外観・デザインの違い
- 【カメラ構造】
「Z7」はミラーレスカメラですが、「EOS 5D Mark IV」はデジタル一眼レフカメラです。ミラーレスカメラは、デジタル一眼レフカメラのように光を反射するミラー(レフ)が内部に設置されていないために、ボディ全体を大幅に小型化することができます。「Z7」はフランジバック(マウントからセンサーまでの距離)が短い新マウントも採用することで、「EOS 5D Mark IV」よりも幅が16.7mm、高さが15.9mm、奥行きが8.4mm、質量が215g、小さく軽くなっています。 - 【ファインダー】
「Z7」は電子ビューファインダーを搭載しているのに対し、「EOS 5D Mark IV」は光学ファインダーを搭載しています。電子ビューファインダーはイメージセンサーが捉えた画像を表示するので、露出補正後や拡大された画像などを表示することができます。光学ファインダーはレンズを通った光をリアルタイムでそのまま見ることができるので、自然な見え方で長時間撮影時でも目の疲れを軽減できます。 - 【可動式モニター】
「Z7」は上下可動ができるチルト式の液晶モニターを搭載していますが、「EOS 5D Mark IV」は固定式の液晶モニターを搭載しています。 - 【メモリーカード】
「Z7」は「XQDカード」のみのシングルスロットですが、「EOS 5D Mark IV」は「SDカード」と「CFカード」が2枚装着できるダブルスロットです。
機能・特徴の違い
- 【イメージセンサー】
「Z7」はローパスフィルターレス仕様の4545万画素センサーを搭載しているのに対し、「EOS 5D Mark IV」は3040万画素センサーを搭載しています。「Z7」は高画素による高い解像力を実現するだけでなく、常用ISO 64により低感度でもダイナミックレンジに優れた高画質を撮影できます。 - 【オートフォーカス方式】
「Z7」はイメージセンサーによるオートフォーカスを行いますが、「EOS 5D Mark IV」はファインダー撮影時にAFセンサー(ミラーの下部に設置)によるオートフォーカス、ライブビュー撮影時にイメージセンサーによるオートフォーカスを行います。「Z7」はコントラストAFと像面位相差AFを組み合わせた「ハイブリッドAF」により、センサーの90%をカバーするAFポイントで周辺部までピント合わせが可能です。「EOS 5D Mark IV」はファインダー撮影時に位相差AF、ライブビュー撮影時にコントラストAFと像面位相差AFを組み合わせた「デュアルピクセルCMOS AF」が利用できます。 - 【無音撮影】
「Z7」は電子シャッターによる無音のサイレント撮影が可能ですが、「EOS 5D Mark IV」はシャッター音を抑えた「ソフト撮影」のみ使用可能です。 - 【ボディ内手ぶれ補正】
「Z7」はボディ内に約5.0段分の補正効果を実現する「5軸手ブレ補正」が搭載されていますが、「EOS 5D Mark IV」は非搭載です。「Z7」はレンズ内手ぶれ補正が搭載されていないレンズでもブレを抑制することができます。 - 【バッテリーライフ】
「Z7」はファインダー撮影時に約330コマの撮影可能コマ数ですが、「EOS 5D Mark IV」は約900コマです。「EOS 5D Mark IV」はデジタル一眼レフのカメラ構造によりファインダー撮影時の優れた省電力化を実現しています。「Z7」は電源OFF時にUSBから充電することができます。 - 【通信性能】
「Z7」は「Wi-Fi」と「Bluetooth」機能に対応していますが、「EOS 5D Mark IV」は「Wi-Fi」と「NFC」と「GPS」機能に対応しています。「Z7」は「Bluetooth」(SnapBride)によりスマートフォンと常時接続が可能で、カメラで撮影した画像をスマホに自動転送することもできます。
「Z 7 (z7、ゼット・セブン)」と「EOS 5D Mark IV (eos 5d mark iv、eos 5d mark 4)」のスペック違いを比較
製品名 | ニコン Z7 | キヤノン EOS 5D Mark IV |
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発売日 | 2018年09月28日 | 2016年09月08日 |
価格 | 44万円前後 | 35万円前後 |
シリーズ | Zシリーズ | EOS 5Dシリーズ |
マウント | ニコンZ系マウント | キヤノンEF系マウント |
センサー | フルサイズ(35.9×23.9mm CMOS 裏面照射型) | フルサイズ(36×24mm CMOS) |
ローパスフィルター | レス仕様 | ○ |
ダスト除去機能 | ○ | |
画像処理エンジン | EXPEED 6 | DIGIC 6+ |
画素数 | 4689万総画素、4575万有効画素 | 3040万有効画素 |
最大記憶画素数 | 8256x5504px | 6720x4480px |
ISO | 常用:64-25600、拡張:32-102400 | 常用:100-32000、拡張:50-102400 |
連写 | AF追従:9コマ/秒(14ビットRAW時は8コマ/秒)、AF/AE追従:5.5コマ/秒 | 7コマ/秒、ソフト連続撮影:3コマ/秒 |
連続撮影可能コマ数 | RAW:最大23コマ、JPEG:最大25コマ | RAW:約17コマ、RAW+JPEG:約13コマ、JPEG:約110枚、UDMAモード7対応CFカードではRAW:約21枚 JPEG:Card Fullまで |
オートフォーカス方式 | ハイブリッドAF(コントラストAF+像面位相差AF) | 位相差AF、デュアルピクセルCMOS AF(コントラストAF+像面位相差AF) |
顔認識 | ○(※2019年5月16日公開のファームウェア(Ver. 2.0)で「瞳AF」が追加されました) | ○ |
測距点 | 493点 | 61点(クロス測距点:最大41点) |
測距輝度範囲 | EV-1~19、ローライトAF時:EV-4~19 | ファインダー時:EV-3~18、ライブビュー時:EV-2.5~18 |
ファインダー | Quad-VGA OLED 0.5型 (約369万ドット/視野率100%/倍率0.8倍) | ペンタプリズム (視野率100%/倍率0.71倍) |
アイポイント | 21mm | |
モニター | 3.2インチ (210万ドット) | 3.2インチ (162万ドット) |
可動式モニター | チルト | 固定式 |
タッチパネル | ○ | |
シャッタースピード | 1/8000-30秒、フラッシュ同調:1/200秒以下 | |
電子先幕シャッター | ○ | |
電子シャッター | ○ | |
静音/サイレントシャッター | ○ | ソフト撮影 |
バルブ撮影 | ○ | |
セルフタイマー | 2、5、10、20秒 | 2、10秒 |
撮影可能コマ数 | ファインダー時:約330コマ、モニター時:約400コマ | ファインダー時:約900コマ、ライブビュー時:約300コマ |
RAW | RAW12ビット/14ビット(ロスレス圧縮、圧縮、非圧縮)、サイズL/M/Sの選択可 | RAW14ビット、サイズM/Sの選択可、DPRAW |
JPEG | ○ | |
TIFF | ○ | |
RAW+JPEG | ○ | |
動画 | 4K UHD(3840x2160) 30p/25p/24p、フルHD(1920x1080) 60p | 4K(4096x2160) 30p/25p/24p、フルHD(1920x1080) 60p |
ハイフレームレート | 120fps(1920x1080) 29分59秒まで撮影可能 | 120fps(1280x720) 7分29秒まで撮影可能 |
ファイル形式 | MOV、MP4 | |
映像圧縮方式 | H.264/MPEG-4 AVC | Motion JPEG、MPEG-4 AVC/H.264可変(平均) |
音声記録方式 | 未確認 | リニアPCM、AAC、内蔵モノラルマイク |
動画最長記録時間 | 29分59秒 | |
Log | N-Log | Canon Log(有償アップグレードで対応) |
手ぶれ補正 | 約5.0段分の5軸手ぶれ補正、電子手ぶれ補正 | |
内蔵フラッシュ | ||
防塵防滴仕様 | ○ | |
pictbridge | ○ | |
水準器 | 未確認 | ○ |
英語対応 | 未確認 | ○ |
Wi-Fi | ○ | |
NFC | ○ | |
GPS | ○ | |
Bluetooth | ○(4.2) | |
USB充電 | ○ | |
USB給電(電源ON時の充電) | ||
フリッカー低減機能 | ○ | |
メモリーカード | XQDカードのみのシングルスロット | ダブルスロット(SDXC UHS-I、CFカード) |
幅 | 134mm | 150.7mm |
高さ | 100.5mm | 116.4mm |
奥行き(厚み) | 67.5mm | 75.9mm |
重さ | 585g、675g(総重量) | 800g、890g(総重量) |
サブセレクター | ○ | |
マグネシウム合金 | ○ | |
バッテリー | EN-EL15b | LP-E6N、LP-E6 |
マイク端子 | 3.5mmステレオミニジャック | |
インターフェイス | USB Type-C、HDMI(タイプC) | USB3.0、HDMIミニ(タイプC) |