共通の特徴
- 新型「ULTRON 40mm F2 SL II S」と旧型「ULTRON 40mm F2 SL II N」はどちらもコシナのフォクトレンダーブランドのレンズです。オートフォーカスには非対応のマニュアルフォーカス専用レンズになっており、高い精度で加工・調整された総金属製のヘリコイドユニットと高品質グリースのトルクにより滑らかなマニュアル・フォーカシングを楽しむことができます。ヘリコイド・リングの繰り出しが長くなったことで最短撮影距離や最大撮影倍率が変更されていますが、光学系は同じものになっていると思われます。
外観の違い
- 【デザインの変更】
「ULTRON 40mm F2 SL II S」はデザインがクラシックなものに変更されています。昭和40年代(1965~1974年)の一眼レフ交換レンズのオマージュで、レンズの先端が白い色の「先白(さきじろ)」であるシルバーリムと、「先黒(さきぐろ)」のブラックリムカラー2種類が選択できます。同様のデザインには2016年10月に発売された「NOKTON 58mm F1.4 SL II S」があり、「ULTRON 40mm F2 SL II S」は第二弾になると思われます。 - 【Aiカプラー】
「ULTRON 40mm F2 SL II S」は露出の調整ができる露出計連動爪(カニ爪)「Aiカプラー」が追加されています。フィルムカメラから最新にデジタル一眼レフカメラまで様々なボディで使用可能です。 - 【対応マウント】
「ULTRON 40mm F2 SL II N」はニコン用とキヤノン用が発売されていましたが、「ULTRON 40mm F2 SL II S」はニコン用のみになっています。 - 【レンズフードの別売り】
「ULTRON 40mm F2 SL II N」はドーム型フードが付属されていましたが、「ULTRON 40mm F2 SL II S」は別売りで「丸型ネジ式フード LH-40IIS」(税別5,000円)が用意されています。 - 【大型化】
「ULTRON 40mm F2 SL II S」は「ULTRON 40mm F2 SL II N」より、最大径が2.7mm、長さが13mm、重さが80g、大きく重くなりました。「ULTRON 40mm F2 SL II N」は薄型のパンケーキレンズに近い外観でしたが、「ULTRON 40mm F2 SL II S」は小型レンズに近い外観に変更されました。
向上した機能
- 【クローズアップ撮影能力】
「ULTRON 40mm F2 SL II N」は最短撮影距離が0.38m、最大撮影倍率が0.14倍、付属のクローズアップレンズを装着することで0.25m(0.25倍)のクローズアップ撮影が可能です。「ULTRON 40mm F2 SL II S」はクローズアップレンズが付属されておらず、ヘリコイド・リングの繰り出しが長くなったことで、レンズ単体で最短撮影距離0.25m、最大撮影倍率0.25倍の撮影ができるようになりました。
製品名 | コシナ ULTRON 40mm F2 SLII S Aspherical | コシナ ULTRON 40mm F2 SLII N Aspherical |
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発売日 | 2017年09月07日 | 2012年07月14日 |
販売価格 | 56,000円前後 | 45,000円前後(生産終了) |
マウント | ニコンF | ニコンF、キヤノンEF |
シリーズ | Voigtlander(フォクトレンダー)シリーズ | |
タイプ | 単焦点 | |
センサー | フルサイズ | |
レンズタイプ | 一眼レフ | |
焦点距離 | 40mm | |
オートフォーカス | - | |
マニュアルフォーカス | ○ | |
絞り | F2~22 | |
絞り羽根枚数 | 9枚 | |
レンズ構成 | 5群6枚 | |
非球面レンズ | 両面非球面レンズ1枚 | |
特殊レンズ | 超高屈折率ガラス | |
Aiカプラー | ○ | |
その他の特徴 | Ai-S(CPU内蔵) | |
最短撮影距離 | 0.25m | 0.38m |
最大撮影倍率 | 0.25倍 | 0.14倍 |
画角 | 57° | |
フィルターサイズ | 52mm | |
フード付き | 別売り:丸型ネジ式フード LH-40IIS | ○(ドーム型フード・クローズアップレンズ付属) |
最大径 | 66.3mm | 63.6mm |
長さ | 37.5mm | 24.5mm |
重さ | 260g | 180g |
カラー | ブラックリム、シルバーリム | ブラック |