例えば、最短撮影距離を示す距離目盛が設置されているマクロレンズの場合、距離目盛が0.2mを指し示すとそのレンズの最短撮影距離は0.2mです。撮像面マークから被写体までの距離が0.2mあるとピントを合わせることができます。
それに対し、「ワーキングディスタンス」はレンズ先端部から被写体までの距離をいいます。マクロ撮影の場合、レンズ本体が被写体まで当たらないように「ワーキングディスタンス」を気を付けて撮影します。ピント位置を変更してもレンズが伸びない「インナーフォーカス」タイプのレンズは「ワーキングディスタンス」を変えずに撮影できますが、それ以外のピント位置を変更するとレンズが伸びるタイプのレンズは接写撮影で特に「ワーキングディスタンス」を気をつける必要があります。