「17-35mm F2.8-4 Di OSD」と「SP 15-30mm F2.8 Di VC USD」の違い


タムロン(Tamron)

タムロン「17-35mm F/2.8-4 Di OSD (Model A037)」と「SP 15-30mm F2.8 Di VC USD (Model A012)」の違いを比較しました。

「17-35mm F/2.8-4 Di OSD (Model A037)」は2018年8月6日に発表されたタムロンの交換レンズです。フルサイズに対応した一眼レフ用の超広角ズームレンズなので、すでに発売されている「SP 15-30mm F2.8 Di VC USD (Model A012)」と外観・スペックを比較してみました。

「17-35mm F/2.8-4 Di OSD (Model A037)」と「SP 15-30mm F2.8 Di VC USD (Model A012)」 1
「17-35mm F/2.8-4 Di OSD (Model A037)」と「SP 15-30mm F2.8 Di VC USD (Model A012)」の比較。※サイズ感は異なる場合があります。

「17-35mm F/2.8-4 Di OSD (Model A037)」と「SP 15-30mm F2.8 Di VC USD (Model A012)」 2
「17-35mm F/2.8-4 Di OSD (Model A037)」と「SP 15-30mm F2.8 Di VC USD (Model A012)」を「D850」に装着したイメージ画像。※実際に装着した画像ではありません。サイズ感は異なる場合があります。

外観・デザインの違い
  • 【サイズ】
    「17-35mm F2.8-4 Di OSD」は「SP 15-30mm F2.8 Di VC USD」より、最大径が14.8mm、長さが53mm、質量が640g、小さく軽くなっています(キヤノン用の比較です)。「17-35mm F2.8-4 Di OSD」はフルサイズ一眼レフ用でF4よりも明るい超広角ズームレンズにおいて最小・最軽量を実現しています。
  • 【レンズフード】
    「17-35mm F2.8-4 Di OSD」は花形のレンズフードが着脱できますが、「SP 15-30mm F2.8 Di VC USD」は花形レンズフードが一体型になった構造です。「17-35mm F2.8-4 Di OSD」はズームするとレンズ全長が変化すると思われますが、「SP 15-30mm F2.8 Di VC USD」はズームしても長さが変わりません。
  • 【フィルターサイズ】
    「17-35mm F2.8-4 Di OSD」は77mmのレンズフィルターが装着できますが、「SP 15-30mm F2.8 Di VC USD」はレンズフィルターが装着できません。「17-35mm F2.8-4 Di OSD」はC-PLフィルターやNDフィルター、保護フィルターなどを効果的に取り付けることができます。

機能・特徴の違い
  • 【SPレンズ】
    「SP 15-30mm F2.8 Di VC USD」はタムロンのレンズで高性能を意味する「SP(スーパー・パフォーマンス)シリーズ」の上位レンズですが、「17-35mm F2.8-4 Di OSD」は「SPシリーズ」ではありません。「SP 15-30mm F2.8 Di VC USD」は描写性能やレンズの作りを追求したレンズで、「17-35mm F2.8-4 Di OSD」は気軽に持ち運べるサイズと描写性能を両立したレンズだと思われます。
  • 【焦点距離とF値】
    「17-35mm F2.8-4 Di OSD」はワイド端で17mm F2.8・テレ端で35mm F4のレンズですが、「SP 15-30mm F2.8 Di VC USD」はワイド端で15mm F2.8・テレ端で30mm F2.8のレンズです。「SP 15-30mm F2.8 Di VC USD」はズーム全域でF値が変わらないので露出が変化せず、テレ端でより大きなボケ表現が可能です。
  • 【レンズ構成】
    「SP 15-30mm F2.8 Di VC USD」は「XGM(大口径ガラスモールド両面非球面)レンズ」が採用されています。「XGMレンズ」は特にディストーションの抑制や画像周辺部の解像感向上に効果を発揮し、最高峰のズームレンズのために優れた描写性能を実現します。
  • 【手ブレ補正】
    「17-35mm F2.8-4 Di OSD」はレンズ内手ぶれ補正が搭載されていませんが、「SP 15-30mm F2.8 Di VC USD」は搭載されています(ソニー用は非搭載)。「SP 15-30mm F2.8 Di VC USD」はテレ端の明るいF値とレンズ内手ぶれ補正で効果的にブレ抑えることが可能です。
  • 【コーティング】
    「17-35mm F2.8-4 Di OSD」と「SP 15-30mm F2.8 Di VC USD」はどちらも反射防止性能に優れた「BBARコーティング」を採用していますが、「SP 15-30mm F2.8 Di VC USD」はさらに斜めからの入射光の反射を効果的に抑制する「eBANDコーティング」も採用しています。
  • 【TAMRON TAP-in Console】
    「17-35mm F2.8-4 Di OSD」はレンズのファームウェアアップデートやオートフォーカスの調整などがユーザー自身で行える「TAMRON TAP-in Console (タップ・イン・コンソール)」に対応しています。



「17-35mm F2.8-4 Di OSD (Model A037)」と「SP 15-30mm F2.8 Di VC USD (Model A012)」のスペック違いを比較
製品名タムロン 17-35mm F2.8-4 Di OSD (Model A037) キヤノン用ニコン用タムロン SP 15-30mm F2.8 Di VC USD (Model A012) キヤノン用ニコン用ソニー用
発売日ニコン用:2018年09月04日、キヤノン用:2018年10月2日キヤノン/ニコン用:2014年12月25日、ソニー用:2015年12月24日
価格7万1000円前後8万円前後
マウントキヤノンEF、ニコンFキヤノンEF、ニコンF、ソニーA
シリーズDiシリーズSP Diシリーズ
タイプズーム
センサーフルサイズ
レンズタイプ一眼レフ
焦点距離17~35mm15~30mm
画角103.41~63.26°110.32~71.35°
オートフォーカス
マニュアルフォーカス
AFモーターDCモーター「OSD(Optimized Silent Drive)」超音波モーター「USD(Ultrasonic Silent Drive)」
絞りF2.8-16~4-22F2.8~22
絞り羽根枚数7枚(円形絞り)9枚(円形絞り)
ニコン用の電磁絞り
レンズ構成10群15枚13群18枚
GM(ガラスモールド非球面)レンズ2枚
XGM(大口径ガラスモールド両面非球面)レンズ1枚
LD(異常低分散)レンズ4枚3枚
コーティングBBARコーティングeBANDコーティング、BBARコーティング
最短撮影距離0.28m(全ズーム域)
最大撮影倍率0.2倍
フィルターサイズ77mm装着不可
フード付き花型フード一体型フード(花型・ズーム連動式)、二重フード構造
手ブレ補正機能(VC)○(ソニー用は非搭載)
防塵・防滴構造簡易防滴構造
防汚コート
インナーズーム機構
デュアルMPUシステム
TAMRON TAP-in Console
最大径83.6mm98.4mm
長さキヤノン:92mm、ニコン:90mmキヤノン:145mm、ニコン:142.5mm
重さキヤノン ニコン:460gキヤノン ニコン:1100g
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