- 「EOS-1D X Mark II」は、約4年ぶりの発売される「EOS-1D X」の後継モデルです。連写性能や動画性能など、プロフェッショナル向けモデルとして全体的なスペックアップが図られています
正面:EOS-1D X Mark II vs. EOS-1D X
背面:EOS-1D X Mark II vs. EOS-1D X
上面:EOS-1D X Mark II vs. EOS-1D X
測距エリア:EOS-1D X Mark II vs. EOS-1D X
測距エリアの比較:EOS-1D X Mark II vs. EOS-1D X
追加した機能
- 【GPS内蔵】
「EOS-1D X Mark II」は、ペンタ部分の盛り上がりにGPSが内蔵されています。 - 【デュアルピクセルCMOS AF対応】
「EOS-1D X Mark II」はフルサイズ初の「デュアルピクセルCMOS AF」を搭載しているため、ライブビュー時のオートフォーカスが高速で可能です。 - 【撮影時の画像処理】
「EOS-1D X Mark II」は撮影時のレンズ光学補正に、「歪曲収差補正」と「回折補正」が追加されています。カメラ内RAW現像で「デジタルレンズオプティマイザ」も適用できます。 - 【4K動画】
「EOS-1D X Mark II」は4K動画(4096×2160)に対応しています。30pと60pを選んで動画撮影できます。 - 【スローモーション動画】
「EOS-1D X Mark II」はフルHDで120pのスローモーション動画が撮影可能です。 - 【4K動画からのフレーム切り出し】
「EOS-1D X Mark II」は、4K動画の1フレームを約880万画素(4096×2160)の静止画として切り出してJPEGで保存できます。フルHD動画の切り出しには対応していません。 - 【新ピクチャースタイル】
「EOS-1D X Mark II」はピクチャースタイルに「ディテール重視」が追加されています。 - 【新セルフクリーニング機構】
「EOS-1D X Mark II」は、「EOS-1D X」のゴミ移動搬送波方式とゴミを弾き飛ばす従来方式を組み合せた、新しいセルフクリーニングセンサーユニットを採用しています。
向上した機能
- 【描写力の向上】
「EOS-1D X」は1810万画素(5184x3456px)でしたが、「EOS-1D X Mark II」は2020万画素(5472x3648px)になりました。画像処理エンジンは「デュアルDIGIC 5+」から最新の「デュアルDIGIC 6+」になりました。 - 【連写とAF性能の向上】
「EOS-1D X」は最高約14コマ/秒(ライブビュー時)、最高約12コマ/秒(ファインダー時)でしたが、「EOS-1D X Mark II」は16コマ/秒(ライブビュー時)、14コマ/秒(ファインダー時)になり、さらに連写性能が向上しました。AF性能も「EOS-1D X」よりさらに向上し、「AIサーボAF III+」では近づいて遠ざかる被写体の追従性が高まっています。 - 【測距エリアの拡大】
「EOS-1D X Mark II」と「EOS-1D X」の測距エリアは、横幅は同じですが、縦幅は拡大しています。 - 【測光センサーの向上】
「EOS-1D X」は測光センサーが10万画素でしたが、「EOS-1D X Mark II」は36万画素に増えています。新開発のRGB+IR測光センサーにより色・形・輝度検出の分解能が高くなり、進化した「EOS iTR AF」により追従性や顔の検知能力が向上しています。 - 【新開発のミラー振動抑制システム】
「EOS-1D X Mark II」は新しく開発した低ショックのミラー振動抑制システムにより、ミラーショックがはるかに小さく、高精度なAIサーボAFと安定したファインダー像を実現しています。 - 【開放F8測距】
「EOS-1D X」はエクステンダー装着時に開放F8の場合、AFポイントが中央1点のクロス測距、中央測距点とその上下左右4点だけでしたが、「EOS-1D X Mark II」は61点すべてのAFポイント(クロス測距点:21点)に対応しています。 - 【外観】
「EOS-1D X Mark II」と「EOS-1D X」は外観がほとんど変わりませんが、小さな手でも握りやすい新形状グリップや押しやすいボタンレイアウトになりました。
「EOS-1D X Mark II」と「EOS-1D X」のスペック比較
カメラ名 | EOS-1D X Mark II | EOS-1D X |
---|---|---|
発売日 | 2016年04月30日 | 2012年06月20日 |
タイプ | デジタル一眼レフ | |
シリーズ | EOS(イオス)-1Dシリーズ | |
マウント | キヤノンEFマウント系 | |
センサー | フルサイズ(35.9×23.9mm CMOS) | フルサイズ(36×24mm CMOS) |
画像処理エンジン | デュアルDIGIC 6+ | デュアルDIGIC 5+ |
画素数 | 2150万総画素 2020万有効画素 | 1930万総画素 1810万有効画素 |
ISO感度 | 100~51200(標準) 50~409600(拡張) | 100~51200(標準) 50~204800(拡張) |
連写 | 16コマ/秒(ライブビュー時) 14コマ/秒(ファインダー時) | 14コマ/秒(ライブビュー時) 12コマ/秒(ファインダー時) |
ソフト撮影(静音撮影) | 5コマ/秒 | 1コマ/秒 |
連続撮影可能枚数:JPEG | CFカード:標準 約140枚/高速 無制限 CFastカード:無制限 | 約100枚 |
連続撮影可能枚数:RAW | CFカード:標準 約59枚/高速 約73枚 CFastカード:約170枚 | 約35枚 |
連続撮影可能枚数:JPEG+RAW | CFカード:標準 約48枚/高速 約54枚 CFastカード:約81枚 | 約17枚 |
測距点 | 最大61点(クロス測距点:最大41点) | |
測距センサー | 36万画素 | 10万画素 |
AIサーボ | AIサーボAF III+ | AIサーボAF III |
測距輝度範囲 | EV -3~18 | EV -2~18 |
開放F8測距 | 最大61点(クロス測距点:21点) | 中央1点のクロス測距、中央測距点とその上下左右4点 |
フリッカー低減 | ○ | - |
ライブビュー時AF | デュアルピクセル CMOS AF方式(フルサイズEOS初) | コントラスト検出方式 |
ファインダー | ペンタプリズム (100%/0.76倍) | |
モニター | 3.2インチ (162万ドット) | 3.2インチ (104万ドット) |
タッチパネル | ○ | - |
シャッタースピード | 30~1/8000秒 | |
バルブ撮影 | ○ | |
セルフタイマー | 2、10秒 | |
撮影枚数 | 1210枚 | 1120枚 |
静止画フォーマット | RAW:14bit JPEG:○ RAW+JPEG同時撮影:○ | |
動画 | 4K (4096×2160) 60p フルHD (1920×1080) 60p | フルHD (1920×1080) 30p |
スローモーション動画 | フルHD (1920×1080) 120p | - |
4K動画フレーム切り出し | ○ | - |
レンズ光学補正(撮影時の画像処理) | 周辺光量補正、色収差補正、歪曲収差補正、回折補正 | 周辺光量補正、色収差補正 |
デジタルレンズオプティマイザ | ○(EOS初) | |
手ぶれ補正機構 | - | |
内蔵フラッシュ | - | |
防塵・防滴構造 | ○ | |
ゴミ取り機能 | ○ | |
可動式モニター | - | |
水準器 | ○ | |
顔認識 | ○ | |
英語対応 | ○ | |
ネットワーク | GPS:○ | |
記録メディア | CFカード:○ CFastカード:○ | CFカードx2 |
幅×高さ×奥行き | 158×167.6×82.6mm | 158×163.6×82.7mm |
重さ | 1340g (本体のみ) 1530g (総重量) | |
バッテリー | LP-E19、LP-E4N、LP-E4 | LP-E4N、LP-E4 |
インターフェース | USB3.0、HDMIミニ出力端子(タイプC) | USB2.0、HDMIミニ出力端子(タイプC) |