「GH5」と「α6500」の違い


パナソニック(Panasonic)

「LUMIX DC-GH5」と「α6500(ILCE-6500、A6500)」の違いを比較しました。

「GH5」は2017年1月5日に海外で発表(日本国内では1月25日)されたパナソニックの最上位ミラーレスカメラです。ソニーのAPS-Cセンサー搭載機で最上位のミラーレスカメラ「α6500」と外観・スペックを比較してみました。

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「GH5」と「α6500」の正面比較

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「GH5」と「α6500」の背面比較

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「GH5」と「α6500」の上部比較

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正面と背面を重ねた比較画像。「α6500」が赤色です。

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上部を重ねた比較画像。「α6500」が赤色です。

「LUMIX DC-GH5」の特徴

  • 「GH5」は動画機能を重視したミラーレスカメラです。センサーサイズはフォーサーズ(17.3×13mm)を搭載しており、「α6500」のAPS-C(23.5×15.6mm)より一回り小さくなっています。「GH5」はミラーレスカメラで初の4K/60pの撮影が可能で、録画時間制限がありません。約1800万画素の静止画を30コマ/秒で撮影できる6Kフォト機能(6K動画撮影は不可)も使用できます。レンズ交換式カメラで初の4:2:2 10bitにも対応するなど圧倒的な動画性能を搭載していますが、発熱対策のためにボディサイズは「α6500」よりも幅が18.5mm、高さが31.2mm、奥行きが34.1mm、重さが235gと大型になっています。「α6500」が防塵防滴に配慮した設計なのに対し、「GH5」は防塵・防滴・-10℃耐低温性能のタフネスボディです。SDカードはデュアルスロットになっており、EVF(電子ビューファインダー)やモニターの解像度は「α6500」より高解像度化しています。「α6500」がチルト式の液晶モニターなのに対し、「GH5」はバリアングル式の液晶モニターでよりアングルに拘った動画撮影が可能です。プロが映像制作で使用するような動画性能を詰め込んだハイレベルな動画撮影向きのミラーレスカメラです。
  • 「空間認識AF」は「DFD(Depth From Defocus)」と呼ばれる、「位相差AF」とはまた異なった方法で、被写体までの距離を計測して追従性に優れたオートフォーカスをすることができます。「位相差AF」が位相差AFセンサー(イメージセンサーではない)で作られた2つの像のズレからレンズの駆動距離を導き出すのに対し、「DFD」はピントが異なる2枚以上のライブビュー画像のボケ方から被写体までの距離を導きます。「DFD」は使用する際にレンズデータも必要なので、パナソニックレンズのみに対応し、他社製レンズは非対応です。
    ※コメントを頂き追記しました。ご指摘ありがとうございます。
  • 2015年6月25日発売の「LUMIX DMC-G7」からパナソニック以外の他社製マイクロフォーサーズレンズ使用時にもDFDテクノロジーの一部が活用できるようです。(それ以降に発売された全てのパナソニック機が対応しているかは分かりません)
    ※コメントを頂きさらに追記しました。ご指摘ありがとうございます。

「α6500」の特徴

  • 「α6500」は高速連写機能と小型化を重視したミラーレスカメラです。「GH5」が「空間認識AF」と呼ばれる225点のコントラストAFを搭載しているのに対し、「α6500」は425点の像面位相差AFに169点のコントラストAFを組み合わせた「ファストハイブリッドAF」が使用可能です。ソニーがハイレベルなオートフォーカスと謳う「4Dフォーカス」になっており、高速かつ高精度なパフォーマンスが可能です。「ファストハイブリッドAF」は動画撮影時にも使用できるため、コントラストAFのみの「GH5」とはまた異なった精度と追従性を持ったフォーカシングで撮影ができます。動画性能は「GH5」より大型のAPS-Cセンサーによる画素加算のない全画素読み出し4K動画が撮影でき、スーパー35mmフォーマットの高解像度な4K動画が本体記録可能です。連写はAF/AE追従で11コマ/秒で大容量バッファーメモリーにより307枚を約36秒で撮影できます。EVFやボディ内手ブレ補正などミラーレスカメラのトレンド機能はほぼ全て搭載されているのに関わらず、ボディサイズは非常に小型化されており携帯性は驚くほど優れています。高性能な機能を小型ボディに詰め込んだミラーレスカメラのメリットが発揮されたカメラです。

製品名パナソニック LUMIX DC-GH5ソニー α6500 ILCE-6500
発売日2017年03月23日2016年12月02日
価格23万円前後14万円前後
シリーズLumix(ルミックス) Gシリーズα(アルファ)シリーズ
マウントマイクロフォーサーズ系マウントソニーE系マウント
センサーフォーサーズ(17.3×13mm 4/3型Live MOS)APS-C(23.5×15.6mm Exmor CMOS)
ローパスフィルターレス仕様
画像処理エンジンヴィーナスエンジンBIONZ X、フロントエンドLSI
総画素数2177万画素2500万画素
有効画素数2030万画素2420万画素
最大記憶画素数5184×3888px6000×4000px
ISO200~25600100~51200
拡張ISO100~25600
連写メカニカルシャッター:12コマ/秒、電子シャッター:12コマ/秒、AF追従:9コマ/秒コマ/秒11コマ/秒
連続撮影可能コマ数RAW/RAW+JPEG連写:60枚以上、JPEG連写:600枚以上307枚
AF方式空間認識AF(コントラストAF)ファストハイブリッドAF(像面位相差AF+コントラストAF)
測距点225点425点(像面位相差AF)、169点(コントラストAF)
測距輝度範囲-4~18-1~20
ファインダーOLED (368万ドット/視野率100%/倍率1.52倍)電子式ビューファインダー (235.9万ドット/視野率100%/倍率1.07倍)
モニター3.2インチ (162万ドット)3インチ (92.16万ドット)
シャッタースピード1/8000~60秒1/4000~30秒
電子先幕シャッター
電子シャッター1/16000~30秒
サイレントシャッター
バルブ撮影
セルフタイマー2、10秒2、5、10秒
撮影枚数410枚350枚
RAWARW:14bit(圧縮)
JPEG
TIFF
RAW+JPEG
動画4K (3840×2160) 60p4K (3840×2160) 30p
ハイフレームレート180fps(フルHD)120fps(フルHD)
ファイル形式MP4、MOV、AVCHD Progressive、AVCHDXAVC S、AVCHD規格 Ver.2.0準拠、MP4
動画撮影時間録画時間制限なし(4K、フルHD)約29分まで(AVCHD、MP4、XAVC S)、約4GBまで(MP4)
手ぶれ補正5.0段分
内蔵フラッシュ-
防塵防滴仕様防塵・防滴・-10℃耐低温性能配慮した設計
ゴミ取り機能
ライブビュー
可動式モニターバリアングルチルト
水準器
タッチパネル
顔認識
Wi-Fi
NFC
GPS
Bluetooth
USB給電-
SDカードデュアルSDスロットカード(SDXC)シングルSDスロットカード(SDXC)
メモリースティック
138.5mm120mm
高さ98.1mm66.9mm
奥行き87.4mm53.3mm
重さ645g410g
総重量725g453g
バッテリーDMW-BLF19NP-FW50
インターフェイスUSB3.1、HDMIマルチ/マイクロUSB端子、HDMIマイクロ端子(タイプD)

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コメント
てっちゃんさん (2017年01月14日12:33)
空間認識のDFDは、像面位相差と同じ役割を果たすものだから、「コントラストAFのみのGH5」というのはちょっと違うのでは?
sunnyveilさん (2017年03月27日19:14)
DFDは、G7から他社製レンズにも対応してませんでしたっけ?
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