外観・デザインの違い
- 【撮影スタイル】
「FUJIFILM X-H1」はファインダーが光軸の中心に設置された一眼レフスタイルなのに対し、「α6500」は背面左上に設置されたレンジファインダースタイルのカメラです。一眼レフスタイルはじっくりとファインダーを見ながらの撮影に適していて、レンジファインダースタイルはバッグなどの収納に優れて素早くカメラを取り出した撮影に適しています。 - 【電子ビューファインダー】
「FUJIFILM X-H1」は369万ドット・35mm換算で倍率0.75倍・最大約100フレーム/秒のEVFを搭載し、「α6500」は235.9万ドット・35mm換算で倍率0.7倍・最大約120フレーム/秒のEVFを搭載しています。「FUJIFILM X-H1」はより高解像度で大きく被写体を確認できるのに対し、「α6500」は動体でも残像が少なく滑らかな表示が可能です。 - 【グリップ形状とレリーズボタン】
「FUJIFILM X-H1」は「α6500」よりも大型のグリップを採用しているので、カメラをしっかりとホールドして構えることが可能です。また、「FUJIFILM X-H1」は繊細なレリーズ動作に対応する「フェザータッチシャッターボタン」を採用することで高いレリーズ性能を実現しています。 - 【サブモニター】
「FUJIFILM X-H1」は上部の右肩に1.28インチのステータスLCDが搭載されています。ミドルクラス以上のデジタル一眼レフカメラに搭載されることが多い情報表示パネルで、現在の設定をすぐに確認することができます。 - 【ジョイスティックとAF-ONボタン】
「FUJIFILM X-H1」は背面の中央右寄りにAFエリアを直感的に選択して移動できる「ジョイスティック」が設置されています。また、背面の中央上部には親指オートフォーカスが可能な「AF-ONボタン」が設置されています。 - 【可動式モニター】
「FUJIFILM X-H1」は、横位置時には上下にチルト(上90°・下45°)・縦位置時には上方向にチルト(右60°)することができる「3方向チルト式モニター」を搭載しています。「α6500」は上方向に90度、下方向に45度の可動をする「チルト式モニター」です。 - 【タフネス性能】
「FUJIFILM X-H1」は防塵防滴・耐低温-10℃に対応するボディ構造なのに対し、「α6500」は防塵防滴に配慮した設計です。「FUJIFILM X-H1」は表面硬度8H相当の対擦り傷性も持った高剛性・高耐久ボディで過酷な環境下でも安心して撮影ができます。 - 【サイズ】
「FUJIFILM X-H1」は「α6500」より、幅が19.8mm、高さが30.4mm、奥行きが32.2mm、質量が213g、大きく重くなっています。「α6500」はボディ内手ブレ補正を搭載し、4K動画に対応しながらも驚異的な小型軽量化を実現しています。
機能の違い
- 【イメージセンサー】
「FUJIFILM X-H1」と「α6500」はどちらもAPS-Cサイズのイメージセンサーを搭載していますが、「FUJIFILM X-H1」は「X-Trans CMOS III」センサーなのに対し、「α6500」は「Exmor CMOS」センサーです。「X-Trans CMOS III」センサーは富士フイルム独自のカラーフィルター配列を採用することで、モアレや偽色の発生を抑えながらも光学ローパスフィルターレス仕様の解像度の高い画像を実現しています。「Exmor CMOS」センサーは高感度・低ノイズ化が可能で、銅配線を採用することで優れた読み出し速度を実現しています。 - 【連写性能】
「FUJIFILM X-H1」は電子シャッター時に14コマ/秒・メカニカルシャッター時に8コマ/秒の連写性能なのに対し、「α6500」は11コマ/秒・ほぼリアルタイムに映像を表示しながら連写できる高速ライブビュー連写時に8コマ/秒です。「FUJIFILM X-H1」は専用の縦位置パワーブースターグリップ「VPB-XH1」を装着するとパフォーマンスが向上する「BOOSTモード」が利用でき、メカニカルシャッター時の連写が11コマ/秒に向上します。 - 【バッファメモリー】
「FUJIFILM X-H1」は約11コマ/秒の可逆圧縮RAW時に28枚・JPEGで70枚の撮影可能枚数ですが、「α6500」はRAW時に107枚・JPEGで301枚の撮影が可能です。「α6500」は約36秒で307枚の連続撮影を実現した大容量バッファーメモリーが搭載されています。 - 【オートフォーカス性能】
「FUJIFILM X-H1」と「α6500」はどちらも像面位相差AFに対応し、「FUJIFILM X-H1」は「インテリジェントハイブリッドAF」、「α6500」は「ファストハイブリッドAF」と呼ばれる高速オートフォーカスが可能です。「α6500」はソニーが高速オートフォーカスと定める「4Dフォーカス」に対応し、425点もの像面位相差AFセンサーと169点のコントラストAFがセンサーのほぼ全域に配置された広いAFカバーエリアを実現しています。 - 【動画性能】
「FUJIFILM X-H1」と「α6500」はどちらも「4K(3840x2160) 30p」の動画撮影に対応していますが、「FUJIFILM X-H1」はさらに「シネマ4K(4096x2160) 24p」の撮影も可能です。最大ビットレートは「FUJIFILM X-H1」が200Mbpsなのに対し、「α6500」は100Mbpsです。「FUJIFILM X-H1」は映画用撮影フィルムをシミュレートしたフィルムシミュレーション「ETERNA(エテルナ)」で動画撮影することもできます。「FUJIFILM X-H1」の4K動画撮影時間は15分ですが、バッテリーグリップを装着すると30分まで延長できます。「α6500」は熱による温度上昇で終了しない限りは約29分の連続撮影が可能です。 - 【NFC】
「α6500」は「NFC」機能を搭載することで、スマートフォンとワンタッチでWi-Fi接続が可能です。「FUJIFILM X-H1」と「α6500」はどちらも「Wi-Fi」「Bluetooth」機能が搭載され、「FUJIFILM X-H1」はカメラで撮影した写真をスマホに自動転送することができます(α6500が自動転送に対応しているかは未確認です)。
富士フイルム 2018-03-01
製品名 | 富士フイルム FUJIFILM X-H1 | ソニー α6500(a6500、ILCE-6500) |
---|---|---|
発売日 | 2018年03月01日 | 2016年12月02日 |
価格 | 24万円前後 | 13万円前後 |
シリーズ | FUJIFILM Xシリーズ | α(アルファ)シリーズ |
マウント | フジフイルムX系マウント | ソニーE系マウント |
センサー | APS-C(X-Trans CMOS III 23.5×15.6mm) | APS-C(Exmor CMOS 23.5×15.6mm) |
ローパスフィルター | レス仕様 | ○ |
ゴミ取り機能 | ○ | |
画像処理エンジン | X-Processor Pro | BIONZ X、フロントエンドLSI |
画素数 | 有効画素:2430万画素 | 総画素:2500万画素、有効画素:2420万画素 |
最大記憶画素数 | 6000x4000px | |
ISO | 常用:200-12800、拡張:100-51200 | 常用:100-25600、拡張:51200 |
連写 | 電子:14コマ/秒、VPB-XH1装着時:11コマ/秒、メカ:8コマ/秒、電子先幕:6コマ/秒 | 11コマ/秒 |
連続撮影可能コマ数 | 14コマ/秒時に非圧縮RAW:23コマ、可逆圧縮RAW:27コマ、JPEG:40コマ | RAW:107コマ、JPEGスタンダード:301コマ、 RAW+JPEG:100コマ |
AF方式 | コントラストAF+像面位相差AF(インテリジェントハイブリッドAF) | コントラストAF+像面位相差AF(ファストハイブリッドAF) |
測距点/AFエリア | 91点(最大325点) | 位相差検出方式:425点、コントラスト検出方式:169点 |
測距輝度範囲 | EV -1(像面位相差AF) | EV -1~20 |
ファインダー | 0.5型有機ELファインダー (369万ドット/視野率100%/35mm換算の倍率0.75倍) 100fps | 0.39型電子式ビューファインダー (235.9万ドット/視野率100%/35mm換算の倍率0.7倍) 120/60fps |
アイポイント | 約23mm | |
モニター | 3インチ (104万ドット) | 3インチ (92.16万ドット) |
シャッタースピード(機械式) | 1/8000-30秒 | 1/4000-30秒 |
電子先幕シャッター | 1/8000-30秒 | ○ |
電子シャッター | 1/32000-30秒 | ○ |
フラッシュ同調速度 | 1/250秒以下 | 1/160秒以下 |
サイレントシャッター | ○ | |
バルブ撮影 | ○(最長60分) | ○ |
セルフタイマー | 2、10秒 | ○ |
撮影枚数 | 310枚 | モニター時:約350枚、ファインダー時:約310枚 |
RAW | RAF:14bit | ARW:14bit(圧縮) |
JPEG | ○ | |
TIFF | ||
RAW+JPEG | ○ | |
カメラ内RAW現像 | ○ | 未確認 |
動画 | DCI 4K(4096x2160) 24p、4K(3840x2160) 30p、フルHD(1920x1080) 60p | 4K(3840x2160) 30p、フルHD(1920x1080) 60p |
ハイフレームレート | 120fps(1920x1080) 約6分まで | 120fps(1920x1080) |
高ビットレート記録 | 200Mbps | 100Mbps |
ファイル形式 | MOV | XAVC S、AVCHD規格 Ver.2.0準拠、MP4 |
映像圧縮方式 | MPEG-4 AVC/H.264 | |
音声記録方式 | リニアPCM ステレオ(24bit/48KHzサンプリング) | XAVC S:LPCM 2ch、AVCHD:Dolby Digital (AC-3) 2ch、ドルビーデジタルステレオクリエーター搭載、MP4:MPEG-4 AAC-LC 2ch |
撮影時間 | 4Kは約15分(バッテリーグリップ装着時は30分)、フルHDは約20分、HDは約30分 | 約29分まで |
Log | F-log | S-Log2、S-Log3 |
ボディ内手ぶれ補正 | 5.5段分 | 5.0段分 |
内蔵フラッシュ | -(EF-X8が付属) | ○ |
防塵防滴仕様 | ○(-10℃耐低温性能にも対応) | 配慮した設計 |
可動式モニター | 3方向チルト(上方向90度、下方向45度、右方向60度) | チルト(上方向90度、下方向45度) |
タッチパネル | ○ | ○(タッチパッド機能対応) |
pictbridge | ||
水準器 | ○(予想) | ○ |
ジョイスティック(AFエリア移動用ボタン) | ○ | |
AF-ONボタン | ○ | |
顔認識 | ○(瞳AFも可) | |
英語対応 | 未確認 | |
Wi-Fi | ○ | |
NFC | - | ○ |
GPS | - | |
Bluetooth | ○(4.0) | ○ |
フリッカー対策 | フリッカー低減機能 | |
USB充電/給電 | ○(予想) | ○ |
メモリーカード | デュアルSDカードスロット(SDXC UHS-II) | シングルSDカードスロット(SDXC UHS-I)、メモリースティックも使用可能 |
サブモニター(情報表示パネル) | ○ | - |
マグネシウム合金 | ○ | |
バッテリーグリップ | VPB-XH1(ブーストモードにも対応、ヘッドホン端子あり) | |
幅 | 139.8mm | 120mm |
高さ | 97.3mm | 66.9mm |
奥行き | 85.5mm | 53.3mm |
重さ | 623g | 410g |
総重量 | 673g | 453g |
バッテリー | NP-W126S | NP-FW50 |
マイク端子 | 3.5mmステレオミニジャック | |
インターフェイス | USB3.0(マイクロB)、マイクロHDMI(タイプD)、シンクロターミナル | マルチ/マイクロUSB、マイクロHDMI(タイプD) |