- ニコン「D500」とキヤノン「EOS 7D Mark II」は、APS-C最上位のライバル位置にあるデジタル一眼レフカメラです。どちらも高速連写機能を追求したカメラで、プロフェッショナル機に迫るスペックを持っています。D500はEOS 7D Mark IIに1年以上後に発表されたため、多くのスペック項目でEOS 7D Mark IIを上回っています
正面:D500 vs. EOS 7D Mark II
背面:D500 vs. EOS 7D Mark II
上面:D500 vs. EOS 7D Mark II
ファインダー:D500 vs. EOS 7D Mark II
ファインダー表示:D500 vs. EOS 7D Mark II
外観・デザインの違い
- 【ファインダー】
D500とEOS 7D Mark IIはどちらも倍率が約1.0倍・視野率が約100%の光学ファインダーを搭載していますが、D500はAPS-Cのデジタル一眼レフカメラ史上最大の対角視野角約30.8°の広い視野角を実現しています(2016年1月5日現在、ニコン調べ) - 【内蔵フラッシュ】
D500は内蔵フラッシュが非搭載ですが、EOS 7D Mark IIはフラッシュが内蔵されています - 【液晶モニター】
D500は3.2インチで約236万ドットのタッチパネルに対応したチルト液晶を搭載していますが、EOS 7D Mark IIは3インチで約104万ドットのタッチパネルに非対応の固定式モニターを搭載しています - 【記憶メディア】
D500はSDカードとXQDカードのダブルスロットですが、EOS 7D Mark IIはSDカードとCFカード(コンパクトフラッシュカード)のダブルスロットです - 【大きさと重さ】
D500とEOS 7D Mark IIはどちらも近いサイズですが、D500のほうが2.6mm高く、EOS 7D Mark IIは1.6mm幅が長いです。厚みはチルト液晶のためか、D500が2.8mm厚いです。重さはD500がEOS 7D Mark IIより60g軽いです
画質の違い
- 【センサーサイズ】
D500とEOS 7D Mark IIはともにAPS-CサイズのCMOSセンサーを搭載していますが、センサーサイズは若干、D500のほうが大きいです。D500は23.5×15.7mmですが、EOS 7D Mark IIは22.4×15mmです - 【画素数】
D500は有効画素数2088万画素(総画素数2151万画素)で最大記憶画素数は5568×3712pxですが、EOS 7D Mark IIは有効画素数2020万画素(総画素数は非公開)で最大記憶画素数は5472×3648pxです。D500が少しですが大きなサイズで記録できます - 【高感度性能】
D500は常用ISOが100~51200で拡張ISOが50~1640000ですが、EOS 7D Mark IIは常用ISOが100~16000で拡張ISOが100~51200です
高速連続撮影とオートフォーカス性能の違い
- 【連写性能と連続撮影可能枚数】
D500とEOS 7D Mark IIはどちらも最高約10コマ/秒の連写性能を実現していますが、D500は高速書き込み性能に優れたXQDカードを使用できるため、連続撮影可能枚数が違います。D500は最大200コマ(14ビット記録ロスレス圧縮RAW撮影時)まで連続撮影が可能ですが、EOS 7D Mark IIはRAW撮影時に約24枚(UDMAモード7対応CFカード時は約31枚)・JPEGラージ/ファイン撮影時は約130枚(UDMAモード7対応CFカード時は約1090枚)までの撮影可能枚数です - 【シャッター耐久とレリーズタイムラグ】
D500とEOS 7D Mark IIはどちらもレリーズテストで20万回以上の耐久性が高いシャッターユニットを搭載していますが、D500はレリーズタイムラグが約0.050秒、EOS 7D Mark IIが約0.055秒です - 【フォーカスポイント(測距点)】
D500はフォーカスポイントが153点(選択可能ポイントは55点)でクロス測距点が99点ですが、EOS 7D Mark IIはフォーカスポイントが65点でクロス測距点が65点(オールクロスAFセンサー)です。どちらも全測距点がF5.6までの明るさに対応しています。F8の明るさの場合は、D500が15点(選択可能ポイントは9点)で、中央の5点(選択可能ポイントは1点)はクロス測距点対応です。EOS 7D Mark IIはF8時に中央測距点でクロス測距が可能です - 【低感度対応】
D500は全てのフォーカスポイントで-3EV(ISO100、常温20℃)、中央は-4EVに対応していますが、EOS 7D Mark IIは-3EV(ISO100、常温)まで対応しています - 【ライブビュー時のAF】
D500はライブビュー時のオートフォーカスはコントラストAF方式のみですが、EOS 7D Mark IIはコントラストAF方式に加えてデュアルピクセル CMOS AF方式(撮像面位相差AF)にも対応しています
動画などの機能の違い
- 【4K動画】
D500とEOS 7D Mark IIはどちらもフルHD 60p(EOS 7D Mark IIは59.94p)の動画撮影に対応していますが、D500はさらに4K UHD 30p/25p/24pの動画撮影に対応しています - 【電子手ブレ補正】
D500は動画撮影時のみ3方向の電子手ブレ補正を搭載しています - 【撮影枚数】
D500は撮影可能枚数が1240枚(コマ)ですが、EOS 7D Mark IIは670枚です - 【ネットワーク】
D500はWi-FiとBluetoothを内蔵・NFCに対応していますが、EOS 7D Mark IIはGPSにのみ対応しています
カメラ名 | D500 | EOS 7D Mark II |
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発売日 | 2016年03月31日 | 2014年10月30日 |
タイプ | デジタル一眼レフ | |
シリーズ | D500シリーズ | EOS(イオス)シリーズ |
マウント | ニコンFマウント系 | キヤノンEFマウント系 |
センサー | APS-C(23.5×15.7mm CMOS) | APS-C(22.4×15mm CMOS) |
画像処理エンジン | EXPEED 5 | デュアルDIGIC 6 |
画素数 | 2151万総画素 2088万有効画素 | 2020万有効画素 |
ISO感度 | 100~51200(標準) 50~1640000(拡張) | 100~16000(標準) 100~51200(拡張) |
連写 | 10コマ/秒 | |
ファインダー | ペンタプリズム (100%/1倍) | |
モニター | 3.2インチ (236万ドット) | 3インチ (104万ドット) |
シャッタースピード | 30~1/8000秒 | |
セルフタイマー | 2、5、10、20秒 | 2、10秒 |
撮影枚数 | 1240枚 | 670枚 |
静止画フォーマット | RAW:14bit/12bit JPEG:○ TIFF:○ RAW+JPEG同時撮影:○ | RAW:14bit JPEG:○ RAW+JPEG同時撮影:○ |
動画 | 4K (3840×2160) 30p フルHD (1920×1080) 60p | フルHD (1920×1080) 59.94p |
手ぶれ補正機構 | 動画:電子手ブレ補正 | |
内蔵フラッシュ | ○ | |
防塵・防滴構造 | ○ | |
ゴミ取り機能 | ○ | |
可動式モニター | チルト | |
pictbridge | ○ | |
HDR | ○ | |
多重露光 | ○ | |
タッチパネル | ○ | |
顔認識 | ○ | |
英語対応 | ○ | |
バルブ撮影 | ○ | |
フリッカー低減機能 | ○ | |
ネットワーク | Wi-Fi:○ NFC:○ Bluetooth:○ | GPS:○ |
記録メディア | SDカード:○ SDHCカード:○ SDXCカード:○ XQDカード:○ | SDカード:○ SDHCカード:○ SDXCカード:○ CFカード:○ |
幅×高さ×奥行き | 147×115×81mm | 148.6×112.4×78.2mm |
重さ | 760 (本体のみ) 860g (総重量) | 820 (本体のみ) 910g (総重量) |
バッテリー | EN-EL15 | LP-E6N/LP-E6 |
インターフェース | USB3.0(Micro-B端子)、HDMI(Type C) | USB3.0、HDMIミニ(Type C) |