「X-T20」と「X-T10」の違い


富士フイルム(Fujifilm)

「FUJIFILM X-T20」と「FUJIFILM X-T10」の違いを比較しました。

富士フイルム「X-T20」は2017年1月19日に発表された「X-T10」の後継機です。上位機に迫るような全体的なスペックアップがされているので、外観・スペックを比較してみました。

「X-T20」と「X-T10」 1
「X-T20」と「X-T10」の正面比較

「X-T20」と「X-T10」 2
「X-T20」と「X-T10」の背面比較

「X-T20」と「X-T10」 3
「X-T20」と「X-T10」の上部比較

「X-T20」と「X-T10」 4
上部を重ねた比較画像。「X-T10」が赤色です。

共通の特徴
  • 「X-T20」と「X-T10」は、どちらも上位機「X-T2」と「X-T1」の下位に位置する「X-Tシリーズ」の入門機です。シャッターボタン近くに設置された「オートモード切換レバー」により、カメラが自動で最適な撮影設定をしてくれる「アドバンストSRオート」に切り換えることができます。上位機と同等の高画質を複雑な操作なしで簡単に撮影することができます。

外観・デザイン
  • 【動画ポジションの追加】
    「X-T20」は上部左側のドライブダイヤルに「動画ポジション」が追加されています。静止画撮影と動画撮影を瞬時に入れ替えることが可能です。
  • 【Cポジションの追加】
    「X-T20」は上部右側の露出補正ダイヤルに「Cポジション」が追加されています。最大で±5段、1/3ステップの露出補正が可能になりました。
  • 【Fnボタンの省略】
    「X-T20」は背面右下にあった「Fn」ボタンが省略され、従来あったシャッターボタン右側の「動画撮影ボタン」と入れ替わって設置されています。
  • 【ダイヤルのカラー変更】
    「X-T10」は「フロントコマンドダイヤル」と「リアコマンドダイヤル」がブラックでしたが、「X-T20」はシルバーになってボディカラーと調和しています。
  • 【厚みと重さ】
    「X-T20」は「X-T10」より、奥行きが0.6mm、重さが2gだけアップしています。しかし外観上はほとんど違いがありません。

追加した機能
  • 【タッチパネル対応】
    「X-T20」は新たにタッチパネルに対応しています。指で触れた場所にフォーカスを合わせる「タッチAF」や「タッチショット」、「スワイプコマ送り」や「ダブルタップ拡大」など便利な機能が利用できます。動画撮影時にはピンと位置の変更なども可能です。
  • 【ACROSモードとグレイン・エフェクト機能】
    「X-T20」は「ACROSモード(フィルムシミュレーション機能)」と「グレイン・エフェクト機能」が追加されています。「ACROSモード」では高品質なモノクロ写真表現が可能で、「グレイン・エフェクト機能」ではフィルム写真が持つ独特の粒状感を再現できます。
  • 【AF-Cカスタム設定】
    「X-T20」はコンティニュアスAF(AF-C)の際に、被写体の動きに合わせたAF設定を5つのプリセットから選択できる「AF-Cカスタム」が設定できます。

向上した機能
  • 【画質の向上】
    「X-T10」は1630万画素の「X-Trans CMOS II」センサーと画像処理エンジン「EXR Processor II」を搭載していましたが、「X-T20」は2430万画素の「X-Trans CMOS III」センサーと画像処理エンジン「X-Processor Pro」(旧来の約4倍の処理速度)を搭載しています。これは上位機の「X-T2」とスペック上は同じセンサーと画像処理エンジンになっており、上位機と同じような高画質な画像を撮影することができます。ノイズ低減も実現しています。
  • 【オートフォーカス速度の向上】
    「X-T20」はAFアルゴリズムを高精度に改良することで高速・高精度なオートフォーカスを実現しています。微細なテクスチャーを持つ被写体への捕捉性能が向上し、動体追従性能が大幅に強化されました。コントラストAFは読み出し速度が「X-T10」の約2倍に向上しました。
  • 【AF測距点(エリア)の拡大】
    「X-T10」は測距点(AFポイント)が49点でしたが、「X-T20」は91点(最大325点)に大幅増加しています。全画面の約40%(画面中央部)に49点の像面位相差AFエリア、全画面の約85%をコントラストAFがカバーしています。
  • 【4K動画に対応】
    「X-T10」はフルHD 60pまでの動画機能でしたが、「X-T20」は4K 30pの撮影が可能です。「X-T10」と同様に「フィルムシミュレーション」機能を利用した動画撮影もできます。
  • 【ブラックアウト時間の短縮】
    「X-T20」はブラックアウト時間が「X-T10」から大幅に短縮されています。メカニカルシャッター時:8コマ/秒、ライブビュー時:5コマ/秒の連写をより被写体を確認しながら撮影することができます。



製品名富士フイルム FUJIFILM X-T20富士フイルム FUJIFILM X-T10
発売日2017年02月23日2015年06月25日
価格10万円前後7万円前後
シリーズFUJIFILM Xシリーズ
マウントフジフイルムX系マウント
センサーAPS-C(23.6×15.6mm X-Trans CMOS III)APS-C(23.6×15.6mm X-Trans CMOS II)
ローパスフィルターレス仕様
画像処理エンジンX-Processor ProEXR Processor II
総画素数1670万画素
有効画素数2430万画素1630万画素
最大記憶画素数6000×4000px4896×3264px
ISO200~12800200~6400
拡張ISO100~51200
連写メカシャッター:8コマ/秒、電子シャッター:14コマ/秒8コマ/秒
連続撮影可能コマ数電子シャッター(14コマ/秒):JPEG42枚 非圧縮RAW22枚、メカシャッター(8コマ/秒):JPEG62枚 非圧縮RAW23枚8コマ/秒:JPEG8枚、3コマ/秒:JPEGカード容量一杯まで
AF方式インテリジェントハイブリッドAF(像面位相差AF、コントラストAF)
測距点91点(最大325点)49点
ファインダー0.39型有機ELファインダー (236万ドット/視野率100%/倍率0.62倍)
モニター3インチ (104万ドット)3インチ (92万ドット)
シャッタースピード1/4000~30秒
電子シャッター1/32000~30秒1/32000~1秒
サイレントシャッター電子シャッター
バルブ撮影
セルフタイマー2、10秒
撮影枚数350枚
RAWRAF:14bit(非圧縮)RAF(非圧縮)
JPEG
TIFF
RAW+JPEG
動画4K (3840×2160) 30pフルHD (1920×1080) 60p
ファイル形式MOV
映像圧縮方式MPEG-4 AVC/H.264H.264
音声記録方式リニアPCM ステレオ(48KHzサンプリング)リニアPCM ステレオ
手ぶれ補正-
内蔵フラッシュ
防塵防滴仕様-
ゴミ取り機能
ライブビュー
可動式モニターチルト
水準器
タッチパネル-
顔認識
瞳AF
点像復元処理
AF速度最速0.06秒
起動時間0.4秒0.5秒
シャッタータイムラグ0.05秒
撮影間隔0.25秒0.5秒
Wi-Fi
NFC
GPS
Bluetooth
SDカードシングルSDスロットカード(SDXC)
118.4mm
高さ82.8mm
奥行き41.4mm40.8mm
重さ333g331g
総重量383g381g
バッテリーNP-W126SNP-W126
インターフェイスUSB2.0、マイクロHDMI(タイプD)

この記事が参考になりましたらSNSやサイトで紹介してください!

ウェブサービス(API)から取得した人気カメラ・スマホ
訂正フォーム