タムロン「18-400mm (Model B028)」とニコン「18-300mm f3.5-6.3G」の違い

「18-400mm F/3.5-6.3 Di II VC HLD (Model B028)」は2017年6月23日に発表されたタムロンのAPS-C用の高倍率ズームレンズです。ニコンから発売されているAPS-C用の高倍率ズームレンズ「AF-S DX NIKKOR 18-300mm f/3.5-6.3G ED VR」と外観・スペックを比較してみました。

• タムロン「18-400mm F/3.5-6.3」は光学22.2倍ズームを実現した超望遠高倍率ズームレンズです。ニコン「18-300mm f3.5-6.3G」は35mm換算で27-450mm相当(1.5倍で換算した場合)の焦点距離をカバーする光学16.7倍の高倍率ズームレンズですが、タムロン「18-400mm F/3.5-6.3」は27-600mm相当(1.5倍で換算した場合)の焦点距離をカバーする光学22.2倍のズームレンズです。光学22.2倍は世界初の高倍率で、1本で通常撮影に必要なあらゆる焦点距離に対応することができます。タムロン初の3段繰り出し式の鏡筒によりズーム時のレンズの繰り出し量は抑えられた構造で、600mmを超えるレンズとしては非常にコンパクトで軽量な外観を実現しています。クローズアップ撮影に優れているのも特徴で、最大撮影倍率が0.34倍なので被写体を大きく写したテレマクロ的な撮影も可能です。1本のレンズで広角から望遠まで様々な表現方法が楽しめるレンズです。

• ニコン「18-300mm f3.5-6.3G」は小型軽量化を実現した高倍率ズームレンズです。ニコン「18-300mm f3.5-6.3G」はタムロン「18-400mm F/3.5-6.3」より、最大径は0.5mm、長さは22.4mm、重さは155gも小さく軽くなっています。タムロン「18-400mm F/3.5-6.3」より望遠側が100mm短いレンズですが、その分、携帯性は非常に優れた外観になっています。強力なレンズ内手ブレ補正も大きな特徴で、タムロン「18-400mm F/3.5-6.3」は2.5段分の補正効果ですが、ニコン「18-300mm f3.5-6.3G」は4.0段分を実現しています。450mm時の超望遠撮影時でもブレをしっかり補正した撮影が可能です。ニコン純正レンズの安心感と、旅行にも気軽に持ち出せる携帯性を持ったレンズです。

製品名	タムロン 18-400mm F/3.5-6.3 Di II VC HLD (Model B028)	ニコン AF-S DX NIKKOR 18-300mm f/3.5-6.3G ED VR
発売日	2017年7月20日	2014年4月11日
販売価格	7万6000円前後	6万5000円前後
マウント	ニコンF、キヤノンEF	ニコンF
シリーズ	Di IIシリーズ	AF-S DXシリーズ
タイプ	ズーム
センサー	APS-C
レンズタイプ	一眼レフ
35mm判焦点距離	28～620mm(1.55倍で換算した場合)	27～450mm(1.5倍で換算した場合)
焦点距離	18～400mm	18～300mm
オートフォーカス	○
マニュアルフォーカス	○
AFモーター	HLD (High/Low torque-modulated Drive)、トルク	SWM、超音波モーター
絞り	F/3.5-6.3、F/22-40
絞り羽根枚数	7枚
レンズ構成	11群16枚	12群16枚
特殊レンズ	LD(Low Dispersion：異常低分散)レンズ、GM(ガラスモールド非球面)レンズ、複合非球面レンズ	EDレンズ3枚、非球面レンズ3枚
アクセサリー	○(TAP-in Console)
ニコン用の電磁絞り方式	○	-
最短撮影距離	0.45m	0.48m
最大撮影倍率	0.34倍	0.29倍
画角	75.33-4°	76-5.20°
フィルターサイズ	72mm	67mm
フード付き	花型フード	-(HB-39)
手ブレ補正機能	2.5段分	4.0段分
防塵・防滴構造	簡易防滴構造
最大径	79mm	78.5mm
長さ	121.4mm(ニコン用)、123.9mm(キヤノン用)	99mm
重さ	705g(ニコン用)、710g(キヤノン用)	550g