「EOS 6D Mark II」と「EOS 5D Mark IV」の違い


キヤノン(Canon)

キヤノン「EOS 6D Mark II(6dmk2)」と「EOS 5D Mark IV(5dmk4)」の違いを比較しました。

「EOS 6D Mark II」は2017年6月29日に発表されたキヤノンのフルサイズセンサーを搭載したデジタル一眼レフカメラです。上位機種で2016年9月8日に発売された「EOS 5D Mark IV」と外観・スペックを比較してみました。

「EOS 6D Mark II」と「EOS 5D Mark IV」 1
「EOS 6D Mark II」と「EOS 5D Mark IV」の正面比較

「EOS 6D Mark II」と「EOS 5D Mark IV」 2
「EOS 6D Mark II」と「EOS 5D Mark IV」の背面比較

「EOS 6D Mark II」と「EOS 5D Mark IV」 3
「EOS 6D Mark II」と「EOS 5D Mark IV」の上部比較

「EOS 6D Mark II」と「EOS 5D Mark IV」 4
「EOS 6D Mark II」と「EOS 5D Mark IV」の左側・右側比較

「EOS 6D Mark II」と「EOS 5D Mark IV」 5
正面と背面を重ねた比較画像。「EOS 6D Mark II」が赤色です。

「EOS 6D Mark II」と「EOS 5D Mark IV」 6
上部を重ねた比較画像。「EOS 6D Mark II」が赤色です。

「EOS 6D Mark II」と「EOS 5D Mark IV」 7
左側と右側を重ねた比較画像。「EOS 6D Mark II」が赤色です。

特徴の違い
  • 「EOS 6D Mark II」と「EOS 5D Mark IV」はどちらも、35mmフルサイズの大型センサーを搭載したデジタル一眼レフカメラです。どちらも「ハイアマチュアモデル」クラスのカメラとしてカテゴリー分けされていますが、「EOS 5D Mark IV」は「EOS 6D Mark II」より上位の機種になります。「EOS 5D Mark IV」は全体的なスペックが「EOS 6D Mark II」より勝っていますが、販売価格が35万円前後と非常に高価です。「EOS 6D Mark II」は小型軽量化を重視したモデルで、充分なスペックと20万円台の比較的安価な価格を実現しています。「EOS 5D Mark IV」は、「EOS 5D Mark III」からモデルチェンジする際に価格が大幅に上がってしまったので、「EOS 5D Mark IV」では手が出しづらい場合にオススメなカメラが「EOS 6D Mark II」です。

外観・デザイン
  • 【液晶モニター】
    「EOS 6D Mark II」と「EOS 5D Mark IV」の外観で最も大きな違いは液晶モニターです。「EOS 6D Mark II」は可動式の「バリアングル液晶モニター」になっていますが、「EOS 5D Mark IV」は固定式の液晶モニターになっています。「EOS 6D Mark II」はハイアングルやローアングル撮影が容易にでき、自分撮り撮影にも対応できます。
  • 【記憶メディア】
    「EOS 6D Mark II」はSDカードのみのシングルスロットですが、「EOS 5D Mark IV」はSDカードとCFカードの2つを装着できるダブルスロットになっています。どちらのカメラもSDカードは「SDXC UHS-I」に対応しています。
  • 【測距エリア選択ボタンとマルチコントローラー】
    「EOS 5D Mark IV」にはAFポイントを移動できる「測距エリア選択ボタン」が背面に設置されています。「マルチコントローラー」は、「EOS 5D Mark IV」は独立して設置されていますが、「EOS 6D Mark II」は「サブ電子ダイヤル」に統合して設置されています。
  • 【ファインダー】
    「EOS 6D Mark II」は視野率が98%の光学ファインダーを搭載していますが、「EOS 5D Mark IV」は視野率が100%になっています。どちらもペンタプリズムと倍率0.71倍になっており、ファインダー視野上に多くの情報を表示できる「インテリジェントビューファインダーII」になっています。
  • 【サイズ】
    「EOS 6D Mark II」は「EOS 5D Mark IV」より、幅が6.7mm、高さが5.9mm、奥行きが1.1mm、質量が115g、の小型軽量化を実現しています。「EOS 6D Mark II」は可動式モニターを搭載しながらも薄型化ボディになっており、防塵防滴仕様にも対応しています。

機能・性能
  • 【画素数】
    「EOS 6D Mark II」は2620万画素のCMOSセンサーが搭載されていますが、「EOS 5D Mark IV」は3040万画素のCMOSセンサーが搭載されています。
  • 【画像処理エンジン】
    「EOS 6D Mark II」は最新の画像処理エンジン「DIGIC 7」が搭載されていますが、「EOS 5D Mark IV」は一世代前の「DIGIC 6+」が搭載されています。常用ISOは「EOS 6D Mark II」がISO40000までで、「EOS 5D Mark IV」のISO32000より向上しています。
  • 【連写性能】
    「EOS 6D Mark II」は約6.5コマ/秒の連写性能ですが、「EOS 5D Mark IV」は約7コマ/秒に対応しています。ソフト連続撮影はどちらも約3コマ/秒です。
  • 【オートフォーカス性能(ファインダー時)】
    「EOS 6D Mark II」はAF測距点が45点(オールクロス45点)ですが、「EOS 5D Mark IV」は61点(クロスは最大41点)です。「EOS 5D Mark IV」のほうがAFポイントは多いですが、クロス測距は「EOS 6D Mark II」のほうが多くなっています。「EOS 6D Mark II」は最大27点が開放値F8に対応しますが、「EOS 5D Mark IV」は全点がF8測距に対応しています。
  • 【シャッタースピード】
    「EOS 6D Mark II」はシャッタースピードが1/4000秒までですが、「EOS 5D Mark IV」は1/8000秒に対応しています。
  • 【液晶モニター】
    「EOS 6D Mark II」は3インチ(104万ドット)の液晶モニターが搭載されていますが、「EOS 5D Mark IV」は3.2インチ (162万ドット)の液晶モニターが搭載されています。「EOS 5D Mark IV」は少し大きなモニターでより解像度が高い表示が確認できます。
  • 【撮影枚数】
    「EOS 6D Mark II」はファインダー撮影時が約1200枚(低温では約1100枚)、ライブビュー撮影時が約380枚(低温では約340枚)の撮影可能枚数ですが、「EOS 5D Mark IV」はファインダー撮影時が約900枚(低温では約850枚)、ライブビュー撮影時が約300枚(低温では約280枚)です。「EOS 6D Mark II」のほうが長いバッテリーライフを実現しています。
  • 【動画機能】
    「EOS 6D Mark II」はフルHD(1920x1080) 60pまでの動画機能ですが、「EOS 5D Mark IV」は4K(4096x2160) 30pの撮影に対応しています。「EOS 5D Mark IV」はHDで120pのハイスピード動画に対応し、有償アップグレードで「Canon Log」にも対応できます。「EOS 6D Mark II」は動画時に電子手ブレ補正が利用可能です。
  • 【Bluetooth】
    「EOS 6D Mark II」はBluetooth機能に対応しています。スマートフォンと常時接続して写真の保存やリモート撮影などが可能です。



製品名キヤノン EOS 6D Mark IIキヤノン EOS 5D Mark IV
発売日2017年8月4日2016年9月8日
価格22万円前後35万円前後
シリーズEOS(イオス) 6DシリーズEOS(イオス) 5Dシリーズ
マウントキヤノンEF系マウント
センサーフルサイズ(35.9×24mm CMOS)フルサイズ(36×24mm CMOS)
ローパスフィルター
画像処理エンジンDIGIC 7DIGIC 6+
有効画素数2620万画素3040万画素
最大記憶画素数6240x4160px6720x4480px
ISO100-40000100-32000
拡張ISO50-102400
連写6.5コマ/秒、ソフト連続撮影:3コマ/秒7コマ/秒、ソフト連続撮影:3コマ/秒
連続撮影可能コマ数JPEG(ラージ/ファイン):約110枚、RAW:約18枚、RAW+JPEG(ラージ/ファイン):約17枚JPEG(ラージ/ファイン):約110枚、RAW:約17枚、RAW+JPEG(ラージ/ファイン):約13枚
AF方式位相差AF、デュアルピクセルCMOS AF(像面位相差AF、コントラストAF)
測距点45点(クロス測距点:45点)、最大27点がF8測距61点(クロス測距点:最大41点)、全点がF8測距
測光分割数63252
測距輝度範囲ファインダー時:EV-3~18、ライブビュー時:EV-2.5~18
ファインダーペンタプリズム (視野率98%/倍率0.71倍)ペンタプリズム (視野率100%/倍率0.71倍)
モニター3インチ (104万ドット)3.2インチ (162万ドット)
シャッタースピード1/4000-30秒1/8000-30秒
電子先幕シャッター
電子シャッター
サイレントシャッターソフト撮影
バルブ撮影
セルフタイマー2、10秒
撮影枚数ファインダー時:1200枚、ライブビュー時:380枚ファインダー時:900枚、ライブビュー時:300枚
RAW14bit
JPEG
TIFF
RAW+JPEG
動画フルHD(1920x1080) 60p4K(4096x2160) 30p、フルHD(1920x1080) 60p
ハイフレームレート120p(HD)
ファイル形式MP4、MOV(タイムラプス時)MP4、MOV
映像圧縮方式MPEG-4 AVC/H.264 可変(平均)ビットレート方式MPEG-4 AVC/H.264 可変(平均)ビットレート方式、Motion JPEG
音声記録方式AAC、モノラルマイクリニアPCM、AAC、ステレオマイク
手ぶれ補正動画電子防振機能-
内蔵フラッシュ-
防塵防滴仕様
ゴミ取り機能
ライブビュー
可動式モニターバリアングル(左右180度、上下270度)固定式
pictbridge
水準器
タッチパネル
顔認識
英語対応
Wi-Fi
NFC
GPS
Bluetooth
USB給電-
ウィンドカット/アッテネーター機能
マルチショットノイズ低減機能
オートライティングオプティマイザ
多重露出
HDRモード
カメラ内RAW現像
ホワイト優先と雰囲気優先(ホワイトバランス)
フリッカーレス撮影
ゾーンAF
ラージゾーンAF
ディテール重視(ピクチャースタイル)
HDR動画撮影
インターバルタイマー
バルブタイマー
カメラ内レンズ光学補正歪曲収差補正、色収差補正、周辺光量補正、回折補正
スムーズゾーンAF(ライブビュー時)-
色検知AF-
シーンモード「流し撮り」-
ビジュアルガイド-
測距エリア選択ボタン-
拡張システム端子-WFT-E7B(Ver.2)
デュアルピクセルRAW-
メモリーカードシングルスロット(SDXC UHS-I)ダブルスロット(SDXC UHS-I、CFカード)
144mm150.7mm
高さ110.5mm116.4mm
奥行き74.8mm75.9mm
重さ685g800g
総重量765g890g
マグネシウム合金表記なし
バッテリーLP-E6N/LP-E6
インターフェイスUSB2.0、HDMIミニ(タイプC)USB3.0、HDMIミニ(タイプC)

この記事が参考になりましたらSNSやサイトで紹介してください!

ウェブサービス(API)から取得した人気カメラ・スマホ
訂正フォーム