共通の特徴
- 【動画重視の仕様】
「GH5」と「GH4」はどちらも「LUMIX GHシリーズ」の機種です。「LUMIX GHシリーズ」は静止画と動画を重視したハイブリッドフォトグラフィの「シューティングスタイル」シリーズで、「ストリートフォト」シリーズの「LUMIX GXシリーズ」と並ぶフラッグシップモデルになっています。
外観・デザイン
- 【大型化】
「GH5」は「GH4」より、幅が5.6mm、高さが4.7mm、奥行きが3.5mm、重さが165g増えています。容積は「GH4」より12%増えました。 - 【タフネスボディ】
「GH5」は「GH4」はどちらもマグネシウム合金製で防塵防滴仕様のボディになっていますが、「GH5」はさらに-10度までの耐寒性能を備えています。 - 【ジョイスティックの搭載】
「GH5」はAFエリアを移動できるジョイスティックが新たに搭載されています。 - 【絞り込みプレビューボタン】
「GH5」は正面マウント部の左下にボケ味や明るさを確認できる「絞り込みプレビューボタン」が新たに搭載されています。 - 【内蔵フラッシュの省略】
「GH5」は「GH4」から内蔵フラッシュが省略されています。 - 【外部マイクロフォン】
「GH5」はXLR端子のマイクロフォンが装着できる「DMW-XLR1」を取り付けることで動画時に、96kHz/24bitの「ハイレゾ音声収録」が可能になります。 - 【デュアルSDスロットカード】
「GH4」はSDカードのスロットが1つしかありませんでしたが、「GH5」は2つに増えています。どちらのスロットも高速転送が可能な「UHS-II」「UHS スピードクラス3」に対応し、リレー録画やバックアップ、静止画と動画の別々記録などにも対応できます。
追加した機能
- 【6Kフォトと4Kフォト】
「GH5」は6K動画は撮影できませんが、6Kフォト機能が利用できます。約1800万画素で30コマ/秒の撮影をした後に好きな画面を静止画として切り出すことができます。4KフォトはMP4(MPEG-4 AVC/H.264)で録画されてJPEG出力されるのに対し、6KフォトはMP4(HEVC/H.265)で記録されてJPEG出力されます。4Kフォトは30コマ/秒から2倍の60コマ/秒まで増えました。 - 【ボディ内手ブレ補正】
「GH5」は5段分の補正効果があるボディ内手ブレ補正が搭載されています。レンズ内の手ブレ補正と組み合わせてさらに補正効果を向上する「Dual I.S.2(デュアル・イメージ・スタビライザー)」も利用可能です。 - 【動画撮影中の設定変更】
「GH4」は動画撮影中に設定変更ができませんでしたが、「GH5」は撮影中でもホワイトバランスやフォトスタイルなどの設定が変更可能です。 - 【カメラ設定のコピー】
「GH5」はSDカードを使用してカメラ設定を他のカメラにも反映させて設定を統一させることができます。 - 【Bluetooth】
「GH5」は新たにBluetooth機能に対応しています。 - 【その他の追加機能】
「GH5」は新たに「4:2:2 10bit出力対応 HDMIモニタリングスルー」「動画フォトスタイル&シネライクガンマ設定」「ポストリファイン機能」「時空間ノイズリダクション」「6Kフォト/4Kフォト一括保存」などの機能にも対応しています。
向上した機能
- 【動画性能の向上】
「GH4」は4K/30pまでの動画撮影でしたが、「GH5」はミラーレスカメラで世界初の4K/60pに対応しています。レンズ交換式カメラとしては世界初の4:2:2 10bitにも対応し、4:2:0 8bitの2倍の色情報と全体で128倍の情報量を扱うことができます。「GH4」は外部レコーダーで4:2:2 10bit 4K 30pの動画記録が可能でしたが、「GH5」は4:2:2 10bit 4K/30pをSDカード内に記録でき、4:2:2 10bit 4K/60pはHDMIでの出力が可能です。「GH4」はセンサー中央部を切り出して動画撮影していましたが、「GH5」はセンサー全域での4K記録ができます。4K 60p・4K 30p 4:2:2 10bit・フルHD動画などの全記録モードは時間制限なく撮影できます。(「GH5」は記録時間がバッテリーとSDカードの容量に依存し、周囲温度が40℃を超えるような場合は本機の保護のために自動で撮影が停止する場合があります) - 【イメージセンサーの向上】
「GH4」はローパスフィルターがある1605万画素のセンサーが搭載されていましたが、「GH5」は新開発された光学ローパスフィルターレス仕様(OLPFレス仕様)の2030万画素のLiveMOSセンサーが搭載されています。解像力がさらに向上しただけでなく、読み出し処理速度は1.66倍(約1.7倍)にアップしてローリングシャッター歪みも低減されています。LUMIX史上最高の静止画と動画のクオリティを実現しています。 - 【画像処理エンジンの向上】
新開発された第10世代目の「ヴィーナスエンジン」は、「マルチピクセル輝度生成」「インテリジェントディテール処理」「色モアレ抑圧性能向上」により高い解像力を実現し、「新3次元色コントロール」により自然な表現(偽色の抑制なども含め)が可能で色再現性が向上し、「マルチ・プロセス・ノイズリダクション(高精度マルチプロセスNR)」でノイズ同定精度が4倍に向上し、「信号処理速度」が約1.3倍にアップして高速演算処理を実現しています。 - 【オートフォーカスの高速化】
「GH5」は「GH4」と比べてAF時のセンサー駆動速度が2倍の480fpsになっています。被写体との距離測定速度(DFDテクノロジー)は6倍になり、AF速度は従来の0.07秒から0.05秒になりました。空間認識技術(DFD)はさらに高精度化して最大8倍まで検出精度が向上(分解能が約8倍)しています。動き補正回路を搭載して追従性能も良くなっています。 - 【連写性能】
「GH4」はAF-C時(AF追従)で約7コマ/秒の連写性能でしたが、「GH5」は約9コマ/秒に向上しています。 - 【フォーカスエリアの増加】
「GH4」はAFポイントが49点でしたが、「GH5」は225点に増えています。マルチAFのAF枠から自由に枠が選択できる「カスタムマルチAF」が進化してより細かく快適なオートフォーカスが可能です。 - 【EVFの向上】
「GH4」は236万ドットのEVF(電子ビューファインダー)を搭載していましたが、「GH5」は新しい368万ドットのOLED(有機EL)ファインダーを搭載しています。 - 【液晶モニターの向上】
「GH5」はLUMIXで初の「RGBW」対応の液晶モニターになっています。「RGB」に「W(ホワイト)」が追加された画素構造になっており、最大輝度が「GH4」の2倍以上になりました。屋外でも視野性が高く、より確認しやすい液晶モニターです。
追加予定の機能
- 【フルHDで4:2:2 10bit】
「GH5」は4月にファームウェアの更新で、フルHDで4:2:2 10bitの撮影に対応する予定です。 - 【その他の機能追加】
「GH5」は夏に、4:2:2 10bit 400Mbps ALL-Intra記録、高解像アナモフィックモード、USBテザー撮影、4K HDR動画撮影(ハイブリッド・ログ・ガンマ方式)に対応する予定です。
パナソニック 2017-03-23
パナソニック 2014-04-24
製品名 | パナソニック LUMIX DC-GH5 | パナソニック LUMIX DMC-GH4 |
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発売日 | 2017年3月23日 | 2014年4月24日 |
価格 | 23万円前後 | 10万円前後 |
シリーズ | Lumix(ルミックス) Gシリーズ | |
マウント | マイクロフォーサーズ系マウント | |
センサー | フォーサーズ(4/3型Live MOS) | |
ローパスフィルター | レス仕様 | ○ |
画像処理エンジン | ヴィーナスエンジン | |
総画素数 | 2177万画素 | 1720万画素 |
有効画素数 | 2030万画素 | 1605万画素 |
最大記憶画素数 | 5184×3888px | 4608×3456px |
ISO | 200~25600 | |
拡張ISO | 100~25600 | |
連写 | メカニカルシャッター:12コマ/秒、電子シャッター:12コマ/秒、AF追従:9コマ/秒 | メカニカルシャッター:12コマ/秒、電子シャッター:40コマ/秒、AF追従:7コマ/秒 |
連写連続コマ数 | RAW:60枚、RAW+JPEG:60枚、JPEG:600枚 | RAWなし:約100枚、RAWあり:約40枚、電子シャッター時:約120枚 |
AF方式 | 空間認識AF(コントラストAF) | |
AF速度 | 0.05秒 | 0.07秒 |
測距点 | 225点 | 49点 |
測距輝度範囲 | -4~18 | |
ファインダー | OLED (368万ドット/視野率100%/倍率1.52倍) | OLED (236万ドット/視野率100%/倍率1.34倍) |
モニター | 3.2インチ (162万ドット) | 3インチ (104万ドット) |
シャッタースピード | 1/8000~60秒 | |
電子先幕シャッター | 1/2000~60秒 | |
電子シャッター | 1/16000~1秒 | ○ |
サイレントシャッター | ○ | |
バルブ撮影 | ○ | |
セルフタイマー | 2、10秒 | |
撮影枚数 | モニター:410枚、ファインダー:400枚、省電力ファインダー:1000枚 | 530枚 |
RAW | ○ | |
JPEG | ○ | |
TIFF | ||
RAW+JPEG | ○ | |
動画 | 4K(3840×2160) 60p/50p、シネマ4K(4096×2160) 24p | 4K(3840×2160) 30p |
ファイル形式 | MP4、MOV、AVCHD Progressive、AVCHD | |
動画撮影時間 | 制限なし | 最大29分59秒、最大4GBまで(撮影は中断することなく分割ファイルで保存が可能) |
スローモーション(ハイスピード)動画 | 180fps(フルHD) | 96fps(フルHD) |
4:2:2 10bit記録 | SDカード内部記録、HDMIモニタリングスルー(4K 60pはHDMIモニタリングスルー時のみ) | HDMIモニタリングスルーのみ |
高ビットレート記録(ALL-Intra圧縮方式) | 4K 400Mbps(4:2:2 10bit)、フルHD 200Mbps(4:2:2 10bit) | フルHD 200Mbps(4:2:0 8bit) |
動画読み出し方法 | センサー対角フル読み出し | センサークロップ |
アナモフィックモード | ○ | |
回折補正 | ○ | |
星空AF | ○ | |
ローライトAF | ○ | |
回折補正 | ○ | |
フォーカス合成 | ○ | |
波形モニター・ベクトルスコープ表示 | ○ | |
4Kライブクロップ | ○ | |
フォーカストランジション | ○ | |
709ライク | ○ | |
二ーコントロール | ○ | |
ノイズキャンセリングマイク内蔵 | ○ | |
L.モノクローム | ○ | |
輝度レベル設定 | ○ | |
RAW現像 | ○ | |
システム周波数 | ○ | |
手ぶれ補正 | 5段分(Dual I.S.2にも対応) | - |
内蔵フラッシュ | - | ○ |
防塵防滴仕様 | ○ | |
ゴミ取り機能 | ○ | |
ライブビュー | ○ | |
可動式モニター | バリアングル | |
pictbridge | ○ | |
水準器 | ○ | |
タッチパネル | ○ | |
顔認識 | ○ | |
Wi-Fi | ○ | |
NFC | ○ | |
GPS | ||
Bluetooth | ○ | |
SDカード | デュアルSDスロットカード(SDXC どちらもUHS-II(U3)対応) | シングルSDスロットカード(SDXC UHS-I(U3)) |
幅 | 138.5mm | 132.9mm |
高さ | 98.1mm | 93.4mm |
奥行き | 87.4mm | 83.9mm |
重さ | 645g | 480g |
総重量 | 725g | 560g |
バッテリー | DMW-BLF19 | |
インターフェイス | USB3.1、HDMIタイプA(HDMIケーブルロックホルダーが同梱) | USB2.0、HDMIタイプD |