「X100F」と「X100T」の違い


富士フイルム(Fujifilm)

「FUJIFILM X100F」と「FUJIFILM X100T」の違いを比較しました。

富士フイルム「X100F」は2017年1月19日に発表された「X100T」の後継機種です。レンズのスペックはそのままに画質や機能全般が向上しているので、外観・スペックを比較してみました。

「X100F」と「X100T」 1
「X100F」と「X100T」の正面比較

「X100F」と「X100T」 2
「X100F」と「X100T」の背面比較

「X100F」と「X100T」 3
「X100F」と「X100T」の上部比較

共通の特徴
  • 「X100F」と「X100T」はAPS-Cサイズの大型センサーを搭載したレンズ一体型カメラです。レンズ交換式カメラに見えますが、35mm相当の単焦点レンズが固定して装着されています。背面左上にファインダーが搭載されたレンジファインダースタイルのカメラで、OVF(光学ファインダー)とEVF(電子ビューファインダー)を切り替えたり、OVF内に小型EVFを表示できる「アドバンスト・ハイブリッドビューファインダー」になっています。「X100F」は、今では一般的になってきた高級コンデジの先駆け的シリーズの最新モデルです。

外観・デザイン
  • 【操作性の右寄せ】
    「X100F」は、「X100T」では背面左側にあったボタンが右側に全て移動されて設置されています。これにより片手だけでカメラを快適に操作することが可能です。
  • 【フォーカスレバーの設置】
    「X100F」は背面にAFポイントを移動できるフォーカスレバーが設置されています。8方向にレバーを傾けることでAFポイントの移動を素早く行うことができます。
  • 【露出補正ダイヤルのCポジション】
    「X100F」は上部右側にある露出補正ダイヤルに「C」ポジションが追加されています。「C」ポジションに合わせてフロントコマンドダイヤルを操作すると±5段の露出補正が可能です。
  • 【ビルトイン(Built-In)ISOダイヤル】
    「X100F」はISOダイヤルの外周部を持ち上げて回転すると、小窓の中の数字が表示されてISO感度を設定することができます。
  • 【ほとんど同じサイズ】
    「X100F」は「X100T」より、高さが0.8mm、総重量が29g増えていますが、ほぼ同じサイズを実現しています。

追加した機能
  • 【小型EVFの倍率】
    「X100F」はOVF(光学ファインダー)時に小型EVF(電子ビューファインダー)を表示するエレクトロニックレンジファインダー(ERF)機能を使用する際に、倍率を2.5倍や6倍に拡大表示することが可能です。
  • 【ACROSモードとグレイン・エフェクト機能】
    「X100F」は「ACROSモード(フィルムシミュレーション機能)」と「グレイン・エフェクト機能」がX100シリーズで初めて追加されています。「ACROSモード」では高品質なモノクロ写真表現が可能で、「グレイン・エフェクト機能」ではフィルム写真が持つ独特の粒状感を再現できます。

向上した機能
  • 【画質の向上】
    「X100T」は1630万画素の「X-Trans CMOS II」センサーと画像処理エンジン「EXR Processor II」を搭載していましたが、「X100F」は2430万画素の「X-Trans CMOS III」センサーと画像処理エンジン「X-Processor Pro」(旧来の約4倍の処理速度)を搭載しています。これはフラッグシップ機の「X-Pro2」とスペック上は同じセンサーと画像処理エンジンになっており、上位機と同じような高画質で低ノイズな画像を撮影することができます。
  • 【オートフォーカス速度の向上】
    「X100F」はAFアルゴリズムを高精度に改良することで高速・高精度なオートフォーカスを実現しています。微細なテクスチャーを持つ被写体への捕捉性能が向上し、動体追従性能が大幅に強化されました。コントラストAFは読み出し速度が「X100T」の約2倍に向上しました。
  • 【AF測距点(エリア)の拡大】
    「X100T」は測距点(AFポイント)が49点でしたが、「X100F」は91点(最大325点)に大幅増加しています。像面位相差AFエリアは「X100T」と比べて230%の広さになりました。
  • 【リアルタイム・パララックス補正】
    「X100F」の「リアルタイム・パララックス補正」は画面外枠のブラストフレームに加えて、中央部のフォーカスエリアも自動補正することができます。
  • 【レスポンス速度の向上】
    「X100F」は基本レスポンスを極限まで短縮し、全体的な速度が高速化されています。



製品名富士フイルム FUJIFILM X100F富士フイルム FUJIFILM X100T
発売日2017年02月23日2014年11月15日
価格14万円前後11万円前後
シリーズFUJIFILM Xシリーズ
センサーAPS-C(23.6×15.6mm X-Trans CMOS III)APS-C(23.6×15.6mm X-Trans CMOS II)
ローパスフィルターレス仕様
画像処理エンジンX-Processor ProEXR Processor II
有効画素数2430万画素1630万画素
最大記憶画素数6000×4000px4896×3264px
焦点距離(35mm判換算)35mm
焦点距離23mm
最短撮影距離10cm
絞り値F/2~16
ISO200~12800200~6400
拡張ISO100~51200
連写8コマ/秒6コマ/秒
連続撮影可能コマ数JPEG:60コマ、非圧縮RAW:23コマJPEG(6コマ/秒):25コマ、JPEG(3コマ/秒):カード容量一杯まで
AF方式インテリジェントハイブリッドAF(像面位相差AF、コントラストAF)
測距点91点(最大325点)49点
測距輝度範囲-3EV
ファインダーアドバンスト・ハイブリッドビューファインダー、OVF:倍率0.5倍、EVF:236万ドット/視野率100%/0.48型アドバンスト・ハイブリッドビューファインダー、OVF:倍率0.5倍、EVF:236万ドット/視野率100%/0.48型/倍率0.65倍
モニター3インチ (104万ドット)
シャッタースピード1/4000~30秒
電子シャッター1/32000~30秒
サイレントシャッター
バルブ撮影
セルフタイマー2、10秒
撮影枚数EVF:270枚、OVF:390枚330枚
RAWRAF:14bit(非圧縮)
JPEG
TIFF
RAW+JPEG
動画フルHD (1920×1080) 60p
ファイル形式MOV
映像圧縮方式MPEG-4 AVC/H.264H.264
音声記録方式リニアPCM ステレオ(48KHzサンプリング)リニアPCM
手ぶれ補正-
内蔵フラッシュ
防塵防滴仕様-
可動式モニター固定式
水準器
タッチパネル-
顔認識
起動時間0.5秒
シャッタータイムラグ0.01秒
撮影間隔0.2秒0.5秒
AF速度0.08秒
EVFフレームレート60フレーム/秒
Wi-Fi
NFC-
GPS-
Bluetooth-
USB充電/給電
SDカードシングルSDスロットカード(SDXC)
126.5mm
高さ74.8mm74.4mm
奥行き52.4mm
重さ419g400g
総重量469g440g
バッテリーNP-W126SNP-95
インターフェイスUSB2.0、マイクロHDMI(タイプD)USB2.0、マイクロHDMI

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