価格はAmazonで2,980円でした。非常に安いです。「KERNEL」はたぶん中国のメーカーだと思われます。
箱の裏側にはマウントアダプターの着脱方法が記載されています。固定用のピンを押して右回りに回転させると取り外せるようです。
箱を開けて開封すると、黒い袋と透明の袋に入った本体が出てきます。品質が良さそうです。
2,980円とは思えないほどしっかりした作りのマウントアダプターだと思います。
電子接点は何もないシンプルなマウントアダプターです。
金属ピンを赤矢印の方向に押した状態でレンズの着脱ができます。しっかり押して回転させないとレンズを外すことができません(レンズが取り外せなくなったと焦ります)。
マイクロフォーサーズ機に「KERNEL NF-m4/3」だけ取り付けてみます。
そもそも何故、ニコンFマウントレンズをマイクロフォーサーズ機に取り付ける際にこのようなマウントアダプターを装着しなければいけないのかおさらいしてみます。
レンズにはそれぞれ、レンズを取り付けるマウント部分からセンサー部分まである一定の距離があることで適切な画質で得られるように設計されています。ニコンFマウントレンズは46.5mmの距離があるように作られており、この距離を無視して無理矢理マイクロフォーサーズ機に装着しても適切な画質が得られません。マウントアダプターはこの距離を作ることで、ニコンFマウント機に装着しているかのような状態をマイクロフォーサーズ機に作りだすことができます。
それではレンズを装着してみます。取り付け時の回転がとても固いです。
「Ai Nikkor 45mm F2.8P」に装着して撮影してみましたが、問題なく撮影できます。絞りリングも動作させることが可能です。次に「AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED」を装着してみましたが、このアダプターは絞りの操作に対応していませんorz。ニコンGレンズは通常の状態が最大まで絞られている状態なので、「AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED」の場合は常にF32で撮影することになります。
なぜか装着するまで全く気が付きませんでした。今から購入を考えている方は、取り付けたいレンズに絞りリングが搭載されて、レンズ自体で絞りが変えられるレンズなのか確認したほうがいいです。もしそうでない場合は、絞り操作が可能と記載されているマウントアダプターを購入しないと適切な撮影ができません。
確認ミスで使えるレンズが1つだけですが、「KERNEL NF-m4/3」そのものの作りや精度は高く、値段も安いのでとても満足です。参考になれば幸いです。
ライター:kou