ニコン「D800」の「フォーカシングスクリーン」を交換してみました。


ニコン(Nikon)

スプリットマイクロフォーカシングスクリーン「EC-Bタイプ」を購入したレビューについて掲載しています。

「スプリットマイクロフォーカシングスクリーン」は、ズレた像を重ねながらピントを合わせることができるフィルム時代によく使われていたフォーカシングスクリーンです。「D800」は「フォーカシングスクリーン」が交換できないタイプの一眼レフですが、以前に自分で清掃した際に「フォーカシングスクリーン」を傷つけてしまったため、思い切って自分で交換してみることにしました。
(注意:この記事を参考に「フォーカシングスクリーン」を交換して不具合が生じても対応できません。すべて自己責任で行って下さい。)

購入したのはスプリットマイクロフォーカシングスクリーン「EC-Bタイプ」です。価格は6480円でした。
フォーカシングスクリーンの交換と外し方 1

裏面はこうなっています。
フォーカシングスクリーンの交換と外し方 2

内容物は、金属ピンセット、プラスチックピンセット、フォーカシングスクリーン本体、ピンセット、指サック、焦点工房のクリーニングクロス、取り付けガイドが含まれていました。
フォーカシングスクリーンの交換と外し方 3

それではカメラ本体の留め具を外していきます。D800はユーザーが「フォーカシングスクリーン」を交換できるように作られていないので簡単ではありません。赤色の矢印の箇所にマイナスドライバーやピンセットの片方だけを当てて(入れて)、そのまま下にワイヤーを押すと留め具から外れます。固定されているので少し強く押す必要があります。ピンセットの両方でつまんで留め具からワイヤーを外そうとしたら滑って以下の画像のようにキズが付きましたorz
フォーカシングスクリーンの交換と外し方 4

ワイヤーが外れると以下のようになります。「下のワイヤー」が先程外したワイヤーです。その上に「フォーカシングスクリーン」があり、そのまた上に「上のワイヤー」があります。「フォーカシングスクリーン」を「プラスチックピンセット」で取り出して、「スプリットマイクロフォーカシングスクリーン」に交換します。

「フォーカシングスクリーン」の向きは下の画像を参考にして下さい。ピッタリ入りにくいのでカメラを少し叩いたりして「フォーカシングスクリーン」を入れます。最後に「指サック」をして「下のワイヤー」を押して留め具にまた固定します。少し力が必要です。「指サック」が汚れていると「フォーカシングスクリーン」も汚れることがあります。
フォーカシングスクリーンの交換と外し方 5

「フォーカシングスクリーン」が交換できました。「指サック」が汚れていたので少し上部に汚れが付きました。
フォーカシングスクリーンの交換と外し方 6

フォーカスすると以下のようになります。
フォーカシングスクリーンの交換と外し方 7

「スプリットマイクロフォーカシングスクリーン」は面白い見え方をしますが本格撮影には難しいと思いました。まず、ズレが被写体によってはほとんど分からないのでそれを参考にしてマニュアルフォーカスするのが難しいことが多いです。結局は合焦マークを参考にしてピント合わせを行っています。円形の外のエリアではピントが合っていても確認が分かりづらく、レンズによっては露出がオーバーになることもあるようです。

傷を付けて修理になることも考えると、手先が器用な人や経験者でないと手を出さないほうがいいと思いました。実際に私は「フォーカシングスクリーン」を傷つけてしまったので、交換だけでなく清掃する場合でも手を出さずにニコンで対応してもらうほうがいいと思います。「D800」に標準搭載されている「フォーカシングスクリーン」は単体販売されておらず、ニコンで交換すると修理費用で1万9000円くらいするようです

追記:ニコンの新宿サービスセンターに行ったところ、たったの238円で「フォーカシングスクリーン」を交換してもらえました。ファインダーの清掃は514円で、その日の内に返却して頂けました。修理センターに送るのではなく、まずサービスセンターでチェックしてもらうことをオススメします。とても気持ちよく対応してもらいました。

参考になれば幸いです。


ライター:kou
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