「ライカCL」と「ライカTL2」の違い


ライカ(Leica)

「ライカCL」と「ライカTL2」の違いを比較しました。

「ライカCL」は2017年11月21日に発表されたライカのミラーレスカメラです。EVFを搭載した新シリーズと思われるので、従来のEVFを搭載していない「ライカTL2」と外観・スペックを比較してみました。

※2018年8月31日に国内限定50台の「ライカCL カーボンリミテッドエディション」(39万円前後)が発表されました。
※2019年5月17日にバウハウス設立100周年を記念した「ライカCL bauhaus 100周年 edition」が世界150台限定で発売されることが発表されました。「エルマリートTL f2.8/18mm ASPH.」と「レザーキャリングストラップ(bauhaus文字の型押し)」がセットされ、本体のLeicaロゴは赤色から黒色に変更されています。
※2019年6月20日にジャン・ピゴッツィ氏が「URBAN JUNGLE(都会のジャングル)」をデザインした「ライカCL URBAN JUNGLE by JEAN PIGOZZI」が発表されました。
※2019年11月15日にポールスミスとコラボレーションした「ライカCL Edition Paul Smith」(55万円前後)が11月16日から発売されることが発表されました。世界900セットの限定モデルで、「ライカ エルマリートTL f2.8 18mm ASPH.」やストラップなどが同梱されています。

「ライカCL」はライカの開発者である「オスカー・バルナック」の伝統を受け継ぎ、「オスカー・バルナック」が現代にカメラをつくるとすればを思いを馳せて考案されたカメラです。素早く撮影することができ、幅広く活躍できる相棒のようなカメラがコンセプトになっています。

ライカは1973年に同じ名称でフィルムカメラのレンジファインダー機「ライカCL(日本名称はライツミノルタCL、CLはCompact Leicaの略)」を発売しています。今回発表された「ライカCL(LはLマウントの略)」は、フィルムカメラの「ライカCL」の後継モデルではありません。「オスカー・バルナック」が開発したM型ライカ以前の「バルナックライカ」に軍艦部のデザインが似た新しいカメラです。

「ライカCL」と「ライカTL2」 1
「ライカCL」と「ライカTL2」の正面比較

「ライカCL」と「ライカTL2」 3
「ライカCL」と「ライカTL2」の背面比較

「ライカCL」と「ライカTL2」 4
「ライカCL」と「ライカTL2」の上部比較

「ライカCL」と「ライカTL2」 2
「ライカCL」と「ライカTL2」を重ねた比較画像。「ライカTL2」が赤色です。

共通の特徴
  • 「ライカCL」と「ライカTL2」はどちらも同じ「ライカL バヨネットマウント」を採用しています。「ライカCL」と「ライカTL2」はAPS-Cセンサーを搭載していますが、同じマウントでフルサイズセンサーを搭載した「ライカSL」もラインナップされています。マウントアダプターを装着することで「ライカMマウントレンズ」も使用可能です。どちらもアルミ削り出しによる高品質で堅牢性が高いカメラボディです。両機はスナップ向けのオートフォーカス対応カメラですが、クラシックデザインの「ライカCL」はファインダーを見ながらじっくり撮影するスタイルなのに対し、現代的デザインの「ライカTL2」は背面モニターを見ながら素早い撮影ができるスタイルです。

外観・デザイン
  • 【電子ビューファインダー(EVF)】
    「ライカCL」は背面左上に電子ビューファインダーが新しく搭載されています。「ライカSL」と同じEyeResテクノロジーを駆使して開発された236万ドットの高精細ファインダーで、表示タイムラグを低減した快適なファインダー撮影が可能です。ファインダーと液晶モニターの表示を切り換えるアイセンサーも搭載されていると思われます。
  • 【表示パネル】
    「ライカCL」は上部の右側に「表示パネル」が新しく搭載されています。モノクロ液晶で現在の設定をすぐ確認することができます。
  • 【操作性】
    「ライカCL」は背面に「PLAY」「FN」「MENU」「十字ボタン」が設置されていますが、「ライカTL2」は背面にボタン類がなくタッチパネル中心のシンプルな操作性になっています。
  • 【グリップ部】
    「ライカCL」はグリップ部がない形状なのに対し、「ライカTL2」はマウント部分を出っ張らせたカーブでグリップ部がある形状です。

機能の違い
  • 【シャッタースピード】
    「ライカCL」はメカニカルシャッター時で1/8000秒に対応しているのに対し、「ライカTL2」は1/4000秒までです。電子シャッター時は「ライカCL」が1/25000秒までなのに対し、「ライカTL2」は1/40000秒の超高速シャッターに対応しています。
  • 【連写性能】
    「ライカCL」はメカシャッター時で10コマ/秒の連写性能なのに対し、「ライカTL2」は7コマ/秒までです。電子シャッター時は、「ライカCL」が10コマ/秒なのに対し、「ライカTL2」は20コマ/秒の高速連写に対応しています。
  • 【ハイスピード動画】
    「ライカTL2」はHD(1280x720) 120fpsのスローモーション動画に対応しているのに対し、「ライカCL」は非対応です。「ライカTL2」は「ライカCL」より読み出し速度が高速なイメージセンサーを搭載している可能性があります。



製品名ライカ LEICA CLライカ LEICA TL2
発売日2017年12月16日(ボディ、プライムキット18mm)2017年08月10日
価格37万円前後25万円前後
シリーズライカTLシリーズ
マウントライカL系マウント
センサーAPS-C(23.6×15.7mm CMOS)
ローパスフィルター未確認
画像処理エンジンLEICA MAESTRO II
総画素数2496万画素
有効画素数2424万画素2432万画素
最大記憶画素数6016x4014px
ISO100-50000
拡張ISO-
連写メカニカルシャッター:10コマ/秒、電子シャッター:10コマ/秒メカニカルシャッター:7コマ/秒、電子シャッター:20コマ/秒
AF方式コントラストAF、49点コントラストAF
ファインダーEyeResファインダー(236万ドット/倍率0.74倍)-
モニター3インチ (104万ドット)3.7インチ (130万ドット)
シャッタースピード1/8000-30秒1/4000-30秒
電子先幕シャッター未確認
電子シャッター1/25000-30秒1/40000-30秒
サイレントシャッター
バルブ撮影未確認
セルフタイマー未確認2、12秒
撮影枚数220枚、140分250枚、160分
RAW○(DNG)
JPEG
TIFF
RAW+JPEG
動画4K(3840x2160) 30p、フルHD(1920x1080) 60p
ハイフレームレート120fps(1280x720)
ファイル形式MP4
手ぶれ補正-
内蔵フラッシュ-
防塵防滴仕様
ゴミ取り機能未確認
ライブビュー
可動式モニター固定式
pictbridge未確認
水準器未確認
タッチパネル
顔認識
英語対応○(予想)
Wi-Fi
NFC
GPS
Bluetooth
USB給電-
メモリーカードSDXC UHS-II
内蔵メモリー未確認32GB
ボディの作り上下カバーはアルミ削り出し、本体はマグネシウムアルミ削り出し
131mm134mm
高さ78mm69mm
奥行き45mm33mm
重さ353g355g
総重量403g399g
バッテリーBP-DC12BP-DC13
インターフェイス未確認USB3.0(タイプC)、マイクロHDMI(タイプD)

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