「EOS R」と「Z7」の違い


キヤノン(Canon)

キヤノン「EOS R (イオス アール)」とニコン「Z7 (z 7、ゼット セブン)」の違いを比較しました。

「EOS R」は2018年9月5日に発表されたキヤノンのフルサイズミラーレスです。ニコンのフルサイズミラーレス機「Z7 (Z 7)」(2018年8月23日発表)と外観・スペックを比較してみました。
※2019年2月12日のファームウェア更新で「EOS R」にサイレント撮影時の連続撮影機能が追加されました。
※「EOS R」に瞳AFでサーボAFが可能になる機能向上ファーウェイが2019年4月18日に公開されました。

ニコンのミラーレス機は「Z7 (Z 7)」と「Z6 (Z 6)」の2台が発表されています。「Z7」は4575万画素の高画素モデル(44万円前後)、「Z6」は2450万画素のスタンダードモデル(27万円前後)です。

「EOS R」と「Z7」 1
「EOS R」と「Z7」の正面比較

「EOS R」と「Z7」 2
「EOS R」と「Z7」の背面比較

「EOS R」と「Z7」 3
「EOS R」と「Z7」の上部比較

「EOS R」と「Z7」 4
「EOS R」と「Z7」を重ねた比較画像。「Z7」が赤色です。

外観・デザイン
  • 【可動式モニター】
    「EOS R」はバリアングル式モニターを搭載しているのに対し、「Z7」はチルト式モニターです。バリアングル式は可動域が広いですが、素早く動かせるのはチルト式です。「EOS R」はファインダーを見ながらタッチパネル操作でピント位置を調節できる「タッチ&ドラッグAF」機能に対応しています。
  • 【メモリーカード】
    「EOS R」はSDカード1枚のシングルスロットですが、「Z7」はXQDカード1枚のシングルスロットです。
  • 【サイズ】
    「EOS R」は「Z7」より幅が1.8mm大きく、高さは2.2mm・質量は5g小さく軽くなっています。奥行きは計測位置が違うので厳密な比較はできませんが、ボディ部分のみは「Z7」のほうが薄いと思われます。

機能・特徴
  • 【価格】
    「EOS R」は24万円前後の価格なのに対し、「Z7」(4575万画素)は44万円前後、「Z6」(2450万画素)は27万円前後です。価格的には「EOS R」のライバル機は「Z6」のほうだと思います。「Z7」と「Z6」は同じボディで、センサー、オートフォーカス性能、連写、4K動画性能が異なります。
  • 【ボディ内手ブレ補正】
    「EOS R」はボディ内手ブレ補正が非搭載ですが、「Z7」は約5.0段分の5軸手ぶれ補正が搭載されています。「EOS R」はレンズ内手ブレ補正搭載の対応レンズを装着した場合に補正効果を高める「デュアルセンシングIS」機能が利用できます。どちらも動画時の電子手ブレ補正は搭載されています。「Z7」はレンズ内手ブレ補正が搭載されていないレンズでも強力にブレを補正可能です。
  • 【連写性能】
    「EOS R」はAF固定で8コマ/秒・AF追従で5コマ/秒の連写性能ですが、「Z7」はAF追従で9コマ/秒・AF/AE追従で5.5コマ/秒です。
  • 【瞳AF】
    「EOS R」は「瞳AF」機能が搭載されていますが、「Z7」は非搭載です。「EOS R」の「瞳AF」は、「ワンショットAF」と「顔+追尾優先AF」設定時に動作します。オートフォーカス追従のサーボAF時は非対応です。
  • 【低輝度合焦限界】
    「EOS R」は測距輝度範囲がEV-6~18なのに対し、「Z7」はローライトAF時にEV-4~19です。「EOS R」はより暗い場所でもオートフォーカスが動作してピント合わせをすることができます。
  • 【4K動画】
    「EOS R」と「Z7」はどちらも4K UHD(3840x2160)の撮影に対応していますが、「EOS R」はALL-I圧縮方式で最大480Mbpsの高ビットレート記録が可能です。スローモーション動画性能は、「EOS R」がHDで120fpsなのに対し、「Z7」はフルHDで120fpsの撮影ができます。



「EOS R」と「Z 7」のスペック違いを比較
製品名キヤノン EOS Rニコン Z7
発売日2018年10月25日2018年09月28日
価格24万円前後44万円前後
シリーズEOS RシリーズZシリーズ
マウントキヤノンRF系マウントニコンZ系マウント
センサーフルサイズ(36×24mm CMOS)フルサイズ(35.9×23.9mm 裏面照射型CMOS、ニコンFXフォーマット)
ローパスフィルターレス仕様
ダスト除去機能
画像処理エンジンDIGIC 8EXPEED 6
画素数3030万有効画素4689万総画素、4575万有効画素
最大記憶画素数6720x4480px8256x5504px
ISO常用:100-40000、拡張:50-102400常用:64-25600、拡張:32-102400
連写AF固定:8コマ/秒、サーボAF:5コマ/秒AF追従:9コマ/秒(14ビットRAW時は8コマ/秒)、AF/AE追従:5.5コマ/秒
連続撮影可能コマ数RAW:34コマ、JPEG:100コマ、RAW+JPEG:34コマRAW:最大23コマ、JPEG:最大25コマ
オートフォーカス方式デュアルピクセルCMOS AF(コントラストAF+像面位相差AF)ハイブリッドAF(コントラストAF+像面位相差AF)
測距点/AFエリア最大5655ポジション(横87x縦65)493点
測距輝度範囲EV-6~18EV-1~19、ローライトAF時:EV-4~19
ファインダー有機ELカラー電子ビューファインダー 0.5型 (約369万ドット/視野率100%/倍率0.76倍)Quad-VGA OLED 0.5型 (約369万ドット/視野率100%/倍率0.8倍)
モニター3.15インチ (210万ドット)3.2インチ (210万ドット)
可動式モニターバリアングルチルト
タッチパネル○(タッチ&ドラッグAF機能に対応)○(タッチパッドAF機能には非対応)
サブモニター(情報表示パネル)
シャッタースピード(メカ/機械式)1/8000-30秒、フラッシュ同調:1/200秒以下
電子先幕シャッター
電子シャッター
サイレントシャッター
フリッカー対策静止画フリッカー低減撮影
バルブ撮影
セルフタイマー2、10秒2、5、10、20秒
顔認識
瞳AFワンショットAF&顔+追尾優先AF時に対応※2019年5月16日公開のファームウェア(Ver. 2.0)で「瞳AF」が追加されました。
撮影可能コマ数約370コマファインダー:約330コマ、モニター:約400コマ
動画撮影可能時間合計約2時間20分約85分
RAW14bit(CR3)、DPRAW対応12/14bit(ロスレス圧縮、圧縮、非圧縮)、サイズL/M/Sの選択可
JPEG
TIFF
RAW+JPEG
カメラ内RAW現像○(一括現像も可能)
動画4K UHD(3840x2160) 30p ALL-Iで最大480Mbps、フルHD(1920x1080) 60p ALL-Iで最大180Mbps4K UHD(3840x2160) 30p 最大144Mbps、フルHD(1920x1080) 60p 最大56Mbps
4K UHDの撮影方式クロップの予想全画素読み出しはAPS-Cベースの動画フォーマット時
ハイフレームレート120/100fps(1280x720) 7分29秒まで120/100fps(1920x1080)
ファイル形式MP4MOV、MP4
映像圧縮方式H.264/MPEG-4 AVC
音声記録方式ALL-I:リニアPCM、標準:IPB、軽量:AAC未確認
撮影時間29分59秒
LogCanon-Log(カメラ内は4:2:0 8bit、4:2:2 10bitはHDMI出力)N-Log(外部レコーダーのみ記録、10ビットの場合のみ選択可)
ボディ内手ぶれ補正動画時:5軸手ブレ補正、デュアルセンシングIS約5.0段分の5軸手ぶれ補正、電子手ぶれ補正
内蔵フラッシュ
防塵防滴仕様
pictbridge
水準器未確認
英語対応未確認
Wi-Fi
NFC
GPS
Bluetooth○(4.1)○(4.2)
USB充電
USB給電(電源をONにしたままの充電は不可)
その他デジタルレンズオプティマイザ、回折補正8Kタイムラプスムービー、SnapBridge、回折補正
メモリーカードSDXC UHS-IIのみのシングルスロットXQDカードのみのシングルスロット
操作性マルチファンクションバー(物理ボタンではなくタッチ式)ジョイスティック(AFエリア移動用ボタン)
AF-ONボタン
マグネシウム合金
135.8mm134mm
高さ98.3mm100.5mm
奥行き(厚み)84.4mm(ファインダー部も含む測定の予想)67.5mm
重さ580g、660g(総重量)585g、675g(総重量)
バッテリーLP-E6N/LP-E6EN-EL15b
バッテリーグリップバッテリーグリップ BG-E22(シンクロ接点あり)バッテリーパック MB-N10
マイク端子3.5mmステレオミニジャック
インターフェイスUSB Type-C、HDMI(タイプC)USB Type-C、HDMI(タイプC)、シンクロ接点
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