「LUMIX DC-G9」と「OM-D E-M1 Mark II」の違い


パナソニック「LUMIX DC-G9」とオリンパス「OM-D E-M1 Mark II」の違いを比較しました。

「LUMIX DC-G9」は海外で2017年11月8日に発表されたパナソニックのミラーレスカメラです。日本国内では2017年11月16日に発表されました(「LUMIX DC-G9」は日本国内向けの表記として「LUMIX G9 PRO」も使用されます)。同じマウントを採用したライバル機と思われるオリンパス「OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II」と外観・スペックを比較してみました。

「LUMIX G9」と「OM-D E-M1 Mark II」はどちらも高速連写と高速オートフォーカスを重視したスチル向けのカメラです。近いスペックを持ったフォーサーズセンサー(約17x13mm)が搭載されています。パナソニックは動画向けのフラッグシップ機として「LUMIX DC-GH5」をラインナップしており、「LUMIX DC-G9」は静止画向けの新しいフラッグシップ機です。オリンパスは動画向けのフラッグシップ機をラインナップしておらず、静止画向けの「OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II」が唯一の最上位のフラッグシップ機です。

「LUMIX DC-G9」と「OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II」 1
「LUMIX DC-G9」と「OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II」の正面比較

「LUMIX DC-G9」と「OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II」 2
「LUMIX DC-G9」と「OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II」の背面比較

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「LUMIX DC-G9」と「OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II」の上部比較

「LUMIX DC-G9」と「OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II」 4
正面と背面と上部を重ねた比較画像。「OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II」が赤色です。

外観・デザインの違い
  • 【サブモニター】
    「LUMIX G9」は上部の右肩にサブモニターの「ステータスLCD」が搭載されています。ミドルクラス以上のデジタル一眼レフカメラに搭載されることが多い情報表示パネルで、現在の設定や撮影可能枚数をすぐ確認することができます。
  • 【ジョイスティック】
    「LUMIX G9」は背面の中央より上部の右側に「ジョイスティック」が搭載されています。オートフォーカスポイント(AFエリア)を直感的に移動することが可能です。
  • 【EVF(電子ビューファインダー)】
    「OM-D E-M1 Mark II」はEVFの倍率が1.48倍(35mm判換算で0.74倍相当)ですが、「LUMIX G9」は倍率1.66倍(35mm判換算で0.83倍相当)です。「LUMIX G9」はより大きく被写体を確認することができ、ファインダー倍率は約0.83倍、約0.77倍、約0.7倍の3段階で切り替え可能です。
  • 【ナイトモード】
    「LUMIX G9」は天体撮影など暗い撮影シーンでも目への刺激を抑える「ナイトモード」が使用できます。ファインダーでもモニター表示でも利用でき、個別に設定することも可能です。
  • 【グリップ】
    「LUMIX G9」は「OM-D E-M1 Mark II」よりグリップ部が大きな形状になっており、カメラをしっかりとホールドすることができます。
  • 【サイズ】
    「LUMIX G9」は「OM-D E-M1 Mark II」より、幅が2.8mm、高さが6.4mm、奥行きが22.7mm、質量が81g、大きく重くなっています。「LUMIX G9」は4K 60fpsの動画撮影に対応しているので熱対策のためや、高い防塵・防滴仕様を実現するために大型のボディサイズになった可能性があります。

機能の違い
  • 【ハイレゾリューションモード】
    「LUMIX G9」と「OM-D E-M1 Mark II」はどちらも8枚の写真を撮影して1枚の高解像の写真を生成する「ハイレゾリューションモード(ハイレゾショット)」に対応しています。「OM-D E-M1 Mark II」は5000万画素相当の画像を生成するのに対し、「LUMIX G9」は8000万画素相当の画像を生成することができます。
  • 【プリ撮影機能】
    「LUMIX G9」は事前に連写記録を開始し、シャッターボタン全押しまでの連写撮影を遡って記録できる「プリ連写機能」に対応しています。AFS/MF時は最大24枚、AF/AFF時は最大8枚の撮影が可能です。「OM-D E-M1 Mark II」の「プロキャプチャーモード」は、1stレリーズから撮影記録を開始し、2ndレリーズまでの間で最大14コマの記録が可能です。どちらも反応タイムラグや動作タイムラグを取り除いた撮影ができます。
  • 【連写性能】
    「LUMIX G9」はメカシャッター時で12コマ/秒(追従連写時は9コマ/秒)の連写性能ですが、「OM-D E-M1 Mark II」は15コマ/秒(追従連写時は10コマ/秒)です。電子シャッター時は、「LUMIX G9」が60コマ/秒(追従連写時は20コマ/秒)なのに対し、「OM-D E-M1 Mark II」は60コマ/秒(追従連写時は18コマ/秒)になっています。メカニカルシャッター時は「OM-D E-M1 Mark II」が優れていますが、電子シャッター時は「LUMIX G9」が優れていると思われます。
  • 【オートフォーカス性能】
    「LUMIX G9」はオートフォーカス方式が「コントラストAF」のみですが、「OM-D E-M1 Mark II」は「像面位相差AF」と「コントラストAF」に対応しています。しかし、「LUMIX G9」は「DFDテクノロジー(空間認識技術)」を利用した「空間認識AF」と呼ばれるAF制御を行うことで、「コントラストAF」とは思えないほど高速なオートフォーカスが使用可能です。「OM-D E-M1 Mark II」は「像面位相差AF」に対応しているので、高速なオートフォーカスが可能なだけでなく、マウントアダプターを使用して一眼レフ用の交換レンズでも高速AFが可能です。
  • 【動画性能】
    「LUMIX G9」は4K(3840x2160) 60pの動画撮影に対応していますが、「OM-D E-M1 Mark II」は4K(3840x2160) 30pまでの動画性能です。「LUMIX G9」はフルHD(1920x1080)で180fpsのハイスピード動画(スローモーション撮影)にも対応しています。「OM-D E-M1 Mark II」はシネマ向けのシネマ4K(4096x2160) 24pでも撮影可能です。
  • 【手ブレ補正】
    「LUMIX G9」は6.5段分の強力な5軸ボディ内手ブレ補正が搭載されていますが、「OM-D E-M1 Mark II」は5.0段分のボディ内手ブレ補正です。どちらもレンズ内手ブレ補正とボディ内手ブレ補正を組み合わせて補正効果を高める「Dual I.S.2(パナソニック)」「5軸シンクロ手ぶれ補正(オリンパス)」に対応しています。オリンパスは特定のレンズと組み合わせることで6.5段分の手ブレ補正効果を実現し、パナソニックは補正効果が落ちる望遠側でも「Dual I.S.2」を使用することで6.5段分をキープしたまま撮影できます。
  • 【顔・瞳AF】
    「LUMIX G9」と「OM-D E-M1 Mark II」はどちらも顔認識AFと瞳認識AFに対応していますが、「LUMIX G9」はさらにディープラーニング技術による「人体認識」機能を搭載したことで性能が向上しています。人物の検出にAIを活用することで、後ろや横を向いた場合でもしっかりとピントを合わせることができます。タッチするだけでフォーカスを合わせる人物を選択することも可能です。
  • 【6Kフォト、4Kフォト】
    「LUMIX G9」は秒間30コマで約1800万画素相当の写真を撮影する「6K PHOTO」と、秒間60コマで約800万画素相当の写真を撮影する「4K PHOTO」が使用可能です。
  • 【USB充電】
    「LUMIX G9」はUSB充電(給電)に対応していますが、「OM-D E-M1 Mark II」は非対応です。「LUMIX G9」は電源を供給しながら撮影したり、画像を再生することも可能です。



製品名パナソニック LUMIX DC-G9オリンパス OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II
発売日2018年1月25日2017年3月23日
価格20万円前後21万円前後
シリーズLUMIX GシリーズOLYMPUS OM-Dシリーズ
マウントマイクロフォーサーズ系マウント
センサーフォーサーズ(4/3型Live MOS 17.3x13mm)フォーサーズ(4/3型Live MOS 17.4x13mm)
ローパスフィルターレス仕様
画像処理エンジンヴィーナスエンジンTruePic VIII
総画素数2177万画素
有効画素数2033万画素2037万画素
最大記憶画素数5184x3888px
ISO200-25600200-6400
拡張ISO10064-25600
連写メカシャッター:12コマ/秒、電子先幕シャッター:9コマ/秒、電子シャッター:60コマ/秒メカシャッター:15コマ/秒、電子シャッター:60コマ/秒
追尾(追従:AFC、連写L)連写20コマ/秒(電子シャッター)、9コマ/秒(メカシャッター、電子先幕シャッター)18コマ/秒(電子シャッター)、10コマ/秒(メカシャッター)
連続撮影可能コマ数RAW/RAW+JPEG連写:60コマ以上、JPEG連写:600コマ以上、約60コマ/秒と約20コマ/秒の超高速連写時(SH)は50コマまで電子シャッター:RAWで約77コマ JPEGで約105コマ、メカシャッター:RAWで約148コマ JPEGでメモリーいっぱいまで
AF方式コントラストAF(空間認識AF対応)像面位相差AF+コントラストAF(ハイスピードイメージャAF)
測距点225点121点(クロスタイプ位相差AF)、121点(コントラストAF)
測距輝度範囲EV -4~18EV -2~20
ファインダー有機EL(OLED) LVF (368万ドット/視野率100%/倍率1.66(35mm換算:0.83)倍)、120/60fpsアイレベル式液晶ビューファインダー (236万ドット/視野率100%/倍率1.48(35mm換算:0.74)倍) 最高120fps
アイポイント約21mm
モニター3インチ (104万ドット)
シャッタースピード(機械式)1/8000-60秒
電子先幕シャッター1/2000-60秒1/320-60秒
電子シャッター1/32000-1秒1/32000-60秒
フラッシュ同調速度1/250秒以下
サイレントシャッター
バルブ撮影
セルフタイマー2、10秒2、12秒
撮影枚数モニター時:400枚、ファインダー時:380枚440枚
RAW
JPEG
TIFF
RAW+JPEG
動画4K(3840x2160) 60pシネマ4K(4096x2160) 24p、4K(3840x2160) 30p
ハイフレームレート180fps(1920x1080)
ファイル形式AVCHD Progressive、AVCHD、MP4MOV、AVI
撮影時間4K 60pは最大10分、それ以外は29分59秒MOV:約29分、AVI(HD):約7分
映像の出力4:2:2 8bit4:2:2
Log
手ぶれ補正6.5段分(Dual I.S.2対応)5.5段分(5軸シンクロ手ぶれ補正対応)
内蔵フラッシュ-
防塵防滴仕様○(-10℃耐低温性能にも対応)
ゴミ取り機能
ライブビュー
可動式モニターバリアングル
pictbridge
水準器
タッチパネル
ジョイスティック-
顔認識○(瞳認識も可)
英語対応
Wi-Fi
NFC-
GPS-
Bluetooth○(4.2)-
ハイレゾリューションモード○(80MP)○(50MP)
タッチパッドAF/AFターゲットパッド
フォーカスブラケット
フォーカス合成/深度合成モード
フリッカー対策未確認
プリ撮影モードプリ連写機能プロキャプチャーモード
USB給電-
メモリーカードデュアルSD(SDXC UHS-II)デュアルSD(SDXC スロット1:UHS-II、スロット2:UHS-I)
サブモニター(情報表示パネル)-
マグネシウム合金
136.9mm134.1mm
高さ97.3mm90.9mm
奥行き91.6mm68.9mm
重さ579g498g
総重量658g574g
バッテリーDMW-BLF19BLH-1
インターフェイスUSB3.0(マイクロB)、HDMI(タイプA)USB3.0(タイプC)、マイクロHDMI(タイプD)
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