外観・デザインの違い
- 【タッチパネル】
「GH5S」はタッチパネルに対応していますが、「α7S II」は非対応です。「GH5S」はファインダー撮影時にタッチ操作でAFエリアを移動できる「タッチパッドAF」にも対応しています。「GH5S」はライブビュー時に感度を上げることで暗所でも構図が確認しやすくなる「ライブブースト」機能や、ファインダーやライブビューの表示を赤色にして天体撮影時など暗い環境に目を慣らしたまま撮影設定ができる「ナイトモード」機能なども利用できます。 - 【可動式モニター】
「GH5S」はバリアングル式の可動式液晶モニターを搭載しているのに対し、「α7S II」はチルト式です。バリアングル液晶モニターはモニターの可動域が広く、自由度が高いアングルでじっくり撮影するのに適しています。チルト液晶モニターは上下にモニターを動かすことができ、ストリートなど素早い撮影に適しています。 - 【サイズ】
「GH5S」は「α7S II」より、幅が11.6mm、高さが2.4mm、奥行きが27.1mm、総重量が33g、大きく重くなっています。「GH5S」はセンサーサイズから考えると大きめのサイズですが、優れた放熱設計により動画の録画時間無制限を実現しています。「α7S II」はフルサイズセンサーを搭載しながらも驚くほど小型のボディサイズになっています。 - 【防塵防滴仕様】
「GH5S」は防塵・防滴・マイナス10℃の耐低温性能を持ったタフネス構造ですが、「α7S II」は防塵・防滴に配慮した設計です。 - 【SDスロット】
「GH5S」はSDカードが2枚装着できるデュアルSDスロット(どちらもUHS-II[U3]対応)ですが、「α7S II」はシングルSDスロット(UHS-I対応)です。「α7S II」はマルチスロットになっているので、SDカードかメモリースティックで選択して使用できます。
機能の違い
- 【ボディ内手ブレ補正】
「GH5S」はボディ内手ブレ補正が搭載されていませんが、「α7S II」は4.5段分の強力なボディ内手ブレ補正機能が搭載されています。「GH5S」は三脚やスタビライザー(ジンバル)を使用して動画撮影する本格的なプロの映像制作向けカメラなので、ボディ内手ブレ補正は搭載されていないようです。「α7S II」はボディのみでしっかりとブレを抑えた手持ち撮影ができますが、「GH5S」はレンズ内手ブレ補正を利用する必要があります。 - 【イメージセンサー】
「GH5S」は「フォーサーズサイズ(17.3x13mm)」のイメージセンサーが搭載されているのに対し、「α7S II」はフォーサーズの約3.8倍も大きい「フルサイズ(35.6×23.8mm)」です。センサーサイズは大きければ大きいほど、高感度性能、階調、ボケ表現などでメリットがあります。「GH5S」はISO 160~51200(拡張ISO 80-204800)ですが、「α7S II」はISO 100-102400(拡張ISO 50-409600)に対応しています。どちらも一般的なカメラよりも低画素ですが、画素数を少なくすることで1画素あたりの面積を大きくし、受光量を増やすことで高感度性能を向上しています。 - 【デュアルネイティブISOテクノロジー】
「GH5S」はパナソニックのプロフェッショナル機(業務用カメラ)で使用されている「デュアルネイティブISO」技術が搭載されています。「低ISO感度回路」と「低ノイズ・高ISO感度回路」の2系統を切り換えることで、高感度時にノイズを抑えることが可能です。「GH5S」は「LUMIX史上最高の高感度画質」と謳われるノイズ耐性や暗所での撮影能力を実現しています。 - 【マルチアスペクトセンサー】
「GH5S」は「マルチアスペクトセンサー」を搭載することで、アスペクト比を変更した場合でも画角を変えることなく撮影することができます。アスペクト比は「4:3」「3:2」「16:9」「17:9」から選択でき、一部は写真だけでなく動画にも対応しています。例えば、「16:9」「17:9」を選択した場合に26mmになる画角でも、「GH5S」は画角を変えずに24mmのまま撮影ができます。 - 【動画性能】
「GH5S」は「4K(3840×2160) 60p」「シネマ4K(4096×2160) 60p」「4:2:2 10bit」の動画撮影に対応していますが、「α7S II」は「4K(3840×2160) 30p」「4:2:2 8bit」です。ハイスピード動画は、「GH5S」がフルHDで240fpsまでなのに対し、「α7S II」はフルHDで120fpsまでです。 - 【動画記録時間】
「GH5S」は全動画記録モードで時間制限がない驚異的な動画撮影時間を実現していますが、「α7S II」は29分までです。どちらも温度が上限を超えた場合は撮影が停止する場合があります。 - 【オートフォーカス性能】
「GH5S」はどれほど暗い場所(または明るい場所)で正確なオートフォーカスができるかを表す「測距輝度範囲」がEV-5~18なのに対し、「α7S II」は-4~20です。「GH5S」は「α7S II」より暗所(ローライト)時のオートフォーカス性能が優れており、星明りの下などでも正確なピント合わせが可能です。 - 【連写性能】
「GH5S」は12コマ/秒、AF追従時は8コマ/秒の連写性能(14bit時はどちらも1コマずつ少なくなります)ですが、「α7S II」は5コマ/秒です。「GH5S」のほうが「α7S II」より優れた連続撮影機能を搭載しています。 - 【顔・瞳AF】
「GH5S」はディープラーニング技術による「人体認識」機能を搭載したことで、優れた「顔・瞳AF」機能を実現しています。人物の検出にAIを活用することで、後ろや横を向いた場合でもしっかりとピントを合わせることができます。フォーカスを合わせたい人物をタッチするだけで簡単に選択可能です。 - 【通信機能】
「GH5S」は「Bluetooth」機能が搭載されているのでスマートフォンと常時接続が可能です。「α7S II」は「NFC」機能によりワンタッチでスマートフォンと接続できる「ワンタッチシェアリング」が利用できます。どちらも「Wi-Fi」機能が搭載され、スマートフォンからカメラをリモート操作できます。
パナソニック 2018-01-25
製品名 | パナソニック LUMIX DC-GH5S | ソニー α7S II ILCE-7SM2 (a7s2、a7s ii) |
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発売日 | 2018年01月25日 | 2015年10月16日 |
価格 | 29万円前後 | 33万円前後 |
シリーズ | Lumix(ルミックス) Gシリーズ | α7Sシリーズ |
マウント | マイクロフォーサーズ系マウント | ソニーE系マウント |
センサー | フォーサーズ(17.3x13mm 4/3型Live MOS) | フルサイズ(35.6×23.8mm Exmor CMOS) |
ローパスフィルター | ○(予想) | |
画像処理エンジン | ヴィーナスエンジン | BIONZ X(ビオンズ エックス) |
総画素数 | 1193万画素 | 1240万画素 |
有効画素数 | 1028万画素 | 1220万画素 |
マルチアスペクト | ○(4:3、3:2、16:9、17:9、1:1) | - |
最大記憶画素数 | 3680x2760 | 4240x2832px |
ISO | 160~51200 | 100-102400 |
拡張ISO | 80-204800 | 50-409600 |
連写 | 12コマ/秒、ライブビュー時:7コマ/秒、AF追従時:8コマ/秒(14bit時は1コマずつ少なくなる) | 速度優先:5コマ/秒、2.5コマ/秒 |
連写連続コマ数 | RAWを含む連写時:80枚以上、JPEGのみの連写時:600枚以上 | RAW:59枚、JPEG:200枚、RAW+JPEG:28枚 |
AF方式 | 空間認識AF(コントラストAF) | ファストインテリジェントAF(コントラストAF) |
測距点 | 225点 | 169点 |
測距輝度範囲 | -5~18 | -4~20 |
ファインダー | OLED (368万ドット/視野率100%/倍率0.76[1.52]倍)、アイポイント21mm、120/60fpsで選択可 | XGA OLED Tru-Finder (236万ドット/視野率100%/倍率0.78倍)、アイポイント23mm |
モニター | 3.2インチ (162万ドット) | 3インチ (123万ドット) |
シャッタースピード(メカニカル) | 1/8000~60秒 | 1/8000~30秒 |
電子先幕シャッター | ○ | |
電子シャッター | 1/16000~1秒 | ○ |
サイレントシャッター | ○ | |
バルブ撮影 | ○ | |
セルフタイマー | 2、10秒 | ○ |
撮影枚数 | モニター:440枚、ファインダー:410枚、省電力ファインダー:1300枚 | モニター:370枚、ファインダー:310枚 |
RAW | ○(14bit、12bit対応) | ○(14bit、非圧縮対応) |
JPEG | ○ | |
TIFF | ||
RAW+JPEG | ○ | |
動画 | 4K(3840×2160) 60p/50p、Cinema4K(4096×2160) 60p/50p | 4K(3840×2160) 30p |
ファイル形式 | MP4、MOV、AVCHD Progressive、AVCHD | MP4、XAVC S、AVCHD規格 Ver.2.0準拠 |
映像圧縮方式 | H.264/MPEG-4 AVC、H.265/HEVC | H.264/MPEG-4 AVC |
音声記録方式 | LPCM 2ch、Dolby Audio 2ch | LPCM 2ch、Dolby Digital(AC-3) 2ch、MPEG-4 AAC-LC 2ch |
動画撮影時間 | 制限なし | 29分 |
スローモーション(ハイスピード)動画 | 240fps(フルHD) | 120fps(フルHD) |
4K HDR動画 | ○(HLGによる4K HDR動画にも対応) | |
ガンマ | ハイブリッドログガンマ(HLG) | ガンマ、ブラックガンマ |
4:2:2 10bit記録 | SDカード内部記録(C4K/4K 60/50p時は不可、HDMI出力で外部レコーダー記録は可能) | -(4:2:2 8bitでHDMI出力は可能) |
Log | V-Log | S-Log2、S-Log3、S-Gamut3.Cine、S-Gamut3 |
その他 | センサー全域からの読み出し、4Kフォト(60コマ/秒)、ALL-Intra圧縮方式(4K 400Mbps[4:2:2 10bit]、フルHD 200Mbps[4:2:2 10bit])、アナモフィックモード、タイムコード同期、マイク端子のライン入力 | 画素加算のない全画素読み出し、回折低減 |
フリッカー対策 | ○(シンクロスキャン) | |
カメラ内RAW現像 | ○ | |
手ぶれ補正 | - | 4.5段分 |
内蔵フラッシュ | - | |
防塵防滴仕様 | ○(マイナス10℃の耐低温設計) | 配慮した設計 |
ゴミ取り機能 | ○ | |
ライブビュー | ○ | |
可動式モニター | バリアングル | チルト |
タッチパネル | ○(タッチパッドAFにも対応) | - |
pictbridge | ○ | |
水準器 | ○ | |
顔認識 | ○(瞳AFにも対応)、人体認識技術 | ○(瞳AFにも対応) |
Wi-Fi | ○ | |
NFC | - | ○ |
GPS | - | |
Bluetooth | ○(4.2) | - |
SDカード | デュアルSDスロット(SDXCカード どちらもUHS-II(U3)対応) | シングルSDスロット(SDXCカード UHS-I対応、メモリースティックも使用可能) |
幅 | 138.5mm | 126.9mm |
高さ | 98.1mm | 95.7mm |
奥行き | 87.4mm | 60.3mm |
重さ | 580g | 584g |
総重量 | 660g | 627g |
バッテリーグリップ | DMW-BGGH5 | VG-C2EM |
バッテリー | DMW-BLF19 | NP-FW50 |
USB充電/給電 | - | ○ |
インターフェイス | USB3.1(タイプC)、HDMIタイプA | マイクロUSB、HDMIマイクロ |