「OPPO」は中国のメーカーで、スマートフォン出荷台数(2017年第3四半期のCounterpoint社調べ)がアジアでは1位、欧州では4位を実現しています。同じく中国のメーカーで既に国内で発売されているファーウェイのスマートフォン「HUAWEI Mate 10 Pro」と外観・スペックを比較してみました。海外では「R11s」(6.01インチ)よりも大型の「R11s Plus」(6.43インチ)も発表されています。
※2018年5月10日にソフトバンクから「HUAWEI Mate 10 Pro」が発売されることが発表されました。5月18日の発売予定です。DSDSやFeliCaには対応しません。
※2018年7月21日に「HUAWEI Mate 10 Pro」の機能追加ファームウェアが公開されました。夜間撮影モードの強化、顔認証とウイルスバスターモバイルが追加されます。
共通の特徴
- 【ベゼルレスデザイン】
「R11s」と「Mate 10 Pro」はどちらもディスプレイ周辺のフレーム部分を狭くした「狭額縁設計(ベゼルレス)」のデザインです。6インチの大型ディスプレイを搭載しながらもボディ全体のサイズは抑えられています。「R11s」は「クレッセントアークデザイン」と呼ばれる三日月型の背面形状でより手にフィットしやすい形状になっています。 - 【ディスプレイ比率】
「R11s」と「Mate 10 Pro」は通常のディスプレイ比率「16:9」よりも縦長な比率「18:9」のディスプレイを搭載しています。一度に多くのコンテンツを表示できるので情報量が多く、シネマ映像などにも適しています。 - 【有機ELディスプレイ】
「R11s」と「Mate 10 Pro」はどちらも有機ELディスプレイが搭載されています。液晶ディスプレイよりも高コントラストで、高い解像度や広色域に対応することで優れた高画質を表示することができます。 - 【指紋認証センサー】
「R11s」と「Mate 10 Pro」は背面に指紋認証センサーが設置されています。スマートフォンを持った際にスムーズなロック解除が可能です。 - 【ダブルレンズカメラ】
「R11s」と「Mate 10 Pro」はどちらも背面にレンズが2つ搭載された「デュアルカメラ」が搭載されています。「R11s」のダブルカメラはどちらもメインカメラとして扱われ、シーンよってカメラを自動で切り替えることで低照度撮影(暗いシーンでの撮影)に強くなっています。2000万画素カメラは暗所用、1600万画素カメラは日中用です。背景のボケ効果も利用できます。
「Mate 10 Pro」は、カラーセンサーを搭載した片方のカメラで色情報を取得し、もう片方のモノクロセンサーを搭載したカメラで明度情報を撮影します。2つの撮影データを合わせることで、背景のボケ表現や高品質な写真表現が可能です。レンズはライカと共同開発したもので、F値は「R11s」(F1.7)よりも明るいF1.6(両レンズ)を実現しています。「R11s」は本体が薄い分、背面カメラの出っ張りが「Mate 10 Pro」よりも大きくなっています。
異なる特徴
- 【価格とクラス】
「R11s」は6万円前後のミドルハイクラス機(またはフラッグシップモデル)なのに対し、「Mate 10 Pro」は9万円前後のハイエンド機です。価格帯が違うので、「Mate 10 Pro」のほうがよりハイスペックになっています。 - 【OS】
「R11s」と「Mate 10 Pro」はどちらも「Android OS」をベースに独自のカスタムが加えられた「OS」を搭載しています。「R11s」は「ColorOS」を搭載し、「Mate 10 Pro」は「EMUI」と呼ばれるUIデザインを搭載しています。どちらも「Google Play」などのアプリが使用可能です。「ColorOS」のUIデザインはアップルの「iOS」に似ています。
※内容を修正しました。コメントありがとうございます。 - 【プロセッサー】
「R11s」はクアルコムのSoC「Snapdragon 660」を搭載していますが、「Mate 10 Pro」はファーウェイ製のCPU「HUAWEI Kirin 970」を搭載しています。RAMメモリーは、「R11s」が4GBなのに対し、「Mate 10 Pro」は6GBです。「Mate 10 Pro」のほうがより処理性能に優れていると思われます。 - 【AI機能】
「Mate 10 Pro」の独自のチップセット「HUAWEI Kirin 970」は世界で初めてAIに対応しています。インターネット接続(クラウドベース)によるものではなく、末端側(ローカルベース)でAIの処理を行うことができるので、速度や安全性の面で優れたパフォーマンスが可能です。これにより、被写体に適したカメラ処理を瞬時に行うことができる画像認識や、タイムラグが短く即座に対応できる音声認識などが利用できます。 - 【インカメラと顔認証】
「R11s」の正面カメラは2000万画素センサーが搭載されていますが、「Mate 10 Pro」は800万画素です。「R11s」の正面カメラはAIセルフィー機能によるビューティーモード(美顔効果)「AIビューティー認識技術」を利用することで綺麗な自分撮り撮影が可能です。また、「R11s」は0.08秒でロック解除できる素早い「顔認証」が使用できます。 - 【防水性能】
「R11s」は恐らく防水機能には非対応ですが、「Mate 10 Pro」は「IP67」の防水機能に対応しています。 - 【その他】
「R11s」は3.5mmヘッドホンジャックと外部メモリーに対応していますが、「Mate 10 Pro」はどちらにも非対応です。「R11s」はバッテリー容量が3025mAhなのに対し、「Mate 10 Pro」は4000mAhの大容量バッテリーが搭載されています。コネクターは、「R11s」は「microUSB」が採用されていますが、「Mate 10 Pro」は「USB Type-C」が採用されています。「Mate 10 Pro」は「USB Type-C」と「HDMI」の変換ケーブル1本(ドッキングステーション不要)で外部モニターにPC画面を表示できる「PCモード」が利用できます。
OPPO Japan 2018-02-09
製品名 | オッポ R11s | ファーウェイ HUAWEI Mate 10 Pro |
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発売日 | 2018年02月09日 | 2017年12月01日、2018年05月18日(ソフトバンク) |
キャリア | SIMロックフリー(nanoSIMx2)、デュアルSIM・デュアルスタンバイ(DSDS) | SIMロックフリー(nanoSIMx2)、デュアルSIM・デュアルスタンバイ(DSDS)、デュアルSIM・デュアルVoLTE(DSDV)対応、国内のVoLTE対応はソフトバンク網のみ |
価格 | 64GBモデル:6万円前後 | 128GBモデル:9万円前後 |
シリーズ | R11シリーズ | HUAWEI Mateシリーズ |
OS | ColorOS 3.2(Android 7.1) | Android 8.0、EMUI 8.0 |
CPU(プロセッサー) | CPU:Qualcomm Snapdragon 660 (SDM660) オクタコア 2.2GHz/1.8GHz(クアッドコア)、GPU:Adreno 512 | CPU:HUAWEI Kirin 970 オクタコア 2.36GHz A73/1.8GHz A53(クアッドコア) + i7コアプロセッサ、GPU NPU:Mali-G72 MP12 Neural Network Processing Unit |
外部メモリー | microSDXC(256GB) | - |
内部メモリー | 64GB | 128GB |
RAM | 4GB | 6GB |
バッテリー容量 | 3025mAh | 4000mAh |
急速充電 | ○(VOOCフラッシュチャージ) | ○(HUAWEI スーパーチャージ) |
防水・防塵・耐衝撃機能 | - | IPX5/IPX7・IP6X(IP67) |
セキュリティ(生体認証) | 指紋認証(背面に設置)、顔認証 | 指紋認証(背面に設置) |
ホームボタン/ホームキー | オンスクリーンキー | |
モニター | 6.01インチ、比率18:9 | 6インチ、比率18:9 |
画面解像度 | フルHD+(2160x1080ドット) | フルHD+(2160x1080ドット)、402ppi、1670万色 |
液晶パネル | 有機EL AMOLEDディスプレイ 1600万色 | 有機EL FullView Display、OLED 色域(NTSC):112% 70,000:1コントラスト比 |
Wi-Fi | IEEE 802.11 a/b/g/n/ac | |
対応バンド | FDD LTE: 1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 7 / 8 / 18 / 19 / 20 / 26 / 28、TDD LTE: 38 / 39 / 40 / 41、WCDMA: 1 / 2 / 4 / 5 / 6 / 8 / 19 | FDD LTE: 1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 7 / 8 / 9 / 12 / 17 / 19 / 20 / 26 / 28 / 32、TDD LTE: 34 / 38 / 39 / 40 / 41、WCDMA: 1 / 2 / 4 / 5 / 6 / 8 / 19 |
NFC | - | ○ |
おサイフケータイ | - | |
Bluetooth | ○(4.2) | ○(4.2)、aptX/aptX HD/LDAC対応 |
ハイレゾ | 未確認 | ○ |
GPS | ○ | |
テレビ(ワンセグ/フルセグ) | - | |
HDR動画再生対応 | 未確認 | HDR10テクノロジー |
各種センサー | 加速度、電子コンパス、ジャイロ、光、近接 | 加速度、コンパス、ジャイロ、環境光、近接、HALL、気圧、赤外線リモコン |
画素数(背面/アウトカメラ) | 2000万画素(1/2.8型センサー)+1600万画素(1/2.8型センサー) | 1200万画素(RGBカラーセンサー)+2000万画素(モノクロセンサー) |
背面カメラのレンズ | どちらもF1.7 | どちらもF1.6(ライカブランド:SUMMILUX-Hズミルックス) |
オートフォーカス | 1600万画素カメラは像面位相差AFにも対応 | 4-in-1 ハイブリッドフォーカス(像面位相差AF+コントラストAF+レーザーAF+デプスAF) |
動画 | 4K動画対応(フルHDまでの可能性もあり) | 4K動画対応 |
画素数(正面/インカメラ) | 2000万画素 | 800万画素 |
正面カメラのレンズ | F2.0 | |
LEDフラッシュ | ○ | |
コネクター | microUSB | USB Type-C |
3.5mmヘッドホンジャック | ○ | - |
幅 | 75.5mm | 74.5mm |
高さ | 155.1mm | 154.2mm |
奥行き | 7.1mm | 7.9mm |
重さ | 153g | 178g |
カラー | ブラック、レッド、シャンパーニュ(ゴールド) | ミッドナイトブルー、チタニウムグレー |