- 「α6300」は2016年3月11日に発売されたソニーEマウントのAPS-C機で最上位のカメラです。ソニーEマウントのフルサイズ機で最上位の「α7R II」とスペックや外観の違いを比較してみました。
「α6300」の主な特徴
- 「α6300」の「α7R II」にはない主な特徴は、APS-Cセンサー搭載、小型軽量化ボディ、フラッシュ内蔵、425点像面位相差AF、フルHDでスローモーション動画、連写、コストパフォーマンスなどです。
- 【APS-Cセンサー/小型軽量化ボディ/フラッシュ内蔵】
「α6300」は「α7R II」に搭載されているフルサイズセンサーより小型のAPS-Cセンサーを搭載しています。これによりシステム全体が「α7R II」より大幅に小型化しています。幅は6.9mm、高さは28.8mm、厚みは11.5mm小さくなり、質量は218gも軽量化しています。「α6300」は「α7R II」と同様にEVF(電子ビューファインダー)を内蔵していますが、さらにフラッシュも内蔵しているのでより撮影の幅が広がります。 - 【425点像面位相差AF】
「α7R II」は399点像面位相差AFポイント/25点コントラストAFポイントを搭載していますが、「α6300」はさらに多くなった425点位相差AFポイント/169点コントラストAFポイントを搭載しています。「α6300」は「α7R II」のフルサイズセンサーより小さいAPS-Cセンサーでより多くのAFポイントを搭載しているため、オートフォーカスの補捉力は非常にハイレベルです。 - 【フルHDでスローモーション動画】
「α7R II」はHD (1280×720) 120pのスローモーション動画が可能ですが、「α6300」はフルHD (1920×1080) 120pで撮影が可能です。「α6300」はより高画質なスローモーション動画撮影できます。 - 【連写】
「α7R II」は連写が最高約5コマ/秒(Hi時)/最高約2.5コマ/秒(Lo時)ですが、「α6300」は最高約11コマ/秒(Hi+時)/最高約8コマ/秒(Hi時)/最高約3コマ/秒(Lo時)で撮影可能です。「α6300」は連写時にブラックアウトしない「Hi+」モードが使用でき、より高速な連写性能で被写体を捉えることが可能です。 - 【コストパフォーマンス】
「α7R II」は39万円前後と非常に高価なカメラですが、「α6300」は13万円前後です。「α6300」は「α7R II」の1/3の価格で購入できます。
「α7R II」の主な特徴
- 「α7R II」の「α6300」にはない主な特徴は、フルサイズセンサー搭載、ファインダー倍率、モニター解像度、シャッタースピード、光軸上のEVF(電子ビューファインダー)、ボディ内手ブレ補正機能などです。
- 【フルサイズセンサー搭載】
「α7R II」は「α6300」のAPS-Cセンサーより2倍以上もサイズが大きい35mmフルサイズセンサーを搭載しています。画素数は「α6300」の2420万画素より遥かに多い4240万画素です。「α7R II」のセンサーはさらに裏面照射型であるため、画素数が多いにも関わらず高感度性能も優れています。「α6300」より圧倒的な高画質を「α7R II」は実現しています。 - 【ファインダー倍率/モニター解像度/シャッタースピード】
「α6300」はファインダー倍率0.7倍(35mm判換算)/モニター解像度92.16万ドット/シャッタースピード1/4000秒ですが、「α7R II」はファインダー倍率0.78倍(35mm判換算)/モニター解像度122.88万ドット/シャッタースピード1/8000秒です。「α7R II」はベース部分の機能が「α6300」より優れています。 - 【光軸上のEVF(電子ビューファインダー)】
「α7R II」と「α6300」はEVFを内蔵していますが、「α7R II」は光軸上にEVFを搭載しています。「α6300」は右側なので、カメラボディの高さを小さくすることはできますが、光軸がズレるため少し撮影しづらいかもしれません。「α7R II」は光軸上にEVFがあるので、一眼レフカメラのように快適なファインダー撮影ができます。 - 【ボディ内手ブレ補正】
「α6300」はボディ内手ブレ補正が非搭載ですが、「α7R II」はシャッター速度4.5段分もの非常に優れた手ブレ補正機能を搭載しています。これにより、「α7R II」はオールドレンズなど様々なレンズで手ブレ補正を抑制して撮影可能です。
カメラ名 | α6300 | α7R II |
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発売日 | 2016年3月11日 | 2015年8月7日 |
価格 | 13万円前後 | 39万円前後 |
タイプ | ミラーレス | |
シリーズ | α(アルファ)シリーズ | |
マウント | ソニーEマウント系 | |
センサー | APS-C(23.5×15.6mm Exmor CMOS) 銅配線 | フルサイズ(35.9×24mm Exmor R CMOS 裏面照射型) |
画像処理エンジン | BIONZ X | |
ローパスフィルター | あり | なし |
画素数 | 2500万総画素 2420万有効画素 | 4360万総画素 4240万有効画素 |
ISO感度 | 100~25600(標準) 100~51200(拡張) | 100~25600(標準) 50~102400(拡張) |
ISO感度(動画時) | 25600(拡張) | |
連写 | 最高約11コマ/秒(Hi+時) 最高約8コマ/秒(Hi時) | 最高約5コマ/秒(Hi時) 最高約2.5コマ/秒(Lo時) |
連続撮影可能枚数(JPEG Lサイズ エクストラファイン) | 44枚 | 24枚 |
連続撮影可能枚数(JPEG Lサイズ ファイン) | 47枚 | 30枚 |
連続撮影可能枚数(JPEG Lサイズ スタンダード) | 55枚 | 37枚 |
連続撮影可能枚数(RAW、RAW+JPEG) | 21枚 | 23枚(RAW)、22枚(RAW+JPEG)、9枚(RAW非圧縮)、9枚(RAW非圧縮+JPEG) |
オートフォーカス | ファストハイブリッドAF(位相差検出方式/コントラスト検出方式) | |
測距点数 | 425点(位相差検出方式) 169点(コントラスト検出方式) | 399点(位相差検出方式) 25点(コントラスト検出方式) |
拡張フレキシブルスポット | ○ | |
LA-EA3装着時の位相差AF | ○ | |
ファインダー | XGA OLED 電子式ビューファインダー (100%/0.7倍/235.92万ドット、120fps) | 電子式ビューファインダー (100%/0.78倍/235.92万ドット) |
モニター | 3インチ (92.16万ドット) | 3インチ (122.88万ドット) |
可動式モニター | チルト | |
シャッタースピード | 30~1/4000秒 | 30~1/8000秒 |
電子先幕シャッター | ○ | |
サイレント撮影 | ○ | |
瞳AF | ○(AF-Cモードにも対応) | |
バルブ撮影 | ○ | |
セルフタイマー | ○ | |
撮影枚数 | 350枚(ファインダー時) 400枚(液晶モニター時) | 290枚(ファインダー時) 340枚(液晶モニター時) |
静止画フォーマット | RAW:○ JPEG:○ RAW+JPEG同時撮影:○ | |
14bit RAW | ○(ソニーAPS-C初) | ○ |
動画 | 4K (3840×2160) 30p、24p フルHD (1920×1080) 60p | |
全画素読み出し | ○ | |
スローモーション動画 | フルHD (1920×1080) 120p | HD (1280×720) 120p |
ファイル記録方式 | XAVC S、AVCHD規格 Ver.2.0準拠、MP4 | |
圧縮形式 | XAVC S: MPEG-4 AVC/H.264 AVCHD: MPEG-4 AVC/H.264 MP4: MPEG-4 AVC/H.264 | |
音声記録方式 | XAVC S: LPCM 2ch AVCHD: Dolby Digital (AC-3) 2ch、ドルビーデジタルステレオクリエーター搭載 MP4: MPEG-4 AAC-LC 2ch | |
S-Gamut/S-Log | ○ | |
手ぶれ補正機構 | - | ○(4.5段分) |
内蔵フラッシュ | ○ | - |
防塵・防滴構造 | ○(配慮した設計) | |
マグネシウムボディ | ○ | |
ゴミ取り機能 | ○ | |
水準器 | ○ | |
タッチパネル | - | |
顔認識 | ○ | |
ネットワーク | Wi-Fi:○ NFC:○ | |
記録メディア | SDカード:○ SDHCカード:○ SDXCカード:○ メモリースティックDUO:○ | |
幅×高さ×奥行き | 120×66.9×48.8mm | 126.9×95.7×60.3mm |
重さ | 361g (本体のみ) 404g (総重量) | 582g (本体のみ) 625g (総重量) |
USB給電 | ○ | |
インターフェース | マルチ/マイクロUSB端子、HDMIマイクロ端子(タイプD)、マイク端子 | |
バッテリー | NP-FW50 |