共通の特徴
- 「RICOH THETAシリーズ」はワンショットで全天球イメージが撮影できる360°カメラです。2013年11月に初代の「RICOH THETA」、2014年11月に動画機能を追加した「RICOH THETA m15」、2015年10月にイメージセンサーを大型化してスマートフォンなどからライブビュー表示が可能になった最上位モデルの「RICOH THETA S」、2016年10月にRICOH THETA Sのスペックを抑えて価格が安くなったスタンダードモデルの「RICOH THETA SC」が発売されています。「RICOH THETA V」は「RICOH THETA SC」に続く5つ目のモデルです。最上位機種なので、「RICOH THETA S」の後継機や上位機、または「RICOH THETA SC」の後継機も兼ねると思われます。
外観・デザイン
- 【マイク入力端子】
「THETA SC」は底部に「マイクロUSB2.0」のみ搭載されていましたが、「THETA V」はマイク入力端子が追加して搭載されています。 - 【質量】
「THETA V」は「THETA SC」より質量が19gの増加をしています。「THETA SC」は外周アルミフレームを樹脂フレームに変更したことで軽量化を実現しています。どちらの機種も、幅、高さ、奥行きは同じです。
追加した機能
- 【Bluetooth】
「THETA V」はBluetooth機能に対応したことでスマートフォンと常時接続が可能です。スマートフォンに「THETA V」のライブビュー映像を表示したり、撮影した画像を転送することなどができます。Bluetoothと接続して「スリープ」状態で待機することでバッテリー消費を抑えることもできます(Bluetooth経由で「THETA V」をスリープから電源ONの状態にできます)。Bluetoothと無線LANによるデュアル通信も採用しています。 - 【別売りアクセサリー】
「THETA V」は発売予定の専用3Dマイクロフォン「3Dマイクロフォン TA-1」が使用できます。水深30mまでの防水性能を備えた「水中ハウジングケース TW-1」も使用可能です(「THETA SCC」と「THETA SC」にも対応しています)。
向上した機能
- 【動画性能】
「THETA SC」はフルHD(1920x1080) 30pまでの動画性能でしたが、「THETA V」は4K(3840x1920) 30p、2K(1920x960) 30pに向上しています。「THETA V」は4Kの360°ライブストリーミング出力に対応し、H.265形式にも対応予定です。 - 【マイク性能】
「THETA SC」はマイクが上部に設置されていましたが、「THETA V」はさらに側面の左右にも設置されて計4つのマイクになりました。4つのマイクロフォンにより、臨場感がある三次元の音を録音できる「360°空間音声記録」に対応しています。VRなどでリアリティーを増した音声が楽しめます。別売りの「3Dマイクロフォン TA-1」を使用すれば、さらに高品質で風切り音などを軽減した音声が録音できます。 - 【ISO感度性能】
「THETA SC」はISO 100-1600の設定が可能でしたが、「THETA V」はISO 64-1600に対応しています。ISO優先モードやマニュアルモードではISO 3200が設定でき、動画やライブストリーミングはISO 6400が設定できます。 - 【シャッタースピード】
「THETA SC」は静止画:1/8000-60秒・動画:1/8000~1/30秒のシャッタースピードでしたが、「THETA V」は静止画:1/25000-60秒・動画:1/25000~1/30秒に対応しています。 - 【画質】
「THETA V」は新型のイメージセンサーとメインプロセッサー「Snapdragon」を採用したことで、静止画・動画の画質が大幅に向上しています。 - 【露出精度やホワイトバランス】
「THETA V」は画像処理技術が向上してアルゴリズムが一新されたことで、露出精度やホワイトバランスが向上しています。 - 【天頂補正処理】
「THETA V」は従来の「加速度センサー」に加えて「ジャイロセンサー」も新しく搭載したことで、水平方向を検出する「天頂補正処理」の精度が向上しています。 - 【インターバル撮影】
「THETA V」はインターバル撮影時の最短撮影間隔を短縮して4秒間隔で撮影可能です。 - 【通信速度】
「THETA V」は「THETA S」より通信速度(Wi-Fi転送速度)が最大約2.5倍に向上しています。「THETA V」は2.4GHzに追加して、5GHzにも対応しています。 - 【バッテリーライフ】
「THETA SC」は電池寿命が約260枚でしたが、「THETA V」は低消費電力化を実現したことで約300枚に向上しています。 - 【内蔵メモリー】
「THETA SC」は内蔵メモリーが8GBでしたが、「THETA V」は19GBに向上しています。「THETA SC」は記録可能枚数が約1600枚(L)・動画合計記録時間が約63分(L)でしたが、「THETA V」は約4800枚・4K(3840x1920 30p)で約40分・2K(1920x960 30p)で約130分になりました。 - 【プラグイン】
「THETA SC」はAndroidベースのオペレーションシステムを採用したことで拡張性が向上しています。「リモート再生機能」を新たに搭載し、「外部メモリー記録機能」などの各種プラグインが今後、導入できるようになります。
「リモート再生機能」は対応する受信機器を利用することで、カメラ内の静止画・動画を転送・ミラーリング再生し、大型ディスプレイやプロジェクターなどで360°映像をカメラ本体で操作することができる世界初の機能です。
リコー 2016-10-28
製品名 | リコー RICOH THETA V | リコー RICOH THETA SC |
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発売日 | 2017年09月15日 | 2016年10月28日 |
価格 | 5万2000円前後 | 2万5000円前後 |
シリーズ | RICOH THETAシリーズ | |
センサー | 1/2.3型(CMOS×2) | |
有効画素数 | 1200万画素 | |
最大記憶画素数 | 5376x2688px | |
レンズ構成 | 6群7枚 | |
絞り値 | F2 | |
最短撮影距離 | 10cm | |
ISO | 64-1600、3200、6400 | 100-1600 |
モニター | - | |
シャッタースピード | 静止画:1/25000~60秒、動画:1/25000~1/30秒 | 静止画:1/8000~60秒、動画:1/8000~1/30秒 |
電池寿命(バッテリーライフ) | 静止画:300コマ、動画:80分 | 静止画:260コマ、動画:記載なし |
JPEG | ○ | |
動画 | 4K(3840x1920) 30p、2K(1920x960) 30p | フルHD(1920x1080) 30p |
ファイル形式 | MP4 | |
映像圧縮方式 | MPEG4 AVC/H.264、H.265 | MPEG4 AVC/H.264 |
音声記録方式 | AAC-LC、リニアPCM(4ch空間音声) | AAC |
Wi-Fi | ○(5GHzに対応) | ○ |
NFC | ||
GPS | ||
Bluetooth | ○ | - |
USB給電 | ○ | |
内蔵メモリー | 19GB | 8GB |
撮影可能枚数・時間 | 静止画:約4800枚、動画(1回の記録時間):最大5分/25分、動画(合計の記録時間):(4K H.264)約40分 (2K H.264)約130分 | 静止画:約1600枚(L) 9000枚(M)、動画(1回の記録時間):最大5分、動画(合計記録時間):約63分(L) 約171分(M) |
幅 | 45.2mm | |
高さ | 130.6mm | |
奥行き | 22.9mm | |
重さ | 121g | 102g |
バッテリー | 内蔵リチウムイオンバッテリー | |
インターフェイス | microUSB2.0、マイク入力端子 | microUSB2.0 |