「OM-D E-M1 Mark II」と「OM-D E-M1」の違い


オリンパス(Olympus)

「OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II」と「OLYMPUS OM-D E-M1」の違いを比較しました。

「OM-D E-M1 Mark II」は2016年9月19日に海外で発表(日本国内では11月2日に発売日が発表されました)された約3年ぶりの「OM-D E-M1」の後継機です。オリンパスのフラッグシップモデルとして高速連写を中心に相応しいスペックアップが図られています。
※2019年1月24日に「OM-D E-M1 Mark II (シルバー)」が全世界限定2000台で2019年2月22日に発売されることが発表されました。

「OM-D E-M1 Mark II」と「OM-D E-M1」 1
「OM-D E-M1 Mark II」と「OM-D E-M1」の正面比較

「OM-D E-M1 Mark II」と「OM-D E-M1」 2
「OM-D E-M1 Mark II」と「OM-D E-M1」の背面比較

「OM-D E-M1 Mark II」と「OM-D E-M1」 3
「OM-D E-M1 Mark II」と「OM-D E-M1」の上部比較

「OM-D E-M1 Mark II」と「OM-D E-M1」 4
「OM-D E-M1 Mark II」と「OM-D E-M1」の左側比較

「OM-D E-M1 Mark II」と「OM-D E-M1」 5
「OM-D E-M1 Mark II」と「OM-D E-M1」の右側比較

「OM-D E-M1 Mark II」と「OM-D E-M1」 6
正面と背面を重ねた比較画像。「OM-D E-M1」が赤色です。

「OM-D E-M1 Mark II」と「OM-D E-M1」 7
上面を重ねた比較画像。「OM-D E-M1」が赤色です。

「OM-D E-M1 Mark II」と「OM-D E-M1」 8
左側と右側を重ねた比較画像。「OM-D E-M1」が赤色です。

外観・デザイン
  • 【グリップ形状の変更】
    「OM-D E-M1 Mark II」はグリップ部がさらに大型化したことでよりホールドしやすい形状になっています。
  • 【バリアングル液晶】
    「OM-D E-M1」はチルト液晶でしたが、「OM-D E-M1 Mark II」はバリアングル液晶に変更されています。
  • 【ダブルスロット】
    「OM-D E-M1 Mark II」はデュアルSDスロットになったことで、SDカードを2枚差し込むことができます。1つのスロットはUHS-IIとUHS-Iに対応し、もう1つはUHS-Iに対応しています。
  • 【バッテリーの大容量化】
    「OM-D E-M1」はバッテリーに「BLN-1(1220mAh)」を採用していましたが、「OM-D E-M1 Mark II」は約37%容量が増えた「BLH-1(1720mAh)」を採用しています。充電時間も50%短縮しました。
  • 【ホットシュー下の端子】
    「OM-D E-M1」はホットシューの下に端子(マルチポート)がありましたが、「OM-D E-M1 Mark II」は省略されています。
  • 【リモートケーブル端子カバー】
    「OM-D E-M1 Mark II」は新たにリモートケーブル端子カバーがグリップ部の上部に設置されています。リモートケーブルは「RM-UC1」から「RM-CB2」に変更されました。
  • 【AEL / AFLボタンの向き】
    「OM-D E-M1」は「AEL / AFLボタン」の右側にバーがありましたが、「OM-D E-M1 Mark II」は左側に変更されています。誤作動を防止することができるようになりました。
  • 【MENUボタン位置の変更】
    「OM-D E-M1 Mark II」は背面右下の「MENUボタン」の位置が変更され、「MENUボタン」「再生ボタン」の順に設置されています。
  • 【バッテリーグリップ】
    「OM-D E-M1」の「パワーバッテリーホルダー HLD-7」には十字ボタンがありませんでしたが、「OM-D E-M1 Mark II」の「パワーバッテリーホルダーHLD-9」には新設されています。
  • 【大型化】
    「OM-D E-M1 Mark II」は「OM-D E-M1」より、幅が3.7mm、奥行きが5.8mm、質量が77gの大型化をしています。高さは2.6mm小さくなりました。

追加した機能
  • 【プロキャプチャーモード】
    「OM-D E-M1 Mark II」は、初めに押したシャッターボタン(1stレリーズ)から記録を開始して、次のシャッターボタン(2ndレリーズ)までの間を最大14コマまで記録できる「プロキャプチャーモード」が搭載されています。
  • 【AFスキャン】
    「OM-D E-M1 Mark II」は、大きくピントが外れているときや低コントラスト時にピント検出ができない状態でレンズスキャンの動作を設定できる「AFスキャンモード」AF動作特性が3種類設定できます。
  • 【AFリミッター】
    「OM-D E-M1 Mark II」は、フォーカスリミッターがないレンズでもAF駆動範囲を3つまで設定してAF駆動時間を短縮できる「AFリミッター」機能が搭載されています。
  • 【5点グループターゲット】
    「OM-D E-M1 Mark II」は、被写体の前後に他の被写体が横切る場合などに有効な「5点グループターゲット」AFターゲットモードが選択できます。
  • 【50Mハイレゾショット】
    「OM-D E-M1 Mark II」は、8回撮影した画像から50Mセンサー相当の高解像写真を生成する「50Mハイレゾショット」機能が搭載されています。
  • 【AFターゲットパッド】
    「OM-D E-M1 Mark II」は、ファインダーを覗きながらタッチパネルでAFポイントを動かせる「AFターゲットパッド」機能が搭載されています。背面モニターに鼻が当たっている状態でも操作できます。
  • 【動画専用ピクチャーモード「Flat」】
    「OM-D E-M1 Mark II」は、意図的にコントラストを下げて白とびや黒つぶれを抑え、編集/カラーグレーディング後に階調を豊かに表現できる動画専用ピクチャーモード「Flat」が搭載されています。
  • 【C-AF追従感度】
    「OM-D E-M1 Mark II」は、オートフォーカスの追従感度を5段階で設定できる「C-AF追従感度設定」ができます。
  • 【電池残量のパーセント(%)表示】
    「OM-D E-M1 Mark II」は、電池残量をパーセント表示することで正確な残量をチェックすることができます。
  • 【プリセットMF】
    「OM-D E-M1 Mark II」は、ピントを好みの位置に一発でセットできる「プリセットMF」機能が搭載されています。
  • 【Home登録】
    「OM-D E-M1 Mark II」は、Homeボタンを押すだけで登録した「AFターゲット位置」「AFターゲットモード」「AFモード」の設定に戻せる「Home登録」機能が搭載されています。
  • 【シャッター低速限界】
    「OM-D E-M1 Mark II」は、ISOオート時にISO感度を自動で上げ始めるシャッタースピードを任意に設定できる「シャッター低速限界」機能が搭載されています。
  • 【マイセットバックアップ】
    「OM-D E-M1 Mark II」は、ファームウェア更新の際などに便利なカスタマイズしたカメラの設定をパソコンに保存しておく「マイセットバックアップ」機能が搭載されています。
  • 【記録先フォルダー指定/フォルダー新規作成】
    「OM-D E-M1 Mark II」は、撮影映像をメモリカードの任意のフォルダに保存できる「記録先フォルダー指定/フォルダー新規作成」機能が搭載されています。
  • 【罫線設定】
    「OM-D E-M1 Mark II」は、暗いシーンで罫線を見やすい色に変更できる「罫線設定」機能が搭載されています。
  • 【日時秒表示】
    「OM-D E-M1 Mark II」は、秒単位で画像を整理できる「日時秒表示」機能が搭載されています。
  • 【タブスクロールメニュー】
    「OM-D E-M1 Mark II」は、ジャンル別にまとめられたタブ画面をスクロールできる「タブスクロールメニュー」が搭載されています。

向上した機能(画質・処理関連)
  • 【画質の向上】
    「OM-D E-M1」は約1628万画素のセンサーを搭載していましたが、「OM-D E-M1 Mark II」は解像度が25%向上した約2037万画素のセンサーが搭載されています。画素数が増えながらもノイズ処理が向上したことでハイレベルな高感度性能や、読み出し速度、ダイナミックレンジも向上しています。新たにセンサーのシールガラス両面に反射防止膜(ARコート)が施されたことでフレア・ゴーストの発生が抑制されています。
  • 【画像処理エンジンの向上】
    「OM-D E-M1」は画像処理エンジン「TruePic VII」を搭載していましたが、「OM-D E-M1 Mark II」は約3.5倍に高速化した「TruePic VIII」を搭載しています。
  • 【処理速度の向上】
    「OM-D E-M1 Mark II」は「OM-D E-M1」より、RAWのバッファ容量が2倍になっています。内部データの書き込みは3倍に高速化を実現しています。
  • 【高感度性能の向上】
    「OM-D E-M1」は常用ISO 100~1600・拡張ISO 100~25600でしたが、「OM-D E-M1 Mark II」は常用ISO 200~6400・拡張ISO 64~25600に向上しています。
  • 【レスポンスの高速化】
    「OM-D E-M1 Mark II」は「OM-D E-M1」よりレリーズタイムラグが約1.4倍に高速化され、撮影時の像消失時間も短くなっています。電子シャッター時:45msec メカシャッター時:50msecだったのに対し、電子シャッター時:30msec メカシャッター時:33msecに短縮されています。再生時のコマ送り速度は3コマ/秒から10コマ/秒以上になり約3倍以上に高速化しました。
  • 【起動時間の高速化】
    「OM-D E-M1 Mark II」は「OM-D E-M1」より起動時間が50%の高速化を実現しています。
  • 【ファインディテール処理】
    「OM-D E-M1 Mark II」は「OM-D E-M1」より、レンズ情報や絞り情報に応じて倍率色収差補正やシャープネス処理を補正する「ファインディテールII」機能が最適化されています。より自然で解像感がある画像が撮影できます。
  • 【EVFレスポンスの向上】
    「OM-D E-M1 Mark II」は「OM-D E-M1」より電子ビューファインダー(EVF)のレスポンス速度が63%の高速化をしています。最高フレームレートは60fpsから120fpsに高速化され、EVFの最短表示タイムラグは6msecから5msecになりました。

向上した機能(オートフォーカス・機能関連)
  • 【連写性能の向上】
    「OM-D E-M1」は約10コマ/秒の連写性能でしたが、「OM-D E-M1 Mark II」は電子シャッター時は約18コマ/秒(AF/AE追従)、メカニカルシャッター時は約10コマ/秒になりました。オートフォーカスを最初に固定した状態では、電子シャッター時は約60コマ/秒、メカニカルシャッター時は約15コマ/秒の高速連写が可能です。「OM-D E-M1 Mark II」はローリングシャッター現象の歪みが「OM-D E-M1」の半分になっています。
  • 【AFセンサーの向上】
    「OM-D E-M1」は81点コントラストAF・37点像面位相差AFのAFセンサーでしたが、「OM-D E-M1 Mark II」はコントラストAFと像面位相差AF(オールクロスタイプ)がどちらも121点のAFセンサーを搭載しています。AFカバー範囲は縦55%・横60%から縦75%・横80%に拡大し、AFポイントは3.3倍に増えました。
  • 【AF速度の向上】
    「OM-D E-M1 Mark II」は「OM-D E-M1」より、S-AF時の連写速度が6倍、C-AF時は2倍に向上しています。S-AF時はハイブリッドAF(像面位相差AFとコントラストAF)、C-AF時は像面位相差AFを使用します。
  • 【電子シャッター性能の向上】
    「OM-D E-M1」は1/16000~1/8秒の電子シャッターでしたが、「OM-D E-M1 Mark II」は1/32000~60秒に向上しています。
  • 【新開発のシャッター】
    「OM-D E-M1 Mark II」は20万回の耐久試験をクリアした新開発のシャッターが搭載されています。フローティングシャッター構造によりブレが低減しています。
  • 【4K動画に対応】
    「OM-D E-M1」はフルHD(1920x1080) 30pまでの動画性能でしたが、「OM-D E-M1 Mark II」は4K(4096x2160) 24p・4K(3840x2160) 30p・フルHD(1920x1080) 60pの動画撮影が可能です。動画解像度は4倍に向上しています。HDMI出力モードは、外部モニターとして使う「モニターモード」と外部レコーダーに記録するために使う「記録モード」が設定できプロフェッショナル向けに対応しています。
  • 【ボディ内手ブレ補正性能の向上】
    「OM-D E-M1」は約4段分の5軸手ブレ補正を搭載していましたが、「OM-D E-M1 Mark II」は約5.5段分もの補正効果を実現しています。ボディ内とレンズ内の手ブレ補正を組み合わせる「5軸シンクロ手ぶれ補正」も向上しています。4K動画撮影時は動画用の電子手ブレ補正(M-IS)が利用できます。



製品名オリンパス OLYMPUS OM-D E-M1 Mark IIオリンパス OLYMPUS OM-D E-M1
発売日2016年12月22日2013年10月11日
価格21万円前後10万円前後
シリーズOLYMPUS OM-Dシリーズ
マウントマイクロフォーサーズ系マウント
センサーフォーサーズ(4/3型Live MOS)
画像処理エンジンTruePic VIIITruePic VII
総画素数2177万画素1685万画素
有効画素数2037万画素1628万画素
ローパスフィルターレス仕様
最大記憶画素数5184×3888px4608×3456px
ISO200~6400100~1600
拡張ISO64~25600100~25600
連写約60コマ/秒(AF固定で電子シャッター使用時)、約18コマ/秒(電子シャッター使用時)、約15コマ/秒(AF固定でメカニカルシャッター使用時)、約10コマ/秒(メカニカルシャッター使用時)約10コマ/秒(露出は1コマ目で固定、メカニカルシャッター使用時)、約9コマ/秒(AF追従連写が可能、メカニカルシャッター使用時)、約6.5コマ/秒
連続撮影可能枚数電子シャッター時:RAWで約77コマ JPEGで約105コマ、メカシャッター時:RAWで約148コマ JPEGでメモリーいっぱいまで連写L時:RAWで約50コマ JPEGでメモリーいっぱいまで、連写H時:RAWで約41コマ JPEGで約95コマ
測距点121点コントラストAF、121点像面位相差AF81点コントラストAF、37点像面位相差AF
測距輝度範囲EV -2~20
AF方式DUAL FAST AF(像面位相差AF、コントラストAF)
静音(サイレント)撮影○(ファームウェアver.4.0)
フォーカスブラケットモード○(ファームウェアver.4.0)
深度合成モード○(ファームウェアver.4.0)
ライブコンポジット○(ファームウェアver.2.0)
インターバル撮影
ライブバルブ/ライブタイム
デジタルシフト
ピーキング機能
OVFシミュレーション
ファインダー電子式ビューファインダー (236万ドット/視野率100%/倍率0.74倍)
モニター3インチ (104万ドット)
シャッタースピード1/8000~60秒
電子シャッター1/32000~60秒1/16000~1/8秒
電子先幕シャッター1/320~60秒
セルフタイマー2、12秒
撮影枚数440枚350枚
RAW
JPEG
RAW+JPEG
動画4K(4096×2160) 24p、4K(3840x2160) 30p・フルHD(1920x1080) 60pフルHD(1920×1080) 30p
ファイル形式MOV、AVI
動画最大撮影時間MOV:約29分、AVI:約7分
手ぶれ補正5.5段分4段分
内蔵フラッシュ
防塵防滴仕様
ゴミ取り機能
ライブビュー
可動式モニターバリアングルチルト
タッチパネル
バルブ撮影
pictbridge
水準器
顔認識
英語対応
Wi-Fi
NFC
GPS
Bluetooth
SDカード
SDHCカード
SDXCカード
134.1mm130.4mm
高さ90.9mm93.5mm
奥行き68.9mm63.1mm
重さ498g443g
総重量574g497g
バッテリーBLH-1BLN-1
インターフェイスUSB3.0(タイプC)、HDMIUSB2.0、HDMI

この記事が参考になりましたらSNSやサイトで紹介してください!

ウェブサービス(API)から取得した人気カメラ・スマホ
訂正フォーム