「EF85mm F1.4L IS USM」と「EF85mm F1.8 USM」の違い

「EF85mm F1.4L IS USM」はキヤノンEFマウント用の中望遠レンズです。キヤノンは、1992年7月に「EF85mm F1.8 USM」、2006年3月に「EF85mm F1.2L II USM」を発売しており、2017年11月に発売予定の「EF85mm F1.4L IS USM」はどちらかの後継機種ではなく新しくラインナップに追加されるレンズです。「EF85mm F1.4L IS USM」と「EF85mm F1.8 USM」の外観・スペックを比較してみました。

キヤノン85mmレンズのラインナップ
- 「EF85mm F1.2L II USM」・・・超大口径の本格撮影向けレンズ
- 「EF85mm F1.4L IS USM」・・・手ブレ補正を搭載し、高画質と機動性を備えたレンズ
- 「EF85mm F1.8 USM」・・・小型・軽量なコンパクトレンズ

• 「EF85mm F1.4L IS USM」はレンズ内手ブレ補正が特徴の大口径中望遠レンズです。最高水準の性能を追求した「L(Luxury)レンズ」で、プロの厳しい要求に応えることができる高性能な仕様になっています。F1.4の大口径レンズにも関わらず、4.0段分の強力な手ブレ補正機構(IS)が搭載されているので、暗い場所でもしっかりとブレを抑えた撮影が可能です。三脚を使わずに手持ちで快適なポートレート撮影をすることができます。「EF85mm F1.8 USM」よりも20年以上新しいレンズなので、オートフォーカスの高速化も実現しています。その他に、防塵・防滴構造、フレア・ゴーストを抑制する特殊コーティング「ASC」、レンズ表面の「フッ素コーティング」なども特徴です。手ブレ補正により、静止画でも動画でも高画質が安定して楽しめるレンズです。

• 「EF85mm F1.8 USM」は小型軽量化が特徴の中望遠レンズです。「EF85mm F1.4L IS USM」と比べてF値が抑えられているので、最大径は13.6mm、長さは33.9mm、質量は525gも小さく軽くなっています。フィルターサイズは「EF85mm F1.4L IS USM」が77mmですが、「EF85mm F1.8 USM」は58mmです。コストパフォーマンスも大きな特徴で、「EF85mm F1.8 USM」は「EF85mm F1.4L IS USM」の4分の1程度の価格で購入することができます。「EF85mm F1.4L IS USM」と同様にフルタイムマニュアルフォーカスに対応し、ピント合わせ時にレンズ全長が変化しません。本格的なポートレート撮影が安価な価格と手軽なサイズ感で楽しめるレンズです。

製品名	キヤノン EF85mm F1.4L IS USM	キヤノン EF85mm F1.8 USM
発売日	2017年11月	1992年07月
価格	18万円前後	5万円前後
マウント	キヤノンEF
シリーズ	EFシリーズ
タイプ	単焦点
対応センサー	フルサイズ
レンズタイプ	一眼レフ
焦点距離	85mm
オートフォーカス	○
マニュアルフォーカス	○(フルタイムマニュアルフォーカス)
絞り	F1.4～22	F1.8～22
絞り羽根枚数	9枚	8枚
レンズ構成	10群14枚	7群9枚
最短撮影距離	0.85m
最大撮影倍率	0.12倍	0.13倍
画角	28.3°
フィルターサイズ	77mm	58mm
フード付き	ET-83E	ET-65 III
手ブレ補正機能	4.0段分
防塵・防滴構造	○
L(Luxury)レンズシリーズ	○
非球面レンズ	ガラスモールド非球面レンズ1枚
リングUSM	ウルトラソニックモーター(USM)
フォーカス方式	インナーフォーカス	リアフォーカス
コーティング	Air Sphere Coating(ASC)
フッ素コーティング	○
最大径	88.6mm	75mm
長さ	105.4mm	71.5mm
重さ	950g	425g