「α7R III」と「α7R II」の違い


「α7R III ILCE-7RM3」と「α7R II ILCE-7RM2」の違いを比較しました。

「α7R III」は2017年10月25日に発表されたソニーのミラーレスカメラです。2015年8月7日に発売された「α7R II」の後継機や上位機種だと思われるので、外観・スペックを比較してみました。

「α7R III」は「α7R II」に高速連写、高速・高精度AF、高性能動画機能などが追加されたモデルです。高画素なだけでなく高速撮影にも対応した機種になったことで、風景からスポーツや野生動物の撮影まで幅広く活用できるカメラになっています。

「α7R III」と「α7R II」 1
「α7R III」と「α7R II」の正面比較

「α7R III」と「α7R II」 2
「α7R III」と「α7R II」の背面比較

「α7R III」と「α7R II」 3
「α7R III」と「α7R II」の上部比較

「α7R III」と「α7R II」 4
「α7R III」と「α7R II」の側面(左側・右側)比較

「α7R III」と「α7R II」 5
正面と背面を重ねた比較画像。「α7R II」が赤色です。

「α7R III」と「α7R II」 6
上部を重ねた比較画像。「α7R II」が赤色です。

「α7R III」と「α7R II」 7
左側と右側を重ねた比較画像。「α7R II」が赤色です。

共通の特徴
  • 「α7R III」と「α7R II」はどちらも、プロフェッショナルやハイアマチュア向けに解像度の高さを追求した「α7Rシリーズ」のカメラです。「α7(無印)シリーズ」の上位機種にあたるシリーズで、「α7・α9シリーズ」の中で最も画素数が多くなっています。「α7Rシリーズ」の「R」は「Resolution(高解像度)」の略になっており、ローパスフィルターレス仕様です。イメージセンサーに設置されるローパスフィルターはモアレや偽色を抑える効果がありますが、解像度が少し落ちる特徴があります。「α7Rシリーズ」はローパスフィルターの効果をキャンセルすることで解像度を追求しています。

外観・デザイン
  • 【マルチセレクター】
    「α7R III」は、AFエリアをより直感的に移動できる「マルチセレクター」が背面の右側に追加されています。
  • 【AF-ONボタン】
    「α7R III」は、親指オートフォーカスに対応する「AF-ONボタン」が背面の右上に追加されています。
  • 【電子ビューファインダー】
    「α7R II」は235.9万ドットの「XGA OLED Tru-Finder」を搭載していましたが、「α7R III」は最大輝度が約2倍に向上した368万ドットの「Quad-VGA OLED Tru-Finder」を搭載しています。「α7R III」は60fpsと120fpsで表示切り替えが可能です。
  • 【インターフェイス】
    「α7R III」は「マルチ/マイクロUSB端子」に加えて「USB 3.1 Gen 1/USB Type-C端子」が追加されています。スタジオのフラッシュに接続する「シンクロターミナル」も追加されています。
  • 【大容量バッテリー】
    「α7R II」のバッテリーに「NP-FW50」を採用していましたが、「α7R III」は「NP-FZ100」を採用しています。「NP-FZ100」は「NP-FW50」の約2.2倍の大容量バッテリーになっており、「α7R III」の撮影可能枚数や動画記録時間は大幅に向上しています。
  • 【ダブルSDスロット】
    「α7R II」はSDカードのスロットが1つだけのシングルスロットでしたが、「α7R III」は2つのダブルスロットになりました。同時記録やリレー記録などの保存方法に対応しています。
  • 【マウント部の固定ネジ】
    「α7R II」はマウント部の固定用のネジが4本でしたが、「α7R III」は6本に増えています。高剛性が高まったことで、重量のあるレンズでもしっかり装着することが可能です。
  • 【少し大型化】
    「α7R III」は「α7R II」より、奥行きが2.4mm、質量(SDカードとバッテリー込み)が32g、大きく重くなりました。高さは0.1mm小さくなり、ボディのみの重さは10g軽くなっています。バッテリーが大容量化されたので総重量は少し重くなっています。

追加した機能
  • 【ピクセルシフトマルチ撮影】
    「α7R III」は、4枚の写真を1画素ずつずらして撮影することで全画素がRGB全色の情報を取得し、約1億6960万画素分のデータから1枚の画像を生成することで、モアレを抑制しながら高精細かつ細部の色や質感を忠実に再現することができる「ピクセルシフトマルチ撮影」が使用可能です。
  • 【4K HDR動画撮影】
    「α7R III」は「αシリーズ」のカメラとして初めて、4K HDR(ハイダイナミックレンジ)動画が撮影可能です。よりダイナミックレンジが広い撮影ができ、輝度・コントラスト・色彩などの表現が優れています。
  • 【14ビットRAW出力】
    「α7R II」と「α7R III」はどちらも「14ビットRAW」の出力に対応していますが、「α7R III」はサイレント撮影時や連続撮影時にも「14ビットRAW」の出力に対応しています。
  • 【RAW+JPEG記録時の画質】
    「α7R II」はRAW+JPEG撮影時にJPEGの画質は「ファイン」で固定でしたが、「α7R III」は「ファイン」の他に「エクストラファイン」や「スタンダード」が選択可能です。
  • 【データ書き込み中の操作】
    「α7R III」は連写撮影後のデータ書き込み中に再生画面へのアクセスなどが可能です。
  • 【フリッカーレス撮影】
    「α7R III」は、蛍光灯など人工光の状況下でちらつちを防止して露出や色合いのばらつきを低減する「フリッカーレス撮影」に対応しています。
  • 【タッチパネル】
    「α7R III」はタッチ操作が可能な「タッチパネル」に対応しています。EVFを見ながらAFエリアをタッチ操作で移動できる「タッチパッドAF」や「タッチフォーカス」などに対応しています。
  • 【Bluetooth】
    「α7R III」はスマートフォンから位置情報を取得して撮影画像に追加できる「Bluetooth」機能が搭載されています。スマートフォンと常時接続し、カメラで撮影した画像をスマートフォンに自動転送する機能は搭載されていない可能性があります。

向上した機能
  • 【高速化】
    「α7R III」は新世代の画像処理エンジン「BIONZ X」と画像処理をサポートする「フロントエンドLSI」を搭載することで、イメージセンサーからの読み出し速度が約2倍、画像処理速度が約1.8倍に向上しました。高速化しただけでなく全体的なパフォーマンスも向上しています。
  • 【画質】
    「α7R II」と「α7R III」は同じスペックのイメージセンサーが搭載されていますが、「α7R III」は肌色の再現性が大幅に向上し、低感度時に広いダイナミックレンジを実現しています。
  • 【高感度性能】
    「α7R II」は常用ISO 100-25600でしたが、「α7R III」は常用ISO 100-32000に向上しています。「α7R III」は中感度域で約1段分のノイズ低減を実現しています。拡張ISOはどちらもISO 50-102400です。
  • 【オートフォーカス性能】
    「α7R III」は「α7シリーズ」で初めて「4Dフォーカス」に対応しています。「4Dフォーカス」はソニーが独自に定める高速AFシステムの名称で、フルサイズ機ではスポーツ向けの「α9シリーズ」も対応しています。進化したアルゴリズムになったことで、動体追従性能と瞳AFの追従性能が約2倍、低輝度時のAF速度が最大2倍など、オートフォーカス速度・精度・追従性能が大幅に向上しました。コントラストAFは多分割化されて検出精度が向上しています。
  • 【連写性能】
    「α7R II」は約5コマ/秒までの連写性能でしたが、「α7R III」はAF/AE追従で約10コマ/秒もの高速連写が可能です(メカシャッター時・サイレント撮影時どちらも対応)。ライブビュー時には約8コマ/秒の連写が可能です。
  • 【バッファメモリー】
    「α7R II」はRAW(非圧縮)で9枚、JPEG Lサイズ エクストラファインで24枚の連続撮影可能コマ数でしたが、「α7R III」はバッファメモリが大容量化されたことで、RAW(非圧縮)で28枚、JPEG Lサイズ エクストラファインで76枚に大幅向上しています。
  • 【スローモーション動画】
    「α7R II」はHD(1280x720)で120fpsのハイスピード動画が撮影できましたが、「α7R III」はフルHD(1920x1080)で120fpsの撮影が可能です。
  • 【ボディ内手ブレ補正】
    「α7R II」は4.5段分の手ブレ補正を搭載していましたが、「α7R III」は世界最高となる5.5段分の光学式5軸ボディ内手ブレ補正機能を搭載しています。



製品名ソニー α7R III ILCE-7RM3ソニー α7R II ILCE-7RM2
発売日2017年11月25日2015年08月07日
価格37万円前後30万円前後
シリーズα(アルファ)シリーズ
マウントソニーE系マウント
センサーフルサイズ(35.9×24mm Exmor R CMOS 裏面照射型)
ローパスフィルターレス仕様
画像処理エンジンBIONZ X、フロントエンドLSI(性能向上)BIONZ X、フロントエンドLSI
総画素数4360万画素
有効画素数4240万画素
最大記憶画素数7952x5304px
ISO100-32000100-25600
拡張ISO50-102400
連写10コマ/秒5コマ/秒
連続撮影可能コマ数RAW:79枚、RAW(非圧縮):28枚、RAW+JPEG:76枚、RAW(非圧縮)+JPEG:28枚、JPEG Lサイズ エクストラファイン:76枚、JPEG Lサイズ ファイン:76枚、JPEG Lサイズ スタンダード:76枚RAW:23枚、RAW(非圧縮):9枚、RAW+JPEG:22枚、RAW(非圧縮)+JPEG:9枚、JPEG Lサイズ エクストラファイン:24枚、JPEG Lサイズ ファイン:30枚、JPEG Lサイズ スタンダード:37枚
AF方式ファストハイブリッドAF(像面位相差AF、コントラストAF)
測距点位相差検出方式:399点、APS-C時の位相差検出方式:225点/コントラスト検出方式:425点位相差検出方式:399点、APS-C時の位相差検出方式:357点/コントラスト検出方式:25点
測距輝度範囲EV -3~20EV -2~20
ファインダー電子式ビューファインダー Quad-VGA OLED Tru-Finder (368万ドット/視野率100%/倍率0.78倍)電子式ビューファインダー XGA OLED Tru-Finder (235.9万ドット/視野率100%/倍率0.78倍)
モニター3インチ (144万ドット)3インチ (122.8万ドット)
シャッタースピード1/8000-30秒
電子先幕シャッター
電子シャッター
サイレントシャッター
バルブ撮影
セルフタイマー未確認
撮影枚数ファインダー時:約530枚 約100分、液晶モニター時:約650枚 約115分ファインダー時:約290枚 約50分、液晶モニター時:約340枚 約55分
RAWARW:14bit(非圧縮可)
JPEG
TIFF
RAW+JPEG
動画4K(3840x2160) 30p、フルHD(1920x1080) 60p
ハイフレームレート120fps(1920x1080)120fps(1280x720)
ファイル形式XAVC S、AVCHDXAVC S、AVCHD規格 Ver.2.0準拠、MP4
映像圧縮方式XAVC S:MPEG-4 AVC/H.264、AVCHD:MPEG-4 AVC/H.264XAVC S:MPEG-4 AVC/H.264、AVCHD:MPEG-4 AVC/H.264、MP4:MPEG-4 AVC/H.264
音声記録方式XAVC S:LPCM 2ch、AVCHD:Dolby Digital (AC-3) 2ch、ドルビーデジタルステレオクリエーター搭載XAVC S:LPCM 2ch、AVCHD:Dolby Digital (AC-3) 2ch、ドルビーデジタルステレオクリエーター搭載、MP4:MPEG-4 AAC-LC 2ch
LogS-Log2、S-Log3、S-Gamut3.CineS-Log2
スロー&クイックモーション撮影(S&Q)
アンチディストーションシャッター-
手ぶれ補正5.5段分4.5段分
内蔵フラッシュ-
防塵防滴仕様配慮した設計
ゴミ取り機能
ライブビュー
可動式モニターチルト(上方向:107度、下方向:41度)
pictbridge
水準器
タッチパネル-
フリッカーレス撮影-
顔認識○(瞳認識も可、Aマウントレンズ装着時も瞳AFに対応)○(瞳認識も可)
英語対応
Wi-Fi
NFC
GPS-
Bluetooth-
USB給電
メモリーカードデュアルSDスロット(スロット1:SDXC UHS-II対応、スロット2:SDXC UHS-I対応)、メモリースティックも使用可能シングルSDスロット(スロット1:SDXC UHS-I対応)、メモリースティックも使用可能
126.9mm
高さ95.6mm95.7mm
奥行き62.7mm60.3mm
重さ572g582g
総重量657g625g
バッテリーNP-FZ100NP-FW50
インターフェイスマルチ/マイクロUSB、USB Type-C、HDMIマイクロ(タイプD)、シンクロターミナルUSB2.0、HDMIマイクロ(タイプD)
この記事が参考になりましたらSNSやサイトで紹介してください。引用も自由にどうぞ!

α7R III ILCE-7RM3

α7R II ILCE-7RM2

比較

売れ筋ランキング
コメント
コメントを投稿する