「α99 II」と「α99」の違い


ソニー(Sony)

「α99 II ILCA-99M2」と「α99 SLT-A99V」の違いを比較しました。

「α99 II」は2016年9月19日に海外で発表された約4年ぶりの「α99」の後継機です。Eマウント機の「α7R II」、Aマウント機の「α99 II」で、ソニーのダブルフラッグシップモデルとして相応しいスペックアップが図られています。

「α99 II」と「α99」 1
「α99 II」と「α99」の正面比較

「α99 II」と「α99」 2
「α99 II」と「α99」の背面比較

「α99 II」と「α99」 3
「α99 II」と「α99」の上部比較

「α99 II」と「α99」 4
「α99 II」と「α99」の左側比較

「α99 II」と「α99」 5
「α99 II」と「α99」の右側比較

「α99 II」と「α99」 6
正面と背面を重ねた比較画像。「α99 II」が赤色です。

「α99 II」と「α99」 7
上面を重ねた比較画像。「α99 II」が赤色です。

「α99 II」と「α99」 8
左側と右側を重ねた比較画像。「α99 II」が赤色です。

外観・デザイン
  • 【グリップ形状の変更】
    「α99 II」はグリップ部を見直すことでよりホールドしやすい形状になっています。
  • 【レリーズ耐久性の向上】
    「α99 II」は新開発したシャッターユニットが搭載されています。「α99」はレリーズ耐久回数が約20万回でしたが、「α99 II」は約30万回に向上しています。
  • 【フロントマルチコントローラー】
    「α99」は正面右下に録画中の操作に適した「サイレントマルチコントローラー」が設置されていましたが、「α99 II」はさらに進化した「フロントマルチコントローラー」が設置されています。絞り値、シャッタースピード、ISO感度、露出補正、AFエリア、AFモードなどが変更でき、クリック切り換えスイッチで操作時のクリック感が変更できます。
  • 【デザインの変更】
    「α99 II」はペンタ部が突き出した形になり、上部のホットシュー部分にあった内蔵マイクのデザインが変更されています。
  • 【バッテリーグリップ】
    「α99 II」はAPS-Cセンサー搭載機の「α77 II」と同じ縦位置グリップ「VG-C77AM」が使用できます。
  • 【小型化】
    「α99 II」は「α99」から約8%の小型化をし、APS-C機の「α77 II」と同等のサイズを実現しています。幅が4.4mm、高さが7mm、奥行きが2.3mm小さくなっていますが、質量は37g重くなっています。

追加した機能
  • 【Wi-Fi・NFC・Bluetoothの対応】
    「α99 II」は新たに「Wi-Fi」「NFC」「Bluetooth」に対応しています。しかし、「α99」に搭載されていた「GPS」は非搭載になりました。

向上した機能
  • 【画質の向上】
    「α99」は約2430万画素のセンサーを搭載していましたが、「α99 II」は「α7R II」と同じ約4240万画素のExmor R CMOSセンサー(裏面照射型)が搭載されています。画素数が増えただけでなく、優れた高感度性能や広いダイナミックレンジも実現しています。
  • 【画像処理エンジンの向上】
    「α99」は画像処理エンジン「BIONZ(ビオンズ)」が搭載されていましたが、「α99 II」はさらに改良された「BIONZ X」と高速「フロントエンドLSI」が搭載されています。データをより高速・高画質に処理することができます。
  • 【連写性能の向上】
    「α99」は最高約10コマ/秒の連写性能でしたが、「α99 II」はAF/AE追従で約12コマ/秒の高速連写を実現しています。
  • 【暗所AF性能の向上】
    「α99」は測光範囲が「EV-2~17」の範囲でしたが、「α99 II」は「EV-4~18」に向上しています。より暗い場所でもオートフォーカスが可能です。
  • 【AFセンサーの向上】
    「α99」は19点位相差AFセンサー(クロスセンサー11点)・102点像面位相差センサーを搭載していましたが、「α99 II」は79点位相差AFセンサー(クロスセンサー15点)・399点像面位相差AFセンサーを搭載しています。「トランスルーセントミラー・テクノロジー」構造ならではの、2つのAFシステムが同時に駆動することでより被写体を高速・正確に捉えることができます。ソニーのフルサイズ機として初めて「4Dフォーカス」を実現しています。
    「α99」と「α99 II」は位相差AFと像面位相差AFを同時駆動させることができますが、「α99」は2つの検出位置が重なっていないのに対し、「α99 II」は検出位置が重なっています。クロスセンサー以外の64点の位相差は横方向を検出、399点の像面位相差は縦方向を検出し、重なる箇所をハイブリッドクロスAFポイントとして測距できます。(コメントで教えて頂きました。ありがとうございます。)
  • 【ファインダー倍率の向上】
    「α99」はファインダー倍率が約0.71倍でしたが、「α99 II」は約0.78倍に向上しています。よりハッキリと被写体を確認できます。
  • 【4K動画に対応】
    「α99」はフルHD(1920x1080) 60pまでの動画性能でしたが、「α99 II」は画素加算のない全画素読み出しの4K(3840x2160) 30pに対応しています。フルHDで120pのスローモーション動画も撮影可能です。4KやフルHD動画から静止画を切り出すことも可能です。
  • 【向上したスポット測光】
    「α99 II」は「フレキシブルスポット」や「拡張フレキシブルスポット」時に、スポット測光位置をフォーカスエリアに連動させる設定が可能です。測光サークルは「スポット:標準」と「スポット:大」から選択できます。
  • 【ユーザーインターフェースの向上】
    「α99 II」はメニュー表示が見やすく分類され、より扱いやすくなっています。



製品名ソニー α99 IIソニー α99
発売日2016年11月25日2012年10月26日
価格38万円前後20万円前後
シリーズα(アルファ)シリーズ
マウントソニーA系マウント
センサーフルサイズ(35.9×24mm Exmor R CMOS)フルサイズ(35.8×23.9mm Exmor CMOS)
画像処理エンジンBIONZ X + フロントエンドLSIBIONZ
ローパスフィルターレス仕様○(多点分離方式の光学ローパスフィルター)
総画素数4360万画素2470万画素
有効画素数4240万画素2430万画素
最大記憶画素数7952×5304px6000×4000px
ISO100~25600
拡張ISO50~10240050~51200
動画時ISO100~25600100~6400
連写12コマ/秒10コマ/秒
測距点79点位相差AFセンサー(クロスセンサー15点)、399点像面位相差AFセンサー19点位相差AFセンサー(クロスセンサー11点)、102点像面位相差センサー
測距輝度範囲EV-4~18EV-2~17
AF方式ハイブリッド位相差検出AFシステム(位相差AF+像面位相差AF)デュアルAF(位相差AF+像面位相差AF)
フリッカーレス撮影
ハイライト重点測光
画面全体平均測光
ホワイトバランス(雰囲気優先)
ホワイトバランス(ホワイト優先)
ファインダー電子式ビューファインダー (235.9万ドット/視野率100%/倍率0.78倍)電子式ビューファインダー (235.9万ドット/視野率100%/倍率0.71倍)
モニター3インチ (122万ドット)
WhiteMagic(視野性の高いモニター技術)
シャッタースピード1/8000~30秒
電子先幕シャッター
セルフタイマー2、5、10秒2、10秒
撮影枚数ファインダー時:390枚、液晶モニター時:390枚ファインダー時:410枚、液晶モニター時:500枚
RAW14bit(非圧縮、圧縮で選択可能)14bit(圧縮)
JPEG
RAW+JPEG
動画4K (3840×2160) 30p、フルHD (1920×1080) 60pフルHD (1920×1080) 60p
ハイフレームレートフルHD (1920×1080) 120fps
ファイル形式XAVCS、AVCHD、MP4AVCHD、MP4
手ぶれ補正4.5段分
内蔵フラッシュ
防塵防滴仕様
ゴミ取り機能
ライブビュー
可動式モニターチルト(3軸)
水準器
タッチパネル
顔認識
バルブ撮影
Wi-Fi
NFC
GPS
Bluetooth
SDカード
SDHCカード
SDXCカード
メモリースティックDuo
142.6mm147mm
高さ104.2mm111.2mm
奥行き76.1mm78.4mm
重さ770g733g
総重量849g812g
バッテリーNP-FM500H
インターフェイスUSB、HDMI

この記事が参考になりましたらSNSやサイトで紹介してください!

ウェブサービス(API)から取得した人気カメラ・スマホ
訂正フォーム