.264 MOV、ステレオマイクH.264 MOV、リニアPCM ステレオ
ハイスピード動画HD(1280x720) 1.6/2/3.3/4倍 約7分まで
手ぶれ補正機構4段分、センサーシフト方式(Shake Reduction) 3軸補正
内蔵フラッシュ正面右上に固定型
防塵・防滴構造
モニター3インチ(約104万ドット) TFTカラー液晶
可動式モニター固定式
タッチパネル
水準器
Wi-Fi
NFC
GPS
Bluetooth○(4.2)○(4.1)
その他フルプレススナップ、アウトドアモニター、イメージコントロール、色モアレ補正、インターバル合成、十字ボタンスナップショット、スクエアモード、スクエアフォーマット、リッチ&ファイン、モノクロ(近赤外風)、4K連写、マルチフォーカス、アドバンストSRオート、instaxプリンタープリント、インターバルタイマー、コントロールリング、フィルムシュミレーション
起動時間約0.8秒約0.7秒(ハイパフォーマンスモード時)、約1.1秒
ホットシュー(アクセサリーシュー)○(P-TTLフラッシュ)
フォーカスレバー
記録メディアSDXC UHS-Iカード、内蔵メモリー約2GBSDXC UHS-Iカード
109.4mm112.5mm
高さ61.9mm64.4mm
奥行き33.2mm41mm(最薄部は25.9mm)
重さ227g(本体のみ)、257g(総重量)241.2g(本体のみ)、278.9g(総重量)
バッテリーDB-110NP-95
USB充電
カラーブラックブラック、シャンパンゴールド
インターフェースUSB Type-CUSB2.0/マイクロUSB、HDMIマイクロ、マイク/リモートレリーズ端子
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