「Alldocube X」と「Galaxy Tab S4」の違い


サムスン電子(Samsung Electronics)

Cube「Alldocube X 10.5インチ」とサムスン「Galaxy Tab S4 10.5インチ (ギャラクシー・タブ s4)」の違いを比較しました。

「Alldocube X」はクラウドファンディングサイト「Indiegogo(インディーゴーゴー)」で資金調達された中国Cube社のタブレットです。同じ10.5インチのサイズで「Android OS」を搭載したライバル機と思われるサムスン「Galaxy Tab S4」(2018年8月2日に海外発表)と外観・スペックを比較してみました。

「Alldocube X」と「Galaxy Tab S4」はどちらも10.5インチの有機ELディスプレイを搭載しています。「Alldocube X」のディスプレイはサムスン製です。有機ELは、発色が良く優れたコントラスト比で色鮮やかな表示ができ、「Alldocube X」のディスプレイはブルーライトを50%カットすることができます(「Galaxy Tab S4」がブルーライトカット機能に対応しているのか分かりません)。

「Alldocube X」と「Galaxy Tab S4」 1
「Alldocube X」と「Galaxy Tab S4」の正面比較

「Alldocube X」と「Galaxy Tab S4」 2
「Alldocube X」と「Galaxy Tab S4」の背面比較

特徴の違い
  • 【コストパフォーマンス】
    「Alldocube X」は通常価格が269ドル(3万円前後)・割引価格が219ドル(2万5000円前後)なのに対し、「Galaxy Tab S4」は649ドル(7万2000円前後)です。「Alldocube X」は「Galaxy Tab S4」と同等に近い有機ELディスプレイを搭載しながらも驚くほどの低価格を実現しています。
  • 【プロセッサー】
    「Alldocube X」は台湾メディアテックのCPU「MT8176 (6コア)」を搭載しているのに対し、「Galaxy Tab S4」はクアルコムのSoC「Snapdragon 835 (8コア)」を搭載しています。「Snapdragon 835」は一世代前のハイエンドSoCなので、フラッグシップモデルのような優れた処理が可能です。
  • 【スタイラスペン】
    「Galaxy Tab S4」はスタイラスペン「Sペン」が同梱されています。4096段階の筆圧を感知することで本格的なイラスト制作にも対応可能です。「Galaxy Tab S4」はロック画面でもメモ書きができる「画面オフメモ」機能が利用できます。
  • 【DeXモード】
    「Galaxy Tab S4」はWindows風のデスクトップ画面が表示できるPCモード「Samsung DeX for Tabletモード」機能が搭載されています。別売りの「ブックカバー・キーボード (Book Cover Keyboard)」を接続したりボタン操作するだけでラップトップ(ノートパソコン)のように操作することができ、マルチタスク機能やドラッグ・アンド・ドロップ操作、マウスも使用可能です。「USB Type-C to HDMIケーブル」で外部ディスプレイと接続すれば、「Galaxy Tab S4」本体をペンタブレットとして活用することもできます。
  • 【生体認証】
    「Alldocube X」は「指紋認証」に対応していますが、「Galaxy Tab S4」は「顔認証」に対応しています。「Alldocube X」は側面に設置された指紋認証センサーをタッチしてロック解除が可能です。「Galaxy Tab S4」は「虹彩認証」と組み合わせて利用できる高精度な「顔認証」が使用できます。
  • 【サイズ】
    「Alldocube X」は「Galaxy Tab S4」より高さが5.3mm・奥行きが0.2mm小さく、幅は8.7mm・質量は18g大きく重くなっています。「Alldocube X」は厚みが6.9mmなので優れた薄型化を実現しています。
  • 【映像性能】
    ※追記:「Alldocube X」は「Widevine L1」に対応しておらず、「Netflix」ではHD画質で視聴できずにSD画質になることをコメントで教えて頂きました。音声に関しても立体音響の「Dolby Atmos (ドルビーアトモス)」に非対応なので「Galaxy Tab S4」とは差があります。コメントありがとうございます。



「Alldocube X」と「Galaxy Tab S4」のスペック違いを比較
製品名Cube Alldocube Xサムスン Galaxy Tab S4
発売日2018年10月米国では2018年08月10日
価格(内蔵メモリ64GB)Wi-Fi:269ドル(3万円前後)Wi-Fi:649ドル(7万2000円前後)
価格(内蔵メモリ256GB)Wi-Fi:8万円台
発売時のOSAndroid 8.1 Oreo
プロセッサーMediaTek MT8176 ヘキサコア (6x最大2.1GHz)Snapdragon 835 MSM8998 オクタコア (4x2.35GHz+4x1.9GHz)
RAMメモリー4GB
内部メモリー64GB eMMC64GB、256GB
外部メモリーmicroSDXCカード(128GBまで)microSDXCカード(400GBまで)
バッテリー容量/急速充電8000mAh、Pump Express 2.0 Quick Charge対応7300mAh、急速充電対応
セキュリティ(生体認証)指紋認証センサー(側面に設置)顔認証、虹彩スキャナー
モニターサイズ10.5インチ、2560x1600px(WQXGA・2K) 比率16:10
ディスプレイ/解像度有機EL Super AMOLED(サムスン製) 288ppi有機EL Super AMOLED 287ppi
HDRコンテンツ○(予想)
Wi-FiIEEE 802.11 a/b/g/n/ac
LTEモデル未確認
対応バンド未確認LTE Cat.16 DLCA、4X4 MIMO
Bluetooth4.25.0
NFC(FeliCa/おサイフケータイ)
GPS
背面カメラ800万画素 オートフォーカス対応1300万画素 1/3.06型 F1.9 76°
動画/スローモーション動画4K H.265/HEVC4K(3840x2160) 30fps
正面カメラ800万画素 フォーカス固定800万画素 1/4.0型 F1.9 85°
コネクタUSB Type-C
3.5mmヘッドフォンジャック
防水・防塵機能
オーディオスピーカー2スピーカー(ステレオ)、AKM Hi-Fiチップ4スピーカー(トップに2、ボトムに2)、AKGチューニング、Dolby Atmos
ハイレゾ未確認(FLACは対応)未確認
その他メタルボディ、アルミニウムのユニボディBixby、Bixby Vision
各種センサージャイロ、重力、環境光、Hallコンパス、ジャイロ、加速度、近接、Hall
テレビ(ワンセグ・フルセグ)
スタイラスペンS Pen(同梱)
キーボードBook Cover Keyboard(別売り:1万7000円前後)
カラームーンライトシルバーブラック、グレイ
173mm164.3mm
高さ244mm249.3mm
奥行き(厚み)6.9mm7.1mm
重さ500gWi-Fi:482g、LTE:483g
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コメント
rootさん (2018年08月24日11:46)
Alldocube X開発チームは Widevine DRM Level1 の機能搭載を中止したことを発表している。
通りすがりさん (2018年09月12日08:10)
AlldocubeはS4キラーという触れ込みでエンターテイメント性やマルチメディア性を強調しているが、S4と比較してwidevine L1やDolby Atmosに非対応である。
特にL1に関して、非対応ではNetflixでHD画質で見れないのでSD画質になってしまうが、スマホでは差が分からなくてもこのサイズのタブレットでは画質の粗さが目立つでしょう。
正直なところ、Alldocube XのコンセプトからすればスタイラスやDeXモードの有無よりこちらの方が重要な比較になると思いますが、この件も追加されてはいかがでしょうか?
多くのニュースサイトやレビューサイトでAlldocube Xを紹介しているが、追加情報でベンチマークの結果を掲載しているサイトもありますが、それより前にアナウンスされたL1非対応の件には全く触れていないのはフェアではありませんよね?
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